プレイ開始前より首位を巡り、英米露間でデットヒートを繰り広げていた中
以前墺露間で合意していた露の対墺プグリア割譲の件をふと思い出し、オーストリアと会話の場を持った。
フランス経由で伝わってきたオーストリアの検証結果では、総合で500点も変動するようであるが
アフガン・シュレジエン(旧独領)の領有を円滑に行えた恩があったオーストリアには、約束通り割譲する旨を伝えた。
すると、正式にオーストリアはロシアの首位を応援するという申し出があり
以前にも同様の発言は見られたものの、今度は「むしろこっちから宣戦して隣のカンパネラを上げる予定です」とまで言うのだ。
そればかりか、アメリカのオーストリア戦を嗅ぎ付けていたのか
「アメリカ兵をせいぜい消耗させてあげます」と言い、本気でロシアの勝利を考えてくれているようである。
あまりの後援っぷりに、オーストリアへの好感度がMAXまで跳ね上がった。
正直、フランスやドイツ(故)より「オーストリアは信用するな、あいつは陰謀家だ」と吹き込まれていたが
今回のマルチでその陰謀家の影は一度足りたとも姿を現した事は無く、むしろそう言っていた2人の方がよっぽどな位だ。
突如として、アメリカよりデリー交換を保留にしたいという申し出がなされた。
この動きはどう考えても条約を破る気だと思っていた矢先
フランスより、アメリカから対露戦の持ちかけがあったと情報が入った。
ロシアがプレイヤー国と交戦状態になり同盟参戦を要請した場合、アメリカは戦争に参加する義務がある アメリカがプレイヤー国と交戦状態になり同盟参戦を要請した場合、ロシアは戦争に参加する義務がある アメリカ・ロシア間の戦闘を一切禁止する。 アメリカはロシアの許可無しにフランスに対して戦闘を行う事は一切禁止とする。 (ただし、アメリカが、フランスを含む連合に宣戦された場合を除外する) アメリカはハワイをロシアに対して割譲する。 割譲時期はアメリカが決める。 尚、この条約はマルチ終了(1925年)まで有効とする。
米露間では、全列強カットダウン事件前に上記の条約を取り交わしており、戦争は起きないと思いたかった。
ちなみに、この条約はアメリカから持ち出された、アメリカの安全保障をロシアが保護する条約であり
ロシアはハワイというネタ領土を要求しただけで、大方損しかしていないのである。
(ロシアと締結出来れば、自動的にフランスとも同様の効果が発揮されるから)
しかし、ハワイ割譲を白紙にしたことで、この条約は無効になり
アメリカは、フランスにデリーをフランスに渡した上で、フランスを抱きこみ
対露戦を行う約束を取り付けたことで、対露条約をすべて破棄して対立する姿勢を見せたのだ。
フランスは、このアメリカの動きに
「フランスはアメリカを北朝鮮のごとく恫喝して領土を削り、ロシアには大国としてアメリカの警戒を引きつける…って形で」
という話をロシアに持ちかけ、実質ロシアに1位を捨てろという宣告をしてきた。
さすがに、今までの露仏間の友好をすっぱり捨て去るのには罪悪感を感じたのか
情報のリークと、戦争時にロシアとは最小限の戦闘しかしない事で帳尻を合わせようとはかっているように思えた。
しかし、実際の所はフランスが得する事ばかりを羅列されているばかりか
ロシアは2カ国に裏切られた事で、心穏やかではなかった。
納得こそしていなかったものの、フランスは首位を狙う事を諦めそうに無い上
ロシアが反対した所で、この案(米の対仏デリー割譲)にロシアの意思は不在なので何の意味も成さないのだ。
今になって、信頼できる国を地政学上の外交関係だけで判断してはいけないと、身にしみて分かったのであった。
仏米露の誰が勝つにしても、三つ巴の構図になって
イギリスを潰せなくなってしまうという事なのか対英戦がフランスより発令された。
この際、領土の獲得は仏米しか得る事を許されず、ロシアは既に蚊帳の外だ。
これは、アメリカがロシアを必要以上に警戒したことで、ロシアにこれ以上領土を持たせると
首位レースで独走するからという理由であったが、何故かアメリカも領土獲得を許されている。
恐らくはフランスのロシア脅威論が実を結んだ形になったのだろう。
