現在の序列だが、我がチリが1位で、2位が英国、3位がフランス、4位がアメリカ人民共和国、5位がベネズエラ、6位がロシア、7位がオランダ、そして、8位にオーストリアにかわってコロンビアが入った。コロンビアの政治体制は民主制で与党は自由党(Partido Liberal)だ。
新大陸で4番目、南米で3番目の列強入りですね。
うむ。それから昨年末のことになるが、昨年12月16日に英国がコーカンドを併合した。ユーラシア大陸での英国とロシアのグレートゲームは最終段階を迎えたようだ。
そうですか。我が国のほうでは、資本家がリオ・ネグロ州で工場の建設を開始しました。
うむ。
出入制限道路の開発が完了しました。次は何を開発しましょうか。
Combustion Engine(内燃機関)の開発をしよう。
内燃機関の開発を開始しました。完了するのは1931年7月11日の予定です。
うむ。
3月2日、列強入りを果たしたコロンビアがベネズエラに対して宣戦を布告しました。戦争目的はパナマの解放だそうです。
パナマはコロンビアの中核州だから奪還に動いたのだろう。
10月20日、ベネズエラはコロンビアへのパナマ返還を承諾して戦争は終結しました。
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そうか。
7月1日から6か月間の選挙戦が始まりました。
今度も保守・反動勢力が政権につくように世論を誘導するように。
ところで、アメリカ人民共和国のローウェル天文台で9番目の「惑星」が発見され、発見された「惑星」は冥王星と名付けられたそうです。発見したクライド・トンボーは他にも発見されないか探しているそうです*1。
その天体は惑星ではなく、私の本拠地のマケマケと同じく準惑星なのだ。この国の天文学者たちにも他の準惑星を探させてみてはどうかね。こちらの方がシーイングが良好だから見つけることができるかもしれん。
はい、我が国の天文学者たちにも10番目の「惑星」探しということで探させることにします。
うむ。
選挙戦が7月1日に終了し、保守党・国民党・国粋主義党の連合が再び勝利して、首班は保守党から指名されました。
うむ、善哉善哉。
上院は再び保守主義者100%となりました。そして、下院の議席配分は、保守党が21.8%、国民党が14.8%、国粋主義党が13.0%、共産党が10.9%、急進党が8.7%、社会党が8.3%、ファシスト党が6.7%、自由民主派が6.1%、自由党が4.9%、自由連合が4.8%となっています。保守党・国民党・国粋主義党の3党連合で49.6%とわずかに過半数には届きませんでした。
過半数に届かなかったのは残念だが、保守・反動連合で第1会派を維持できたので良しとしよう。
10月11日、英国が中国に対してShanxi(山西)の租界化を目的として宣戦を布告しました。
そうか。
ところで、日本から密使が来ているのですが。
誰からの密使なのだ?
太正帝の皇太子・迪宮からの密使だそうです。
迪宮皇太子からの密使だと?どういうことだ?
徳川幕府は外交方針を誤り、ロシアと中国の戦争で中国側について敗れたばかりか、ロシアに対して京を含む近畿地方の租界化を朕らに何のことわりもなく承諾した。まずは京を取り戻すため、そして、朝敵・徳川幕府を討つため、貴国の御助力をお願いしたい。かわりに、徳川を滅ぼすまでの間、我が国の貴国に対する租界化を認める。
とのことだそうです。
これは・・・!
それでは、日本も切り取りに行くぞ。
はい。我が国艦隊を日本に向かわせます。
うむ。
10月23日、我が国は日本に対して宣戦を布告しました。戦争の目的は、まずは九州地方の租界化としました。戦況を見て、中国・四国地方、南西諸島も加えていきます。
うむ。
ところで、12月29日、中国は英国との和平を山西の租界化で受諾しました。
&ref(): File not found: "British China 1930.jpg" at page "第7話 再び外征へ(1907-1917)";
中国の領土は南北に分割されてしまったな。
6月5日、日本は、中国・四国地方、九州地方、南西諸島の租界化という我が国の和平提案を受け入れました。これらのステートでは、綿花、材木、穀物、魚、タバコ、茶、石炭、鉄を産出します。
うむ、素晴らしい。
密約どおり、中国・四国・九州・南西諸島の租界化を認めたから、次は、ロシアから近畿を奪還していただきたい。
とのことだそうです。
本当にロシアと戦争をするつもりですか?
神に不可能はない。
(本当かなぁ)
何か言ったか?
い、いいえ、何でもありません。
これで諸大名も徳川の世は終わりだと思い知ったろう。京を取り戻し、徳川を滅ぼした暁には、朕が日本全土に号令を発するのだ。
4月18日、アメリカ人民共和国はロシアと白紙和平を結びました。アメリカ人民共和国によるラトビアの人民解放は成らなかった模様です。
アメリカはいったい何をやりたかったのだ?
