長きに渡ったタタールのくびきを脱し、17世紀から18世紀にかけてオスマン帝国等をやぶり版図を拡大、名実共に欧州列強として帝国の名を得たロシア帝国。
1812年の祖国戦争でナポレオンを撃退し名声を上げます。
史実では不凍港獲得を目指し、英仏の支援を受けたオスマン帝国と戦いますが敗れ、極東への進出を図り日本と衝突することになりました。
しかし露日戦争(日露戦争)の実質的敗北と第一次大戦の苦戦から国民の不満が高まり、共産革命、ソ連の成立へと繋がっていきます。
ゲームでは中国・インドを有するイギリスに次ぐ豊富な人口を持ち、さらに陸続きの広大な領土を持つのが強みのロシア。
イギリスは史実ほどにはロシアの南下政策に対してヒステリックに反応しないため割と好き勝手できる強力な帝国です。
以下の内容は、日本語版v3.01(HoD)をもとに記述しています。
開始時点で15M近い労働人口を抱えますが、主流文化のロシア人は50%に届きません。
広い国土と合わさって革命勢力と民族主義者に同時に反乱を起こされると少々面倒なことになるので陸軍には余裕を持たせておくべきでしょう。
政治体制が絶対王政で、自由主義勢力関連のイベントも発生しないので、
長期に渡って国家資本主義を持つ反動主義政党のパンスラビク派を活用できます。
序盤からサハリンに入植できますが、近隣に軍港の建設が必要です。幸い日本含め隣国はみな非文明国で植民不可なので、さっさと清朝(満州)を勢力圏に入れてウラジオストックを整備しちゃいましょう。
産業革命に必須となる石炭は豊富に産出します。
適宜RGO産出を増やす研究を行えばそうそう不足する事態にはならないと思います。
不足するようなら満州と朝鮮を勢力下に入れることで余裕が出るでしょう。
満州を勢力下に入れると割譲イベントが発生し朝鮮と隣接するので影響力稼ぎも楽チンです。
腐るほど木が生えてます。
製材所は変換量が大きいので無計画に建てすぎるとさすがに丸太が足りなくなりますが
家具工場は安定した職場となってくれるでしょう。
一方で自給できない原材料筆頭は綿です。
しかしこちらも近隣にペルシア、パンジャブ、青梅青海(チンハイ)、新疆、アフガニスタン、ヒヴァと産地を抱えているため、
勢力圏に入れるなり、南下政策のついでに征服して獲得することもできます。
パンジャブを勢力圏に入れる場合はお嬢との競争になるので急ぎましょう。
開始時点で70隻以上の海軍がいますが、初期から積極的に危機に介入して行くプレイをしたいのでもなければ不要でしょう。
植民地ポイントは軍港でも稼げるのでさっさと解散して工業化、鉄道、軍港整備のための貯金を開始すべきです。
陸軍も70個旅団+動員プールに94個旅団が控えています。動員プールだけでイギリスの初期陸軍+総動員の兵力を捻り出す兵力の畑です。
しかし動員を加速させる鉄道技術は初期状態では完全に白紙の状態なのでやはり技術研究を急ぎたいところ。
識字率のせいで研究の進捗とトレードオフになりますが、基本的に首都から陸続きの軍港しかないので全土でIronCradを量産できるのが強みです。
5/5/4/5/4と普通。
研究機関は文化+5%を活かして哲学・社会科学・政治科学ツリーをある程度進められ、低い識字率を改善したあと好きな研究機関に乗り換えられる。
産業-5%&Freedom of Trade未研究が少々気になるが、ロシアは産業研究が初期状態でも税収500£/日くらいは軽く弾き出せる国力があるので問題ない。
36年1月1日の段階ではプロイセン、オーストリア、ペルシア、エジプト、ブハラ、アフガニスタンに同盟の可能性があります。
プロイセンかオーストリアのどちらか一方と同盟を結びたいところ。
歴史的にはフランスと仲がいいですが、ゲーム的にはあまり振り向いてくれない感覚。お嬢ほど不和ではないので、対プロイセン政策として大事にしたいです。
ぶっちゃけ初期領土に引き篭って内政オンリーでも列強の地位は安泰、列強1位も狙える国ではありますが、
