ムハンマド・アリーの野望

前文

1836年・・・


サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うとこれは確信をもって言えるが、最初から信じてなどいなかった。
(なぜならばここはイスラム教の国であり、それは偶像崇拝に成るからである。←作者脚注)

 オスマン帝国の総督としてオスマンから自立した賢しい俺なのだが、はてさて、俺もいつしかエジプトをアッバース朝やウマイヤ朝もびっくりの超大国にしていつかは清だのイギリスだのアメリカだのもわが手中に収めようと思った。
 しかし現実ってのは意外と厳しい。世界の帝国法則がよく出来ていることに感心しつつ自嘲しつつ、いつしか俺はできるワケねー……でもちょっとはしてみたい、みたいな最大公約数的なことを考えるくらいにまで俺も成長したのさ。
 (まだ彼は知らなかった。エジプトが100年後、あのようになっていたとは・・・)


                                                (ムハンマド・アリーの憂鬱)

エジプトのスペック

技術は3/0/2/2/1。多分低いほう。西洋化のうちできてるのはポストナポレオンだけ。
識字率は6.6%、1日辺り2.52。まあ日本などと比較するのはアレだろう。
軍事力12、総合12で非文明国では中国・日本・アフガンに次ぎ4位。
人口は生産人口245万人、総人口983万人と決して少なくはない、いや多いだろう。

今後の予定


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