閣下、閣下、大変です!
ヒゲよどうした騒々しいぞ。
王宮のすぐ外まで戦争を支持する民衆のデモ行進が押し寄せています。
なんたることだ。真に欧州の平和を願う余に、民衆は覇道へと踏み出せと申すのか。
そうらしいです。よく見たら戦争しないという選択肢は最初からありませんでしたけど、これも民意です。
ならば仕方あるまい。今後の戦いは熾烈を極めるとみている。久しぶりに戦力分析でもしてみるとしよう。これが我が国と周辺諸国の関係だ。ヒゲよ。ここから何が分かる?
列強上位がこれだけ密集してる地域は恐ろしい限りですが我が国は……フランス、イギリス、ロシア、オーストリアと周辺諸国のほとんどと友好関係にありますね。
その通りだよヒゲよ。我が国はつい最近まで外交点を注ぎ込んで、欧州中に愛想を振りまいていたからな。プロイセンすら開戦直前まで友好度200近かった程なのだ。
VIC2のAIは開戦に友好度を考慮するっぽいので同盟を結ばなくても友好度は上げておいて損はないですね。相変わらず同盟はフラれっぱなしですけど。
オーストリア、フランス国境はこうなっておる。オーストリアは友好度が高い割りに兵士をしっかり貼り付けてきてるのが気になるな。総動員なしで287師団の兵力も異常だし海外領もないので、相当苦しい戦いになるだろう。フランスは臨戦態勢ではなさそうだ。
我が国は195個師団もいる割には、いつも兵が足りないんですよね。
アフリカ兵が孤立してるからな。中身は騎兵各種+竜騎兵+一部近衛兵で強力な上に実はアフリカだけで80個師団近くいるのだが、プロイセンに対する制海権が全くないので輸送できないのでいるのだよ。平時のうちに輸送できればいいのだが、オーストリアと一触即発の状態で輸送するリスクは取れない。
せっかくなので工場も少々。あれだけ作った工場も戦時の物資不足で早速ちょっと潰れています。今後は海上封鎖によって恒久的な物資不足が続くと思うので工場をすぐに閉鎖するLaissezFaireに任せておくのは難しいでしょう。なので政権をNationalist Franktion(反動主義)に与えて労働者の雇用を維持します。社会主義者も政策は似たようなものですけど、WarPolicyは反動主義のjingoism(主戦論)方が都合良さそうですし。
うむ、我が国としも臨戦態勢を明確にしておかないとな。
閣下、次の一手の前にまずはプロイセンとの和平を結びましょうぞ。WarScoreはもう99%まで到達しています。
我々の仮想シナリオではWarGoalに3つめのステートを追加した時点でInfamyが25が突破。オーストリーがブチ切れて我がルクセンブルクに宣戦、ルクセンブルク-オーストリア戦争に突入することになる。
実はプロイセンに対してWarGoalを追加しなければいくらでも時間稼ぎができるので今のうちじっくり防衛体制を整えましょうぞ。しかし、オーストリアは287個師団ですから、実質100個師団くらいの我が国で正面衝突は苦しい。あ、師団と言っても3000人単位なので連隊レベルですけど。
うむ……少々プレイしてみたのだが、我が国とオーストリアの戦争は今までのようには行かない。戦線は二箇所。本国に近いNiederbayernの防衛するとして、南のBraviriaもオーストリー同盟に参加していて、いつ敵軍が来るか分からん。さらに問題なのは飛び地のSchlesienだ。間のSaxonyからは通行許可があるとは言えオーストリアの戦力が集中すると増援も送れず、突破されたら包囲されかねない。
で、その時の防衛戦線がコレだ。本国防衛を優先したが……赤は戦闘が発生した箇所、囲んだ所が集中攻撃を受けて突破されたところだ。
正直言って、このような戦力分散した状態では兵力を上回るオーストリー軍の防衛もままなりません。あと、オランダがオーストリーに付いてるのも地味に邪魔で。ちょっとプレイした限りだとそこから総動員で対抗しても……戦線の立て直しには時間がかかりそうです。大国相手ですから飛び地で守りにくいSchlesienは放棄してBayreuth(青で囲んだところ)周辺で迎撃、包囲体制を作り上げましょうか。
いや、ちょっと方針を変更するとしよう。いずれにせよ、総動員なしではオーストリアには渡り合えないだろう。そこで、先に総動員をかける。132個師団を追加して、合計337師団。これまでの開戦規模は我が国として初めてになるな。
総動員してどうするんですか?
