時は西暦1836年、東南アジアに、当時アジアで最も優れた立憲君主国が誕生した。
その国はフィリピン自由国。国是に「経済活動の自由・利潤追求の自由・労働活動の自由」を掲げ、世界中からも支持されていた。
国王「この国は経済活動の自由・利潤追求の自由・労働活動の自由を掲げる!ここは自由の国だ!」
国王「この国の中に、自由放任主義を掲げる政党はないのか?」
自由党員「我々はフィリピン自由党。自由取引・放任主義・信仰の自由・最低限の市民権・軍備強化主義を掲げます。」
国王「(典型的な自由主義政党だな)おお!まさに我が国にふさわしい政党ではないか!これから100年間、君たちに運営を任せる。」
党員「ははっ」
党員「なんか知らんが速攻破産したぞ」
国王「宗主国スペインからの独立の際、東インド総督府の財産が全てサイパン支局に移動してた。スペインはなんだかんだで自由主義を嫌ってるのかもしれん」
党員「そうなら」
党員「我が国で生産されているものです。我が国では果物・魚・穀物・熱帯樹を産出します」
党員「財政です。我が国では自由主義を掲げるため、税金は最大50%までです。そして支出もまだ少ないですから当分は。」
党員「研究です。ここは生産力を上げるために鉄道の敷設などの産業系を」
国王「いや、ここはイデオロギー思想を研究しよう」
党員「??」
国王「まず、この国において文化的な面でも育てる必要がある。鉄道はその後で十分間に合う」
党員「行政です。我が国では民主主義も根付いているようです。わずかながらに社会改革も進んでいます。」
党員「人口情勢です。我が国では総じて豊かです。これから資本家に成長する人が増えるといいでしょう。」
党員「軍備は当分は正規兵で十分でしょう。これから侵攻の予定もありませんし。」
党員「ただし、お金が少ないので一兵ずつ作っていくのが得策でしょう。」
国王「なるほど。このへんは一つ一つ進める必要があるな」
国王「ところで、NFというのはなんだ?」
党員「ナショナルフォーカスというもので、一地域で特定の職業に誘導することができるものです。とりあえず、まずは資本家を」
国王「いや、ここはルソンに官僚だ」
党員「資本家を育成しなければ、産業の振興が」
国王「まず、国の基盤を作る必要がある。1に官僚を育成して社会を安定化させ、2に教員を育成して識字率を高める必要がある。我が国は基盤がほとんどないからな」