前:プレ八紘一宇2-平和的工業国家日本の曙-/輝ける亜細亜の世紀
20世紀もすでに15年が経過し、最後の世代の技術も解禁されようとしています。
すでに世界は2度の大戦を経験しました。
わが日本は列強第2位の地位を確立しています。そして、第1位にはドイツ帝国が君臨しています。
はたしてわが日本は1935年12月31日にどのような地位を占めているのでしょうか…。
ゲームに残された時間はあと20年。
長いようで、結構短い時間です。
Budgetを確認すると、工場への補助金はおおよそ500/日。
小火器工場が厳しいのと、高級家具や服飾工場も厳しいようです。
なかなか工場をたちゆかせるのも難しいですね。
…。
あれ? 今回はわたし一人? でも、毛利のおっちゃんは「次の人に任す」というようなことを言っていた気がするんですが…。
??「あー、どーもまいど! 遅なりましてすんまへんなー」
あ。こんにちは。
あれ? いままでの方とだいぶ違う雰囲気ですね…? 道義さんとちょっと似ているような…。
今井宗久「わてがでっか? いやー、そんなちゃいますか。あ、すんまへん、自己紹介まで遅なりました。わて、堺の今井宗久ゆいます。今後ともよろしうに!」
…えっ? 堺? 戦国武将…じゃない?
今井宗久「戦国武将? わてがでっか! 冗談きつうおまっせ。わてはあきんど。誰とでも商いさせてもろうてますわ。丸ぅくおさめまっせ。…こういうの、南蛮の人の言葉でなんていうんやったかなぁ…あ、「ウィンウィン」でっか。「ウィンウィン」! 最近覚えましてん! リサリサ先生とちゃいまっせ!www」
…あの、この章、タイトルが「ラグナロク」なんですけど…。
悲壮感ゼロですね、あなた…。
今井宗久「そんなんゆうたかて、わかりまへんわー。ま、あんじょうやっていきまひょ。ネ」
はぁ、とりあえず…よろしくお願いします。
ところで、工場なんですが…。
今井宗久「ははぁ、工場でっか。なっかなか儲かりまへんな。いっちょ潰しますか?」
えっ、潰す?? でも、いままでせっかく増築してきたのに??
今井宗久「あ、あきまへんで、その考え方。投資したから惜しうなって、いつまでたっても抜け出されへんのは。わての株仲間にもおりましたわー。そいつ、破産しよりましたけどな!www」
そ、そこ笑うとこか?
今井宗久「南蛮人は「サンクコスト」てゆうてましたかなぁ…。とにかく、時期によっては儲からんことはありますさかいに、赤字やからすぐに潰す必要はおまへんけど、どうもずっと赤字なのはあきまへん。潰しまひょ」
は、はぁ。
今井宗久「ただ、全部潰す必要もおまへん。大事なんは、『個々に小さい工場がちまちまつくっている状態』がいかんのですわ。どっか一つ工場を締めるだけで、全体の状況が改善される場合がありまっせ?」
でも、場合によっては工場が大きくて、締めると失業者が溢れますよ?
今井宗久「ええんとちゃいますか? それがどないしたんですか?」
…えっ??
今井宗久「だって、儲かってないですやん。売れもせんもんつくって、ほんで、税金で食わしとるわけでっせ? 工場は福祉施設とちゃいます! あきまへんやろ。はい、Shutdown!」
おおお。こ、これは…。失業者が10万人とか…ありえない数字が…。
今井宗久「こいつら食うに困るさかい、コミィかナチに走るんやろなー。Militancyが上がって、社会改革できまっせー」
い、いやいや、反乱勢力に加わるでしょ!
今井宗久「ま、ええですわ。ちょっとは改善しましたな」
こ、こういうのを「カイゼン」というのか…??
今井宗久「おっ。これはなんでっしゃろ?」
東南アジアの資源状況です。
ジョホールとスマトラですね。
赤色のプロビのRGOがゴムです。
今井宗久「ゴムは欲しうおすなー」
ジョホールはイギリスが衛星国にしているんで、ちょっと手が出せないですね。
スマトラは独立させる国がないので、手の出しようがありません。
今井宗久「そーですなー。イギリス相手にジョホール取り合うんはちょっときつい話ですなぁ」
イタリアがオーストリア相手にステートを要求していますね。
この前の大戦で回復できなかったヴェネツィアと…南チロルかな?