そして、プロイセン相手に3つ目のWarGoalを追加する。プロイセンとの戦争なんてほとんど忘れられているが、もらう領土はMagdeburgとWestfalen、Poesenの3つだ。で、和平する。
首都あるBrandenburgが邪魔で領土が陸続きにならないのが邪魔ですよね。そして……あれ、オーストリアは?
来ないのだよ。我が国が総動員して兵が増えたお陰で、宣戦布告もしづらくなったのかもしれん。そこで、我が国は再びプロイセンとの単独開戦による第三次ルクセンブルク-プロイセン戦争に踏み切る!
容赦ない閣下キター。また例によって兵力のないプロイセンですが総動員で対抗してきます。
こちらも国境守備兵を除いた全兵力を投入して一気に領土割譲に持っていくぞ。総動員の兵を動かせたら、あとは塗り絵をするのみだな。なんだ、楽勝じゃないか。
か、閣下! 大変です!オーストリアが!!
オーストリアめ。だまし討ちとは卑怯な。
閣下は自信たっぷりにオーストリアは来ないと言っていたのに、どうするんですか?
とりあえず、やるだけやってみるしかあるまい。我が国の部隊はどう展開しておる。
これが現在の戦況の地図です。赤が敵国、緑が同盟国ですが……プロイセン、オーストリアが敵に回っているのでドイツ諸侯のほとんどが相手方で参戦しています。あと、オーストリア同盟国のオランダも敵に回り……正直、周り中が敵国だらけでの状況です。プロイセン戦線はまだまだ占領も進んでいません。オーストリアは基本は以前の対オーストリア戦の防衛通りの状態で配備してありますが、Schlesienにも兵が取り残されています。
慌てるな。今回の戦争ではオーストリア軍はプロイセン領に侵入できない筈。飛び地のSchlesienは速やかに放棄して、プロイセン戦線はそのまま占領続行、あとは総動員の兵で防御を固めておけ。
先ずは、こざかしい本国付近のオランダから追い出す作業を始めることにします。本国防衛にあたっていた総動員した兵の一部が詰めています。
Schlesienから逃げ遅れた部隊がGorlitzで捕まっておる。既に我がルクセン軍14万vsオーストリア軍20万で、この土地からだと安全な逃げ場がない。マイッタな……。
本国防衛の要であるBayreuthも数では圧倒されています。Gorlitz周辺はあり合わせの兵で包囲網を作ろうとしていますが、どうやらオーストリアも総動員したらしく総勢393個師団もいるみたいです。敵国はまだまだ増援送り込みたい放題の状態で、いつまで持ちこたえられるかどうか……。
我が軍はただでさえアフリカ兵が使えない上に、プロイセン、オランダを相手にし、さらに敵方について参戦してきたドイツ諸侯の領土も占領しないとならんからな。それでも合間を縫って、占領の終わったドイツの小国も併合っと。
もうInfamyなんて関係ないですもんね。小国はどんどん併合したいのですが、AddWarGoalとPropose Peaceで外交点を2点使うのがキツ過ぎます。それさえなければ、全部地図から消してやりたいくらいなのに。
外交点が足りない分は仕方ない。白紙和平すのも癪だから占領したまま放置しておけ。それよりこの戦況を見てみよ。一見、激しいぶつかり合いをしてるように見えうるが……。
Gorlitzのオーストリア軍は1日あたり我が軍のだいたい10倍、Aussigでも8倍くらいの被害を出していますね。我が軍がやたら少ない数で数ヶ月も対等に渡り合えてると思ったら兵の質にはかなり差があるようですね。
