そういうわけで、1994年2月に対中開戦。
現在の朝鮮陸軍は157師団、動員で追加の99師団。
海軍は装甲船11隻武装帆船14隻輸送帆船20数隻
対する中国陸軍は649師団
海軍は48隻がひとまとまりになっている艦隊が一つ。
しかしこれは武装帆船と輸送帆船が半々で、実際に戦えるのは武装帆船20数隻。
制海権は間違いなく取れるし、陸軍も圧倒的な技術差による包囲殲滅で勝てないことはないはずだった。
アメリカおよびフランスとイギリスがアラスカを巡って戦争しており、列強の介入も可能性が低いはずだった。
開戦して数か月、信じられないことが起こった。
ロシアが介入してきたのだ。
ロシアは以前書いた通り、つい最近まで中国と戦争して領土を奪っていたのだ。
そのロシアが中国のために参戦するなんて予想できただろうか、いやできない。
ロシア海軍は貧弱で相手にならなかったが、陸軍が強かった。
ただでさえ中国の数の暴力に辟易していたのに、そこに陸軍大国ロシアが追加で100師団近くを投入してきたからたまらない。
94年12月に和平。得たものは兵士の錬度だけであった。
そして私は気づいたのだ。
列強にならないと清に手は出せないと。
列強になって他列強の手を清から外してこそ、清との戦争ができるのだ。
しかし人口が少なすぎて工業化は辛い。
威信なんてアジアの成り上がり小国にあるわけない。
そこで、大幅な軍拡をすることにした。
装甲船をとりあえず100隻ほど発注、さらに兵士を大量に生産……
8位のスウェーデンまでは200点ほど差があるが、これはどうにかできない差ではないと思う。