今井宗久「これでイタリアもようやく全土回復ゆうわけですなぁ…なんかオーストリアの国旗が変なことなってますけど」
本当ですね。敗戦による革命が起こったんでしょう…そういえば、スペインもそうでした。
今井宗久「戦争に負けると大変ですなぁー。わても強そうな相手には喧嘩せんことにしとるんですわ」
現在のヨーロッパですが…意外というか、オスマントルコがわりと強勢ですね。
今井宗久「ホンマですな。おかげさんで、エジプトやらギリシャやらえらいことなってますけど…。そや。あんさん、今度、ギリシャあたりで危機起きたらいっとう最初にギリシャ側で手ぇあげはったらどないでっしゃろ?」
え。ギリシャなんていりませんよ。あんなちっちゃい国。
今井宗久「なにゆうてはるんでっか。そうやおまへん。ギリシャなんか、ほしい列強にくれてやりなはれ。そうやのうて、オスマントルコからイラクを独立させるええ機会やおまへんか?」
…お。
今井宗久「そのままやと、Friendlyの列強が善人面してオスマントルコに味方するでしょ。でも、危機やったらそうはいきまへんで?」
ま、まぁそうですが…。
日本は他の列強によく思われていませんからね、どうなるかわかりませんよ。
今井宗久「そうか、ドイツはんやな。ドイツはんがあんさんとこについたら、それはもう勝ちですわ。向こうはウクライナであんさんとこを利用したんでっしゃろ? 今度はこっちを助けてもらいまひょ。そうなれば、イラクだけやのうて、シリアももらえるかしれまへん」
…あきんどは喧嘩しないんじゃないんですか?
今井宗久「わてはしまへん。あんさんはしはる」
考えておきますよ。
今井宗久「おや、ロシアでっか?」
コーカンドという国が中央アジアにあったのですが、そこから原油が産出するんです。
ロシアはいまはほとんど力がありませんから、楽勝かな、と。
今井宗久「ホンマでっか? 裏ではスウェーデンがフィンランド争奪戦争をロシアとやってるさかい、それに乗っかったんとちゃいます?」
ま、まぁそれもあります。でも、スウェーデンだけでは勝てないでしょ。
今井宗久「それを助ける意味で? でも、スウェーデンはドイツはんと同盟しとるんとちゃいます?」
あ。そうなんですか?
今井宗久「またロシアは日本とドイツはんの両面作戦かいな。かなんなー」
コーカサスと中央アジア方面から侵攻します。
中央アジア方面はコーカンドのコアプロビを制圧したらその時点で侵攻をやめます。
コーカサス方面はロシア軍を撃破しつつ南ロシアを北上し、モスクワを目指します。
今井宗久「ほー。ロシアはいまそんな弱なっとるんですな」
ま、簡単に勝負はつくでしょう。
今井宗久「コーカンドを独立させるにはWarScoreが33も必要でっか」
思ったより多いですね。
同盟国を確認するとロシアには同盟国がほとんどいないみたいです。
今井宗久「各国で革命が起きたりしてまっさかいなー」
では、開戦します。
今井宗久「おやおや、ロシア軍はおりまへんなぁ」
ロシア本土に侵攻するのはこれで3度目…いや、4度目ですね。
今井宗久「最初はシベリアでしたもんなぁ」
コーカサス方面はロシア軍の影もなし…。反乱軍が攻撃してくるぐらいですか…。
今井宗久「ロシア側についたのも、モンテネグロだけですわ。楽勝でっしゃろ」
ようやく南ロシアでロシア軍と遭遇。
だけど、こちらが圧倒的です。
今井宗久「…ヒマでんな。わて、ちょっと茶ぁしばいてきてもよろしか?」
え? ああ、いいです…ていうか、お茶をしばくってどういう意味ですか?
今井宗久「意味? 茶ぁしばくゆうたら、ま、茶を飲みに行くゆうぐらいの意味ですわな。ま、ほなのちほど」
あ。そういう意味なんですか。いってらっしゃい。
…コーカンドのコアステートはすべて占領したから、後はロシアが早く折れてくれるか…だけど…。
なんか、モスクワまで占領しそうなんだけど。HoIでは至難のモスクワを占領できるなんて…。
おおっ、ロシアが折れた! モスクワ占領はさすがに耐えられなかったわけか。
よし、Proceed!