無茶ができるのは、陸軍技術で世界最先端を突き進んでいるからということを忘れてはいかんよ。それに、いくら兵の総数が増えても戦場の幅のお陰で一度の被害の上限は決まっているからな。こうした膠着を利用して、騎兵の機動力を活かして敵の裏をすり抜け包囲網を作るのが我等ルクセンブルクのやり方だ。さあ、包囲して全軍捕虜にせよ。
大規模会戦で一網打尽キター。394師団から235師団って……たった1プロヴィの決戦で159師団も消滅!? 被害の実数の数字がちょっと少なすぎるのは勝利目前に一度離脱して、Atack+3の将軍を先頭に再突入したからです。あと包囲のお陰で捕虜になった数字は被害の数字には出ませんけど、Survivorsに出てる数字も捕虜=すべて消滅ですからね。こちらの被害も大きかったけど、ずっと戦闘が続いたお陰で経験値のたまりっぷりも凄い。
すぐ南のAussigも包囲網を完成させておけ。この2箇所を制すればオーストリア軍の主力を消滅させられるはずだ。
そしてここも撃破。ああ、オーストリア軍もみるみる減っていく……。
さあ、ここまで減らせばあとは問題もあるまい。しかも、どうやらオーストリアは反乱も鎮圧できないでおるようだ。大スタックの部隊をバラバラにしてオーストリア領に突入させよ! プロイセンも占領は順調に進んでいるが、プロイセンでも暴動が……。
閣下、プロイセン内の反乱は大規模なようですし、我がルクセンブルクがプロイセンに対する反乱軍と戦うのもばかげた話です。一度、和平しちゃいましょうよ。
うむ。そうだな。反乱軍が占領途中の土地を奪い取っても占領率は引き継がれるので、平時に反乱軍に途中まで占領させておくといいかもしれん。第三次ルクセンブルク-プロイセン戦争もこれで終結だな。
オーストリア戦線もあとは占領するだけですから、この戦争、終結が見えましたね。
戦争が終結するだと? ヒゲよ、何を言っておる? 戦争はプロイセン、オーストリア両国が地図から消えるまで終わらないのだよ。
第四次ルクセンブルク-プロイセン戦争勃発ですか。で、閣下のお申し付け通り、オーストリア、プロイセン全土占領してきます。
オーストリアも折れたようだぞ。デンマークにオーストリア領があって、そこにちょっと兵力が残っているので戦勝点は85点くらいだが、人口の多いBohemia、Moraviaを取れたので問題ないな。
長い戦いでしたね。さあ、全軍撤収させてと。
そして、すぐに宣戦布告と。
閣下、漫才みたいなことしないでくださいよ。
また例によって、オーストリアが総動員をするので、大量に湧いてきた兵士を撃退しながら進めていく。そういえば、表の看板にセーブリロ多数と書いたけど、全然リロードしてないな。
国家戦略的なミスはリロードしてるけど、一つ一つの戦況や外交なんかはそのままですもんね。セーブだけは小まめにしていますが、ちょっとしたミスも余剰兵力でカバーできています。総動員様々です。あとは占領を進めてやってと……。
そんな雑談をしてる間に、オーストリアの占領が完了した。オーストリアはそこまで必要戦勝点が高くないので、4ステートほどもらっておいたぞ。
Ostpreusenの必要戦勝点がやたら高いプロイセンからも、Ostpreusen+オマケにWest Saharaもらって和平に成功しました。要求してる土地を占領すると必要な戦勝点が下がるけど、Ostpreusenは端で遠いだけじゃなく占領にもかなりの時間がかかります。ただ、逆に言うと先に取ってしまえば、今後の占領は楽になります。
これでひとまず、オーストリア、プロイセンの両方と和平を結んで平時が訪れた。ゲーム内時間にして4年、プレイ時間にして約5時間、戦争プレイは疲れるわ……。