翻訳元URL:http://www.victoria2.com/game-info/production
Victoria2の時代は、イギリス領東インドのインド奥地への拡大と、すべてのヨーロッパ諸国がアフリカ大陸の奥地を探し回ったアフリカへの接近を含んでいる。植民地は成功した帝国にとって非常に重要なものであった。
この時代ヨーロッパは世界中の大部分を支配し、ヨーロッパ諸国は自らの帝国を海の向こうの世界中のすべての大陸に拡張した。重要な勢力はヨーロッパの外部にも存在した。最も時明白ものは中国で、ひょっとするとブラジルやメキシコもそうであるかもしれない。1800年代の後半から1900年代の前半では、日本がヨーロッパの工業・技術・戦争・統治といった改革を見習い、周りから評価される勢力へと自らを築き上げた。だが植民と世界交易のヨーロッパ支配は世界中で続いていた。ゲーム開始時点においてアフリカのほとんどが植民地とならずに残っていても、ゲームの最後ではそれらの地域は植民地で満たされていた。部族文化は、東インド、オセアニア、オーストラリアそしてアジア内部で揺さぶられながら独立を維持していた。ここでは、開拓者やウシ飼い・カウボーイやそのライバルであるアメリカインディアンの部族がその当時名声をあげていたアメリカ西部のことは触れないでおく。
明らかなことだが多くの土地が植民地化されていないからといって、その土地に居住している人間がいないとは言えない。だが、船や銃・多額の資金を手に入れる、世界で最も名誉があり国力もある国の一つならば、その土地に住んでいる原住民たちをそこまで気にする必要はない。
原住民が幸運に恵まれたなら、列強はその住民を普通の労働者として扱う代わりに、その成長する国際帝国のパートナーとなることを許すだろう。植民地が完全なそして一人前の都市や地方となった場合、政府は現地民衆に選挙権を与えるか与えないかを決めることができる。
植民地の政府の出先機関は外部との競争にさらされている。とくにその出先機関が重要な交易商品の埋蔵が発見されたプロヴィンスだったらなおさらだ。植民地は決して軽視できるものではない。例えば幾らかの熱帯材があり、その熱帯材がその地方の家具産業に寄与しているかもしれない。その家具の販売あるいはその地の材木そのものの販売による利益は、列強の地位にある国々あるいはそれより準列強の地位にある国々への植民地系兵の力を駆り立てるものかもしれない。
ある二つの国がある土地に植民地を設定するレースをしようとしているかもしれず、また彼らが同時期にその地に到着したばあい、両国がその地に最大の影響力を及ぼそうとする友好的な競争が開始する。派遣された軍隊は、他国に先んじてその地域を手に入れる可能性を上昇させる一方、植民地獲得競争が平和裏に収まることを保証しない。決して戦争の火花を散らす必要はないが、(だがやろうと思えばできなくはない)植民地の正当な権利を確保するには最低限の流血が必要だ。