不凍港といえばロシア、ロシアといえば不凍港だし、植民地ポイントももったいないしせっかくなので南進しましょう。
しかし、将来的にアフリカ殖民を考えるのであれば、植民戦争までの間に足掛かりを得ておく必要があります。
1.スエズ運河を建設する、2.ペルシアに租界要求、3.中央アジア諸国に租界要求&征服しまくってインド洋を目指す
以上の三通りが考えられる戦略ではないでしょうか。
1つ目のスエズ運河建設は特に戦争の必要がないですが、
初期研究機関が海軍-25%のロシアで鉄製汽船を入植戦争開始の1870年までに研究する余力があるかどうかが微妙です。
またスエズが完全に飛び地になるので自慢の陸軍で防衛ができません。HoDではアフリカ進出のためにIronCradを生やしまくるので数の暴力で守りましょう。
間のオスマンは英仏がいない隙に適当に殴っておけばよろしいかと。エジプトを勢力圏に収めるならオスマンが持っている小アジアのエジプトコアを返還させるなどして解体するのもいいでしょう。
自力でエジプトを蹂躙するならセオリー通りスエズと内陸の植民拠点含め取れるだけ取っておきましょう。いったんアフリカ内陸に拠点ができれば歩いてエチオピア・ソコト・オマーンも殴れます。
2つ目のペルシア租界要求は戦争は1回で済みますが、
初期から友好的(+45点)の評価を得ており同盟すら結べる綿の一大生産地のペルシアとの関係が壊滅的に悪化する点が問題です。HoDではCB作成のために友好度下げから始めなければならない点も面倒です。
またそれなりに陸軍がおり、ペルシア北部はほとんどが丘陵で攻め辛いため若干攻略が面倒です。
3つ目の中央アジア征服はペルシアから通行許可を貰うことができれば弱体なマクラーンをちょっと攻撃するだけで終了ですが、
しっかり足場を固めて取った港を陸軍で守ろうと考えると途端に征服しないといけない国が増えるのが問題です。
しかし道中のヒヴァ・アフガンは綿の生産地であり、この二国は租界要求だけで海への道は確保でき、
更にカラート・シンドを征服すればパンジャブと隣接するので影響力稼ぎで優位に立てる(保護国化も可)等、
この戦略にもメリットが皆無というわけでもありません。
ゲーム開始時から見えています。
上院の30%が自由主義にかぶれており、かつ平均政治意識が3以上。
与党が自由主義政党であり、かつ平均急進性・平均政治意識のどちらかが4以上。
このどちらかを満たしていれば実行できます。
農民・労働者の急進性を下げつつ汚名減少、研究ポイントも貰えるので基本的にやって損はないでしょう。
満州を勢力圏下に入れると出現する隠し(?)決断で、外満州ステートをロシアのものにできます。
AIでもロシアが満州を勢力圏下に入れるとほぼ確実に実行してくるため、
日本等で早期に文明化できた場合、満州を勢力圏から離さないことでウラジオストクの建設を妨害することができます。
北京条約の決断を実行した場合に続けて出現する決断で、割譲させた外満州ステートをロシアの中核州とすることができます。
ついでにステート名とプロヴィンス名も変わります。
もひとつおまけに日本語版ではマップ上の表示がおかしくなります…
オスマン帝国が大国落ちすると出現?
オスマンとの関係がマイナスで、かつオスマン国民の平均急進性が3.0以上であれば選択可能で、
ゲーム終了まで国威が毎日0.1ずつ上昇します。大国の+0.05と合わせて+0.15になります。それなりに効果は大きいかも?
史実においてクリミア戦争の大義名分となった決断ですが、別にオスマンに対して宣戦布告する必要はありません。
しかし、選択した時点で自身とオスマンを除く他の大国に対してイベントが発生し、
ロシアに対して身の程を知らせる大義名分を与えてしまう可能性もあるのでリスクも高いです。
選択前に陸軍や同盟関係の確認を忘れずに。
ゲーム開発チームのJohan先生によるアドバイス集です。
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