アメリカは伸び代のあるロシアより、ポイントの低いフランスの方が首位レースは勝てると思ったのかもしれない。
でも、フランスのリーク情報によればデリーをフランスに割譲する訳だし・・・
もしかすると、アメリカはロシアに目が行き過ぎて、フランスの増徴に気づいていないのかもしれない。
何れにせよ、仏米はロシアの利益を削ぎ取る事で合意しているようだし
ロシアの友好国はオーストリアしかいなくなったというのが実情だ。
裏切られたことで、復讐の念がふつふつと湧き上がり
英日と組んで仏米を潰してやろうかと思うほどの怒りを覚えたが
それでは、イギリスを今まで叩き続けてきた意味が無くなる。
何より、イギリスに領土割譲などの譲歩を見せた所で力を貸してくれる確証は無いのだ。
様々な思いに駆られながら、結局ロシアは仏米と一時行動を共にすることを決意し、ここにイギリスの命運は決した。
プレイ開始直後、フランスはアメリカへ植民地CBを作成して単独宣戦した。
これを見たイギリスは「これが最終戦争?ずいぶんしょぼいものになったね」と言い、真意を見抜けない様子。
申し訳ばかしに数ヶ月戦争状態を維持した後、アメリカはフランスへデリーとアメリカ領ドイツ3ステートを割譲し戦争は終結した。
世界が静まり返った後、しばらくして
フランスの「皆さん、準備はよろしいですか?」という掛け声と共に仏米墺露は対英宣戦布告を行った。
参戦国 | |
4カ国同盟 | 大英帝国 |
フランス | イギリス |
アメリカ | 中華帝国 |
オーストリア | その他 |
ロシア | |
その他 |
イギリスには、事前に一切の情報が伝わっていなかったようで、この事態に大いに怯んだ。
対する4カ国同盟側は、カットダウンだけでも飲んでくれれば即時和平すると提案したところ
さすがのイギリスも前回の悪夢があったからだろう、即時講和に応じた。
対象国 | 講和内容 |
イギリス | カットダウン |
この間、実に2ヶ月の出来事であったが、これをもってイギリスは首位レースから脱落した事になる。
軍事衝突無くして講和に至った背景に関しては、
恐両陣営の大使館が激しい舌戦を繰り広げた・・・などと妄想をするほか無い
だが、イギリスとの停戦期間が5年が続く事とフランスからのリーク情報から
仏米と露の対立はより一層深まることは疑いの余地もなく、これからが本番なのだ。
対英戦が早々と済んだ後しばらくして、アメリカがロシアの好感度を下げているというポップアップが表示された。
相手は俄然やる気のようであるが、果たしてこの戦争が何を生むというのか。
ロシアは「アメリカさん、もしこちらに宣戦布告のであれば、1分前で良いから教えて欲しい。話しておきたい国がある」と
VCで発言し、けん制しつつもある国に言葉を伝える間を懇願し、アメリカはこれを受け入れてくれた。
その後も、アメリカはロシアの好感度をドンドン下げて行く事で、対立を避けるつもりは無いという事を暗に伝え続けた。
カットダウンを受けて悲嘆の言葉を並べていたイギリスも、この展開には興奮したようで
戦争状態になった場合、譲歩を見せた国の側に付くと言い出した。
仏米だけなら実質アメリカだけだしロシアの陸軍力で余裕で潰せるが、イギリスが介入するとなるとかなり辛いし
何より、そうなった場合はなし崩し的にフランスが全力で攻めてくるなんて言う展開も十分考えられるのだ。
そして、運命の時は訪れた。
ついにアメリカが「ロシアさんに宣戦布告をします」と発言したことで、戦争回避は不可能となり
約束通り1分間の伝言タイムを設けてもらうことになった。
ロシアが選んだ最後の外交相手、それはオーストリアだった。
仏米の狙いがロシアなのだと思っていたロシアは
この戦争にオーストリアを巻き込まないことで、最後まで裏切らなかった恩を返そうとした。
しかし、アメリカが「いや、オーストリアにも宣戦布告します」と言い直した事で意味を成さなくなってしまった。
実際に仏米が宣戦布告したのはオーストリアだけであったが、先に明言していた通り、恐らく次の狙いはロシアだ。
オーストリアを見捨てる気になれなかったロシアは、アメリカに対して宣戦布告を済ませ
ドイツ国境に貼り付けておいた部隊を、救援に向かわせるのであった・・・。