カナンガの植民地化を完了しました。カナンガでは、果物、穀物の他、ゴムを産出します。次は、どういたしましょうか。
次はLindi(リンディ)を植民地化しよう。
了解しました。NFをリンディの植民地化に設定しました。
うむ。
内燃機関の開発が完了しました。次は何を開発しましょうか。
Electrical Power Generation(発電)の開発をしよう。
発電の開発を開始しました。完了するのは1933年5月25日の予定です。
うむ。
ref(モアイ.jpg,第9話 南米の覇者(1929-1935),left,around,nolink)
現在の序列だが、我がチリが1位で、2位が英国、3位がアメリカ人民共和国、4位がフランス、5位がベネズエラ、6位がロシア、7位がオランダ、8位がコロンビアとなった。
アメリカ人民共和国が英国を猛追していますね。
我々もうかうかできないぞ。
そうですね。
1月12日、スペインが中国に対してSizhou(泗州)の租界化を目的として宣戦を布告しました。
中国は切り取られ放題だな。
7月11日、中国はスペインへの泗州の租界化を受諾して戦争が終結しました。
そうか。
アルゼンチンとの和平期間が過ぎていますがどういたしましょうか。
アルゼンチンからさらに切り取るのだ。国土軸は太くあらねばならない。
8月15日、我が国はアルゼンチンに対して宣戦を布告しました。戦争の目的はLa Pampa(ラ・パンパ)州の割譲としました。我が国の部隊は、国境から続々とアルゼンチン領へ侵攻を開始しました。
うむ。
5月17日、アルゼンチンは、ラ・パンパ州とJujuy(フフイ)州の割譲という我が国の和平提案を受け入れました。これらのステートでは、材木、穀物、羊毛、肉牛を産出します。
うむ、善哉善哉。国境線の凹凸が少なくなってだいぶすっきりした。
9月28日、アメリカ人民共和国がメキシコに対してアリゾナの人民の解放を目的として宣戦を布告しました。
対メキシコの中核州回収戦争もこれが最後だろうな。
12月17日、メキシコはアメリカ人民共和国へのアリゾナ州の割譲を受諾して戦争が終結しました。
これでアメリカ人民共和国は北米大陸の中核州をすべて回収したことになるな。
しかし、ハワイはアメリカに編入されず、英国領となった模様です。
ハワイ王室も、プロレタリア独裁制の国に編入されるぐらいなら、同じ君主制の英国に編入される方を選んだのだろう。
バンキアの植民地化を完了しました。バンキアでは、熱帯樹、ゴム、穀物を産出します。次は、どういたしましょうか。
次はKuito(キト)を植民地化しよう。
了解しました。NFをキトの植民地化に設定しました。
うむ。ところで、現在の序列だが、我がチリが1位で、2位が英国、3位がアメリカ人民共和国、4位がフランス、5位がベネズエラ、6位がロシア、7位にコロンビア、8位がオランダとなった。
コロンビアの躍進が続いていますね。
とりあえず、我々の仮想敵国であるベネズエラに対する牽制役になってもらおう。
そうですね。
発電の開発が完了しました。次は何を開発しましょうか。
Synthetic Polymers(合成高分子)の開発をしよう。
合成高分子の開発を開始しました。完了するのは1935年3月25日の予定です。
うむ。そういえば、英国がブルネイを併合した。東南アジアでの英国とオランダのグレートゲームも終わりつつあるようだな。
そうですか。ところで、我が国の天文学者が、あの冥王星に続く準惑星を発見したそうです。軌道要素などをきいてみると、チリ神様の本拠地のマケマケのようです。銀河面の近くにあって観測は困難だったそうですが。
うむ、素晴らしい。私の言ったとおりだったろう。
冥王星もマケマケも発見されたのは黄道面の近くでしたが、どちらも奇妙に傾いた軌道を描いているので惑星とはいえないのではないかという意見も出ているそうです。そして、アメリカ人民共和国では、冥王星は惑星でマケマケは惑星ではないという意見が多数ですが、我が国では冥王星が惑星ならマケマケも惑星で、マケマケが惑星でないなら冥王星も惑星ではないという意見が多数です。
そうなのか。つまらん意地の張り合いだな。
それから、アメリカ人民共和国をはじめ、欧州諸国は我が国がマケマケという非ギリシア・ローマ系の名前をつけたのが気に入らないようです。
これからの時代は欧州でなく南米の国である我が国が世界をリードしていくのだ。南米固有の神話から名前をつけて何が悪いというのか。ギリシア・ローマ神話などという過去の遺物にとらわれているときではない。
そうですね。そういえば、冥王星が発見されたばかりの頃、アメリカ人民共和国の幻想怪奇小説作家のH・P・ラヴクラフトが、『闇に囁くもの(The Whisperer in the Dark)』で、太陽系の最果てにある星としてユゴス星(Yuggoth)を登場させて話題になりましたが、去年から今年にかけて著した『銀の鍵の門を越えて(Through the Gates of Silver Key)』*2では、太陽系の最果てにある星としてキュナルス星(Kynarth)とユゴス星を登場させたので、これらがマケマケと冥王星ではないかと話題になっているそうです。
事実は小説より奇なり、といったところか。
ロシアとの戦争準備は進んでいるかね。
はい。中国と日本において国境に向けて部隊を集結させているところです。
うむ。
7月1日から6か月間の選挙戦が始まりました。
今度も保守・反動勢力が政権につくように世論を誘導するように。
我が国の外交官がベネズエラから恥辱を受けました。我が国のボリビアに対する影響力が低下しました。
何だと、それはけしからん。
ボリビアは内陸国なのにボリビア海軍などというものを設けて反チリ政治活動をしているそうです。
そもそもボリビアが別の国になっているからいけないのだ。チリと一つになれば、ボリビアの人々も海を使えるのだ。
まさか、ボリビアを併合するつもりでは?これからロシアとの戦争を控えているという時に?
