教皇領(Papal State)
ピピンの寄進に始まり、Vic2のイタリア諸侯では中世より連綿と続く西欧世界の王様です。
近代国民国家の概念に取り残され、イタリア統一には最後まで抵抗しました。こんにちのバチカン市国は教皇領の残滓、復興といえます。
イタリア諸侯で両シチリア、サルデーニャ=ピエモンテと並び三大国に数えられることが多い教皇領。確かにVic1では統一イベントがこの3国で発生しましたが、Vic2では微妙な中規模国家に。その内実、でかいだけで仏墺はおろか他2国にすら戦えないひ弱な国力であります。
序盤の政党が使いづらいです。定番の反動主義政党は反軍主義を掲げているせいでボツ、親軍主義の保守政党は経済介入のため工場を建てられないとかゆいところに手が届きません(選べるだけマシかもしれませんが)。自由主義政党はレッセフェール+完全市民権+親軍主義で中盤以降便利でしょう。
陸軍4/5連隊、海軍0/4隻です。海外進出に輸送船を作るところからなので両シチリア・サルデーニャより一歩出遅れます。
南は両シチリア、北はオーストリアとトスカーナに挟まれています。トスカーナおよびさらに北の中部イタリア諸侯はオーストリアの勢力圏です。フランスがこれらを勢力圏に加えていることがあります。
海を渡った西側にはサルデーニャ島、東はオーストリア領のクロアチアです。
最初からフランスの勢力圏に入っており、初日から同盟できます。
初日から同盟できる長所をいかし、フランス様にいかに働いてもらえるかにかかっています。サルデーニャ=ピエモンテ(4ステート)に初手領土要求なら最速でやればフランスを動員できます。また、人口流出と厭戦がえらいことになりますが、両シチリア(3ステート)に属国化くらいなら待っていればフランスがやってくれます。
まともに海外進出しようとすれば動員兵入れて7連隊なのでマダガスカルに速攻がよいでしょう。フランスをパシるならチュニス→アルジェ→モロッコは取れます。アルジェの道を整備しないとモロッコには来てくれません。
イタリア統一の最大の障害はガリバルディのイベントであり、赤シャツ隊の反乱が成功すると列強の諸侯またはサルデーニャが統一しますから、1860年代くらいまでには列強に入っていなければ詰んでしまいます(統一した場合イタリアに国名が変わってしまうのは惜しいのですが…)。
しかし、列強になるということはフランスの庇護から外れるということであり、フランス勢力圏に入りやすいサルデーニャのコアを持っているとフランスが寝返って復讐にきやすくなります。
フランスの勢力圏から外れれば、サルデーニャを外交戦争で勢力圏に収められ、ついにイタリアを統一できます。列強になるまでに中イタリアの小国を傀儡化しておけると外交戦争の負担が少ないです。
イタリア半島がほとんど統一され、ローマ周辺だけに。もはや風前の灯火。史実では普仏戦争に乗じて火事場泥棒的に滅ぼされました。
フランスの勢力圏のおかげで数年は生き延びれますが……
なおフランスは同盟してくれないもよう。どうすればいいんだ?(ウルグアイに引っ越しかどこか別の2か国に1プロビずつ占領させて何もしないとかしか思いつかない)