今井宗久「ただいま戻りました。おっ。ロシアに勝ちましたか…。コーカンド、なーんかけったいな領土になってますなぁ…。途中の植民地がロシアのコアステートになってまんのかいな…」
そうなんですよ。ま、大事な原油産出プロビはおさえていますので、いいですよ。
今井宗久「ドイツはんとこは6500、あんさんとこは4500。2000ポイントも離されてまんなぁー」
どうやって詰めるかですね。あと20年で。
今井宗久「まずは建艦競争かもしれまへんなぁ」
今井宗久「おっ。自動車工場とドレッドノートでっか! ついにきましたなぁ」
さらに工業化と建艦を進めましょう。
今井宗久「ドレッドノートがあれば、海の戦いは無敵でっせ…イギリス相手でも…」
そんな簡単じゃないですよ。
今井宗久「おやおや、いろいろと反乱軍がのさばっとりますまぁ」
そうだ、これについて聞きたかったんですよ。反乱軍って何が目的なんですか?
今井宗久「ああ、そんなことでっか。その反乱勢力について知りたければ、マウスオーバーすればよろし」
はい。
今井宗久「この反乱勢力Japanese Reactionariesは政体を変更したがってる勢力ですなぁ。こいつらの勢力が首都を30日間占領すれば、反乱勢力の勝ちで、政体は変わります。クーデタですな」
どれも首都が目的なんですか?
今井宗久「そんなことはおまへん。その下のKorean Nationalistsであれば、Koreaがコア要求しているステートすべてを30日間占領すれば勝ち、となっておま。いわゆる被征服民族の反乱勢力はそういう条件が多うございますな」
へー、そうなんですね。
今井宗久「チェジュ島さえ死守できればKoreaの独立は阻止できますわな?」
えーと、あ、そうか。…いや、そんなせこいことしませんよ。
今井宗久「いや、そうでしょな。反乱勢力がなぜか独立しない原因はそうしたところにあったりしてましてな。単純に政体変革の反乱勢力ということもありますが、コアステートの最後がどうしても取れてへんかったりして独立できんこともあるんですわ」
それにしても、反乱勢力って、特に影響下にある国を勝手に変革するので困りますよ。
今井宗久「そういうことでしたら、基本の方針として勢力下の国の「軍事通行権」の承諾は必須ですな」
「軍事通行権」ですか。
今井宗久「いわゆるMilitaryAccesssですわ。これがあれば、わが軍を他国領内で移動させることができ、反乱軍と遭遇すれば(なぜか)戦闘できるよになります」
その国にかわって反乱を制圧するんですか。
今井宗久「勢力下の国で反乱が起こると、こんなふうにアイコンが点灯します。マウスオーバーしたらどこの国で反乱が発生したかがわかります。この場合はビルマでんな」
もし軍事通行権がない、勢力下の国で反乱が起こったら?
今井宗久「その国に十分な戦力があるんでしたら、反乱軍を自国で処理できるでしょうな。もしそんな力を持ってへんかったら…」
はい。
今井宗久「ま、しまいですわ。その時点で軍事通行権を要求して得られるんやったらやりようもありますけど、たいていはそんなことありまへんやろ? ほしたらジタバタしても無駄。革命が起こるまで待って、あらためて影響力を使ったほうがええですわ」
ジャヴァもすごい反乱軍が…。
今井宗久「どうしても非文明国が改革を進め出すとこんな感じになりますわな。終盤になると、小国に軍隊がいてまへんけど、あれは反乱でガスガス兵士POPが削られて、もう兵士がつくれんようになってしまうんでっしゃろなぁ…あれはあわれでっせ」
ま、日本は日本で朝鮮半島が大変なことになってますけど…。
今井宗久「あちゃー。こらあきまへんなぁ。ま、負けまへんけどね。あんさんとこ、反乱軍に毒ガス使うてるし」
…本当だ。わりと大人気ない…。
今井宗久「どっちもね。反乱軍はいきなり指揮統制が100%やし、将軍付きやし、初期はえげつないもんでっせ、ホンマのとこ」
ヨーロッパの危機ですが、アルジェで発生したと思ったら、フランスが折れてアルジェを放棄しちゃいました。
今井宗久「うっわー、ドゴールでようやくできたことを軽くやってしもたのね」
ドゴール?