神に不可能はない。
(本当かなぁ)
何か言ったか?
い、いいえ、何でもありません。
ボリビアは今や1ステート国家だ。世界に冠たる我が国の軍隊をもってすれば簡単に捻り潰せる。
は、はい。6月9日、我が国はボリビアに対して宣戦を布告しました。戦争の目的は当然、Conquest(征服)です。我が国の部隊は、国境から続々と侵攻を開始しました。
うむ。
対露戦争の準備が完了しました。
いよいよ迪宮皇太子との約束を果たす時が来たな。
それでは、お願いします。
6月26日、我が国はロシアに対して宣戦を布告しました。戦争の目的はPlace in the sun(植民地要求)、近畿地方および小笠原諸島の割譲です。我が国の部隊は、国境から続々と侵攻を開始しました。我が国の同盟国のプロイセンも参戦しました。しかし、2国を相手に同時に戦争など大丈夫ですか?
神に不可能はない。
(本当かなぁ)
何か言ったか?
い、いいえ、何でもありません。
選挙戦が1月1日に終了し、保守党・国民党・国粋主義党の連合が再び勝利して、首班は保守党から指名されました。
うむ、善哉善哉。
上院は保守主義者83.3%、社会主義者16.7%となりました。そして、下院の議席配分は、保守党が21.9%、国民党が14.2%、国粋主義党が12.1%、共産党が11.4%、急進党が9.0%、社会党が8.6%、ファシスト党が6.4%、自由民主派が6.4%、自由党が5.0%、自由連合が5.0%となっています。保守党・国民党・国粋主義党の3党連合で48.2%とわずかに過半数には届きませんでした。
過半数に届かなかったのは残念だが、保守・反動連合で第1会派を維持できたので良しとしよう。それから、コロンビアでの選挙結果だが、自由党に代わって保守党が政権与党となった。
自由党と急進派の連邦主義者(Federalistas)の連合で連邦主義者が大敗して社会主義者が躍進したので、自由党・連邦主義者が第1会派から滑り落ち、保守党と国粋主義党の保守・反動連合が政権与党となったわけですね。
うむ。かの国でも社会主義が浸透しているようだな。ところで、ロシアとの戦争はどうなっているかね。
ロシアとの交渉を続けていますが未だ色の良い返事が返ってきません。
粘り強く交渉するのだ。ロシアでは厭戦感情の高まりから反乱が頻発している。内部崩壊を期待するのだ。
は、はい。ところで、合成高分子の開発が完了しました。
うむ。
7月3日、ロシアは我が国への近畿地方および小笠原諸島の割譲を承諾しました。新たに獲得した近畿地方および小笠原諸島では、貴金属、茶、穀物、魚を産出します。
うむ、素晴らしい。
これで朝敵・徳川幕府を討つことができます。
7月16日、ボリビアは我が国への併合という提案を受け入れました。新たに獲得したSanta Cruz(サンタ・クルス)州では、果物、ゴム、羊毛を産出します。
うむ、素晴らしい。ボリビア併合で上がった悪名は、中国をさらに切り取って台湾等を傀儡として独立させれば下げることができよう。
はい。ボリビア併合を受けて、我が国は中国に対して宣戦を布告しました。戦争の目的はChaozhou(潮州)の租界化としました。今回は台湾と香港も割譲させる予定です。我が国の部隊は、南部は雲南、広西、広東から、北部はグイファートゥメド、アイグンから侵攻を開始しました。
うむ。
10月3日、中国は、Chaozhou(潮州)、Tainan(台南)、HongKong & Macao(香港・マカオ)ステートの租界化という我が国の和平提案を受け入れました。これらのステートでは、茶、絹、熱帯樹を産出します。
うむ、善哉善哉。
満州や雲南や広西は独立させることができるようですが、残念ながら台湾を独立させることはできないようです。
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そうなのか。