今井宗久「アルジェリア危機、知りまへんか? 危うく現地軍が反乱を起こして、フランス共和制を打倒するとこやったんでっせ?」
へー、現地軍が独立しようとしたんですか。
今井宗久「ちゃうちゃう、逆でんがな。アルジェの放棄に反対したフランス現地軍がコルシカに落下傘部隊を派遣しようとしたりして、フランス国内がわやになっとったんですわ」
そんなことがあったんですね。
今井宗久「ま、ともかく、アルジェリアのあたりは赤うなってますけど、他はわりとクールダウンしてまんなぁ」
そうですねぇ。
今井宗久「さ、ドイツはんに追いつくために、工業点稼ぎまひょ」
ええ、でも、工場はあんまり拡大できませんよ?
今井宗久「海外の国に、ま、勢力下の国がええですわ、そこに鉄道つくりまんねや。おいしいでっせー。投資ゆうたら工場かもしれまへんけど、工場は破綻してまうんでね。その点、鉄道は工場みたいに破綻はせえへんし、後々、工場の効率あげてくれるし、まさにウィンウィンの投資ですわ」
へぇ、そうなんですか。
今井宗久「もっともその国がつくれるかどうかは別。材料は自分らで買わなあかんみたいやから、いつまでたーっても建設されてない国もあありますわ」
そうなんですね。
今井宗久「ヨーロッパの情勢はかなり危機が過熱しとるようですなぁ。ギリシャあたりも赤いね」
とはいえ、オスマントルコはイギリスとドイツ両方と同盟していますからね。危機になってもそう簡単にギリシャ側につけないですよ。
今井宗久「イギリスとドイツ両方と同盟? 最強の用心棒やなー。ギリシャもかわいそうにな」
ウクライナが同盟国ドイツを頼ってロシア相手にキエフ解放の戦争をふっかけたようですが、ドイツは乗ってこなかったみたいですね。
今井宗久「こういう戦争ほどかわいそうなもんあれへんなぁ。ウクライナもあんさんとこの勢力下やったら戦争したったのにな」
い、いや、わが国は平和的な国家ですよ??
今井宗久「おっ。政権を変更するんでっか?」
あ、はい。意外に工場の増築も大変ですし、新規で工場をつくることもあんまりなくなりますしね。
今井宗久「とかゆうて、ホンマは資本家にいらん工場ばっかり建てられるんがいやなんでしょ。わかりますわかります。あいつらロクに儲からん工場ばっかり建てよるもんね」
ま、そうですねぇ…。
今井宗久「それにしても、あんさんとこの上院はリベラルばっかりやなー。選挙権を認めるころには工場全部を補助金なしでやっていけるようにしとかんと危ないでっせ?」
え? どうして?
今井宗久「リベラルが政権を取ると、工場の補助金はゼロ。儲かってない工場はバンバン潰されますんや。ま、しゃあないわな? 自由主義、自由経済バンザーイ!や」
えっ。そうなんですか…って、今井宗久さんって商人ですよね? 工場のもうけかたを教えてくださいよ。
今井宗久「儲かる方法知ってたら自分でやっとりますってwww 「サルでも儲かる経済教室」とかに通うたらあきまへんで? 金むしられるだけですわ。わてがわかるんは、工場がどうやって儲けているか、ですわ…」
そ、それでもいいですけど。
今井宗久「まず、Budgetを見ると、儲かってへん工場がわかりますわ。なんで儲かってへんってわかるかって? そりゃ補助金なしでは工場を畳むしかない工場ばっかりやからね」
はい、それは前の方に聞きました。
今井宗久「よろし。ほな、これを見てわかるのは、次のようなことや。
ま、いずれにしても工場を閉鎖する必要がありますわな」
この立地が悪いってなんですか?
今井宗久「立地の話、ありまへんでしたか? 原材料の確保に影響があるとか…」
あ、そういう話を…聞いたような…。
今井宗久「ま、ええですわ。工場について詳しく知りたいとき、見るところは3つあります」
これは?
今井宗久「工場の生産量を表すビューですわ。ちなみに、この工場は儲かってまへん。工場の種類を表すアイコンにマウスオーバーしたら出てきます。」
へ、へぇ。
今井宗久「最初にあるProduce...yesterdayが現状の生産量です。下にある、MaxOutputは理想的な生産量ですな。そこの式にかいたあるとおり、理想的な生産量であるMaxOutput2963.05は、Base×Output efficiency×Throughputで求められます。Baseは1035、Output efficiencyは1.3695、Throughputは2.05ですな。ちなみに、Output efficiency 1.3695は Clerks13.53%×Factory output efficiency tech23.01%から、Throughputは(1+Factory Throughput tech+Average Infrastructure in state)×Craftmenの割合×Bonusから、それぞれ計算されとります」
MaxOutputはその計算式の答えと微妙に計算があいませんが…。
今井宗久「四捨五入の関係ですわ。ほぼあってるでっしゃろ? さて。本来ならば2963程度生産できるはずですけど、実際に生産されているのは1944.77で、全然計算があってまへん。なんでかわかりますか?」
えっと。…なんでですか?
今井宗久「首より上をもっと使いなはれ。簡単ですやろ。原料がたりへんのです」
お。こ、これは?
今井宗久「Fabricの工場では原料が2種類必要です。CottonとDyeですわ。これらのアイコンにマウスオーバーすれば、この情報が表示されます」
へ、へぇー。
今井宗久「Cottonは最大800.17を受け入れられるところを、463.34しかもらえてまへん。原料のアイコンが赤くなってますやろ? これは原料がたりへんくて、生産がうまくいってないことを表しとるわけです」
なるほど、Dyeのほうは赤くなってませんね。
今井宗久「Demands...each dayが原料の最大処理量ですわ。これもBase×Throughput×Input Modifierで求められます。さらにゆうと、Input Modifierは、OwnersとFactory input efficiency techで求められます」
ふむふむ…。あれ? ちょっと待ってくださいよ…。
原料の最大処理量と理想的な生産量の間には…何が影響するんですか?
今井宗久「ええ質問ですな。InputからOutputへの返還率が重要になってくるんですわ。式をよく見ると気づきますが、Throughput自体は処理量の割合であり、単にBase InputとBase Outputをその分だけ大きくしたにすぎまへん。原料1から製品2をつくるのを、原料5から製品10をつくるにしても、処理量が増えただけで効率化されてるわけやおまへん」
ええ、そうですよね。InputとOutput両方にThroughputという同じ数をかけていますから。
今井宗久「一方、Input Modifierはいかに少ない原料で同じ製品をつくるか、Output efficiencyは同じ原料でいかに多くの製品をつくるか、という意味になります。意味するところはそういうことですけど、ま、ほとんど一緒ですがね。…ということは?」
えっ。ええと…
今井宗久「…ちょっとあんさんには難しすぎましたかなぁ~。ええでっか? 画像をよく見てくれまっか。Input ModifierにはCapitalists、Output efficiencyにはClerksが関係しとるのはわかりまっか?」
あ、ああ。本当ですね。
今井宗久「つまり、工場にCraftmenだけ雇ってもしょうがない、ちゅうことですわ」
おおおお。そういうことですか!
今井宗久「技術で何とかなる部分もありますけどな、わりと大変ですわ。Craftmenは決まった仕事を決まった手順でやるだけの連中やさかい、Base InputからBase Outputの返還率を大きく変えることはできまへん。その点、特にClerksの連中は仕事を効率化しよる。書記というが、研究職、管理職という位置づけですわな。Capitalistsはなかなか増やすのが難しいので、ちょっと厳しいかもしれまへんなぁ。ま、ただ、Clerksは工場の定員の20%より多くなることはおまへん。あと、定員はCraftmenとClerksの合計やさかい、ThroughputとOutput効率はどうしてもバーターになりますわ」
…なるほど、そういうことですか! なんとなくわかってきましたよ!
…あれ? …この工場って、儲かってない工場って言ってませんでしたっけ??
今井宗久「覚えてましたか。そうですわ」
これは見たことありますよ。えーと…
あ、赤字ですね。
今井宗久「えげつない赤字ですわ。Subsidiesで500/日ぐらいつぎ込んでるんとちゃうかなぁ」
うお、500? でも、どうして??
今井宗久「売れてまへんのや、製品が」
え? えーと…売れたのは1100ぐらいですね。生産した1944.77のうち、売れ残ったのが…809.862?
今井宗久「…ええでっか? この工場は最適化したら2963もの生産力を誇る大工場。それが売れてるんが1100? ハハッ、たいがいにせえや! …ちゅう感じですわ」
…えええ。ど、どうしたら立ち直るんですか?
今井宗久「おそらくですけど、原因は国際競争力ですわ。どっか、たぶん、イギリスに負けてるんですわ。関税0やから、国内でも海外製品が入り込んでるんでしょうな。原料不足もあるでしょな。出口なし…って感じですわな」
…ええと…。
今井宗久「そういうとき、あんさんの生きてる時代やと、どうします? 税金じゃぶじゃぶ突っ込んで、工場を生きながらえまっか? しかし、この工場を延命させるために500/日もつぎ込むんでっか? 単に延命させとるだけでっせ? よくなるかどうかもわかりまへん」
つ、潰す…んですか? この工場の規模23ですけど…。
今井宗久「いや、別に税金で食わしたるんでしたらそのままでええんでっせ? 売れてる量からすると、規模は8か9ぐらいが最適かもしれまへんな」
ち、ちなみにうまくいってる工場ってどんなんなんですか??
今井宗久「こんな感じですわ」
ほほー。売れてない製品もありますけど、わりと儲かっているみたいですね。
今井宗久「製鉄所は国際競争力にさらされるんで、わりと儲かりにくい工場なんですけどね、この工場は立地がええのと、規模が最適なんで、なんとかなってますわ」
立地? あ、そうだ、最初に立地の話から始まったんでした!
今井宗久「あ、そや。わすれてましたわ。Throughputに影響するんですわ。この製鉄所は九州にあるんですけど、CoalとIronがRGOにあるプロビがステート内にあるんで、Throughtputに25%のボーナスがついとるんです」
な、なるほど。そういう特典もあるんですね。
今井宗久「いろんな工場にそうしたボーナスが設定されてますわ。さっきのFabricにしても、ステート内にCottonがRGOにあるか、Dyeがステート内で生産されているか、でボーナスがつきます。ま、Throughput自体はそんなに気にする必要はないかもしれまへん。単に産出量が減るだけで、モノの価格を下げるわけではおまへんさかい。ただ、意味もなく工場をつくっているとあとで問題が起こるっちゅうことですわな」
ふーん、なるほど。
ところで、工場を増築してるけど、Craftmenが充足していない工場ってダメなんですか?
今井宗久「そやなぁ。Throughputに直接影響あるから、Craftmenの根本的な不足はようありまへんな。規模が小さいうちは細々と続けることもできますけど、規模が大きくなると工場の維持費に影響してきますしな」
工場の規模ってそもそもなんなんですか?
今井宗久「単純にはBase InputとBase Outputの値ですわ。規模に応じて比例していきます。さっきもいいましたけど、工場の規模とCraftmenの割合は一定(Craftmenの実数)ですから、規模が大きくてCraftmenが少なくてもThroughputに影響はありまへん。ただ、維持費は規模に比例しますんで、ようない、と、こういうわけですな」
ちょっと改善してみました。
失業者が結構出ていますけど…。
今井宗久「ま、しゃーないことですわ。256/日でも、まだまだ改善の余地はありますけどなぁ?」
ま、まぁ、それはおいおい、ということで。
今井宗久「そうですな。国中を失業者ばっかりにしてもようありません。また今度にしまひょ」
&ref(): File not found: "19210902.jpg" at page "プレ八紘一宇2-平和的工業国家日本の曙-/ラグナロク(前篇)";
ありゃ? イベントですね。相手はスペインですか…。
今井宗久「おや。勝てそな相手ですなぁ」
…えっ?? いや、残念ながら危機勃発中でして…
今井宗久「1位から3位までの列強にかかってくるわけおまへんがな。CB期限の1922年3月2日まではまだ4か月もあるさかい、それまでに片つくでしょ。見てみなはれ、スペインはどっこの列強の勢力下でもないし、同盟もしてまへん」
いや、いくらなんでも、Friendlyな列強が…あれ、ない。
…革命が起きたの??
今井宗久「チャ〜ンス」
…案の定、危機はイタリアが白紙和平で折れました。
やっちゃいましょう!
今井宗久「CBはPlaceInTheSunでしたから、奪い取れるんは植民地しか無理ですなぁー」
日本に近いのはミクロネシアですね。ここにしましょう。
今井宗久「あ、そこ? ただ、そこは日本領ミクロネシアと被るから、あんまりおいしゅうおまへんで」
というと?
今井宗久「軍港が建設できまへん」
うーん、とはいえ、キューバや西インド諸島は遠すぎて維持するのが困難です。少なくともこれで西太平洋はわが国の勢力下にはいります。ミクロネシアでいきましょう。
今井宗久「そういうことなら、そうしまひょ」
まず、紅海の奥にあるスペイン領エジプトを占領します。
今井宗久「おや? ここは植民地とちゃうんか…」
エジプトから奪ったときに、もうエジプトが文明国だったんですね。
大した抵抗もなく、全土を占領します。
今井宗久「唯一の同盟国の、コンフェデ…なんとかは参戦してきまへんでしたな」
そうですね。
それにしても、早く片づけないといけないかもしれません。イギリスがスペインに影響力を行使していて、現在Cordialです。Friendlyになると、StatusQuoで介入してくるかも…。
今井宗久「そうですな、はよ片しまひょ」
西太平洋では抵抗なく島嶼の占領を完了しています。
しかし、早く片づけたいのに、WarScoreが上がりません。戦闘をしていませんからね。
今井宗久「戦闘とゆうたら、せいぜいエジプトの小部隊と、紅海をうろついてた小艦隊を瞬殺したぐらいですもんなぁ」
本土上陸しかないのか…
今井宗久「大丈夫でっか? 本国からの増援を派遣してまへんけど??」
革命後ですし、以前、フィリピンを独立させたときもさほどの抵抗を受けませんでした。
今回も首都を陥落させれば、スペインも屈服するでしょう。
今井宗久「まぁそうですな。で、何個軍団を?」
ジブチ派遣軍から先遣上陸軍として3個軍団、後詰めに3個軍団の6個軍団でいきます。
今井宗久「えええ? それ無茶とちゃいます??」
え? いけませんかね??
今井宗久「おやおや、スウェーデンやらオーストリアやらがロシア相手にやっとりますなぁ」
こっちはスペイン本土に上陸しますよ…
今井宗久「だ、大丈夫でっか? 海岸付近に敵軍勢が…」
わ。かまうものですか、上陸!
今井宗久「わわ! 上陸軍に10倍の敵が!」
ええっ?? ヤバい、こんなに動員兵がいたなんて!
揚陸艦隊はすぐにエジプトに帰還して、増援を!
今井宗久「いや、それにしても6個軍団で間に合いまっか?? これ、こっちが殲滅される量でっせ!」
いや、「山盛りで」殲滅しました!
今井宗久「し、しかし、エジプトからの援軍は間に合いますやろか…この戦いに勝利した軍団で間を持たすにしても、限りがありますで?? しかも、後詰めゆうても3個軍団でっしゃろ??」
く…こっちから和平提案します!
今井宗久「おお、なんとか受け入れてくれそうですな!」
…スペインもたかだか西太平洋洋の島嶼維持のために動員した人民を死なせるわけにはいかないと判断してくれたようですね。
よかった…。
今井宗久「ミクロネシアは日本に割譲されました。スペイン上陸軍は撤退します…。わが方としてもいろいろと教訓が多い戦いでした…な」
…スペイン単体でも、これほどに苦戦するとは…
いや、ちがう。派遣軍が少なすぎたんだ…3個軍団などでは到底文明国を屈服させることはできない。
…10個、20個軍団なら、スペインは蹂躙できたはず…
今井宗久「…ロシアは結構苦境ですわ。これではどっちにも勝てまへん」
たかだか、この程度の国の軍隊でロシアが? わが国に勝てないのは技術力の差だと思っていましたが…。
今井宗久「ロシアはスウェーデンに対して南フィンランドの割譲で和平合意しました。オーストリアに全力を投じようとゆうつもりのようですが…」
それにしたって、もう守るべき国は併合されているし…。
オーストリアはエストニア独立まで要求しているんですか?
今井宗久「ロシアは要求を飲まざるを得んでしょうな。…ロシアはお荷物になってしまいましたなぁ」
お、お荷物? どういう意味ですか?
今井宗久「そのとおりの意味ですわ。WarScoreを稼がれてしまう国。ロシアの軍隊を殲滅するだけでWarScoreを稼げるんで、ありがたいわけですわ。たやすうにね…」
…。
今井宗久「逆にいうたら…ロシアの側に立ったらアカン、ゆうことですわな。…戦争は終わりました。ロシアはオーストリアに全面降伏。エストニアを独立させました」
か、簡単に…。そんな簡単に??
今井宗久「オーストリアも悪い国ですわ。列強でもないのに。エストニアを独立させてもええことなんてあらへん。列強やったら勢力下にいれられるから独立させる意味はあるけどな…」
1923年1月1日。新しい年のはじまりです。
今井宗久「おや? どうしたんでっか? 清国に関係性強化??」
いや、近隣国と殺伐とした関係もよくないと思いましてね…。
今井宗久「ふうん、外交戦争ではえらいしつこい連中ですけど…」
ま、まぁそうですね。
今井宗久「工場の経営状況はわりとええみたいですな」
工場を閉鎖したりしましたからね。それなりに改善しました。
(ボーーーーン)
今井宗久「お、危機ですか?」
SouthernSerbia、バルカン半島ですね!
今井宗久「ほほう。セルビア側にはイタリア、オスマントルコ側にはフランスですか。…味方しにくい国ですなぁーwww」
なんか情報が表示されてますけど…。
今井宗久「あれぇ? この情報、まだ説明してまへんでしたっけ??*1 危機の立場を決めてない国の下にある、チケットみたいなアイコンにマウスオーバーをすれば表示されます」
へー。
今井宗久「現時点での各列強の立場ですわ。誤解したらあかんのは、『現時点での』ということ。どちらかの側に新たに味方した列強によっては、これらの立場はかわりますから注意しなあきまへん」
これを見ると…ドイツはイタリアもフランスも嫌いだけど、フランスのほうを支持しているみたいですね。イギリスはフランスもイタリアもどっちも同じくらい否定的かな。ロシアはフランス支持みたいです。逆にオランダはイタリア支持みたいですね…。
今井宗久「感覚的にはその両サイドへの支持の差が100を超えると立場を明確にしますな。ゆえに、ドイツは否定的かもしれまへんけど、フランス側につくでしょ。あんさんとこはどうします?」
…も、もちろん、フランス側につきますよ!
今井宗久「…わかりまへんで? ついたとたんにドイツのフランス支持が下がるかもしれまへんで??」
う。フランス支持で!
今井宗久「うまくいきましたな。フランス支持にドイツもつきました。それにしても、イタリアは要求を上乗せしてきましたな。いくらオランダが支持してくれてるとゆうてもねぇ…」
でも、イギリスとロシアの立場が決まってませんけど…。
今井宗久「ロシアはフランス支持になるんとちゃいますか? そうなると、イギリスはイタリア支持…?」
…この危機が本格化すれば、大戦ですか?
今井宗久「そうなったら…それはそれでええんとちゃいますか。イタリアとオランダはドイツ・フランス連合軍にボコられる。アジアの植民地はわが日本が蹂躙する。あんさんとこ、今回の危機では2番手ですわ。要求し放題とちゃいます?」
ロシアがフランス側につきました…!
今井宗久「これでイギリスがイタリア側につけば…! 大戦や…!」
…
…とか言っている間に、イタリアがフランスに対してWhitePeaceで危機終結…。
今井宗久「なんですかいなー。盛り上がったのに!! 作者もせっかく『ラグナロク』ゆうてタイトルつけたのに、ちょっと展開がしょーもないんとちゃいます??」
ま、まぁ、こればっかりは。
今井宗久「ま、しかたありまへん。時を待つしかありまへんなぁ…」
動植物園設立のイベントが発生しました。
今井宗久「これ、朝鮮半島のプロビで発生しとりますな。ま、RPにボーナスがあるからどこで発生してもええんですけど…」
(パプーーーーーーー)
おおお??? アゼルバイジャンから参戦要請が??
まさか、ロシアが侵略しに??!
今井宗久「そんなアホな! ロシアにあんさんとこにかかってくる国力はおまへんで??」
…。
今井宗久「…」
アゼルバイジャンから宣戦布告してますね…。
North Caucasiaって、これ、コアステートじゃないだろ…。
今井宗久「でも、参戦してますな、あんさん」
…そりゃ、フランスも参戦していますから、アゼルバイジャンとGeorgiaだけではロシアとその同盟国相手に勝てないでしょ。
負けたらロシアに何されるかわかったもんじゃないし…。
今井宗久「…そうですな、やったりまひょ」
コーカサス派遣軍5個軍団をアゼルバイジャン・Georgia国境に集結させ、アゼルバイジャン軍の後方から進撃します。
加えて、ジブチ派遣軍から5個軍団、ボルネオ防衛軍から2個軍団、本土から4個軍団を抽出して派遣します。
今井宗久「十分な派遣軍ですな。フランス軍の動きが気になりますけど…」
North Caucasiaのステートでは、グローズヌイに原油産出があるようですね。
他にもSilkの産出プロビがあるし…。
今井宗久「Georgiaあたりがすぐ北のステートをAddWarGoalしてくれると面白いかもしれまへんな」
さて、どうなりますやら…。
前:プレ八紘一宇2-平和的工業国家日本の曙-/輝ける亜細亜の世紀
後:プレ八紘一宇2-平和的工業国家日本の曙-/ラグナロク(後篇)