東アジアでの戦いを終えた植民地軍は、再び各地へと散っていった。
いまのところ、ポルトガルが新たな植民地を得る予定はない。
つかの間の休息…というところだろうか。
シロツグ「将軍…。あれ? 今日はいないのか。仕方ないな、一人で進めておくか」
シロツグ「イースター島がコアプロビになった。主要文化に属する住民が最多になればコアになるみたいなんだが、最多になってもコアにならないこともある。イベントみたいなので、確率によるのかもしれないな」
シロツグ「現在のポルトガルの改革だけど…政治改革はわりと進んでいるね。でも、社会改革は学校制度以外は進んでないな。政治改革のTradeUnionを進めればもうちょっと社会変革を進めやすくなるかもしれない」
シロツグ「海軍は新型戦艦の建造に成功したらしい。ポルトガルは本国こそ小さいが、その何倍、何十倍の植民地を抱えているから、海軍の整備は重要だね」
シロツグ「ヨーロッパでまた戦争が起こっているみたいだ。イタリアはオーストリアから領土回復を狙って戦争しているけど、どうなるだろうね。ルーマニアもキツそうだ」
シロツグ「スペインがモロッコとの植民地獲得戦争に参加してくれと言ってきた。モロッコはイタリアの勢力下だったんだけど、この状態じゃ介入しないだろうね。…将軍がいないけど、Proceedしておくか。ま、実際には戦わないけどね」
将軍「おい、シロツグ。お前、なにやってるんだ?」
シロツグ「わあ、将軍。脅かさないでください…」
将軍「ああ、スペインのモロッコ戦争か。参戦だけしておけ。早晩、片がつく」
シロツグ「あっという間でしたね」
将軍「うむ。それよりお前、今日は植民地旅行協会に行く日じゃなかったのか?」
シロツグ「…ああ、そうでした。早速行ってきます!」
シロツグ「…どうもこんにちはー…」
グノーム博士「おお、お前が植民地軍士官か。将軍からは聞いとるぞ」
シロツグ「あなたが…グノーム博士?」
グノーム博士「そのとおり。…で、何しに来た?」
シロツグ「いや、何しにって言われても…」
グノーム博士「まあいい。そろそろ北部アンゴラがステート化できそうだ」
シロツグ「北部アンゴラ…、ああ、ここですか」
グノーム博士「北部アンゴラはプロビも少ないし、人口も少ないので、必要なCPは387だ。いまのCPは?」
シロツグ「はい、386ですけど…」
グノーム博士「ではまだダメだな。だが、CommerceRaiderを建造すればすぐだ」
シロツグ「あのー…」
グノーム博士「なんだ?」
シロツグ「ステート化するとなんかいいことあるんですか?」
グノーム博士「何を言ってるんだ。まず工場が建てられるぞ。工業点になる。おまけにコアステートになれば軍港のNSPが100%活用できる」
シロツグ「え? 植民地の軍港はNSPが100%じゃないんですか?」
グノーム博士「30%だな。後半は軍港のアップグレード費用がバカにならないんだ。ステート化しておけば、それを有効に生かすことができるのだ」
シロツグ「へー、知りませんでした」
グノーム博士「…ちなみに、アンゴラの人口が少ないのはポルトガルが奴隷貿易をしまくったからだ。人口が多いステートなら、必要になるCPも大きい」
シロツグ「1500超えてますね…」
グノーム博士「だが、それもステート化するぞ。この作業でポルトガルが困るのは、主要文化の人口が少ないので、NFがたらんということだな」
シロツグ「NF? NFを何に使うんです?」
グノーム博士「将軍からも聞いただろう。植民地をステート化するには、主要文化に属する官僚が人口の1%を越えなければならん。つまり、植民地に官僚のNFを設定すればいい、ということだ」
シロツグ「あ。そーゆーことですか」
グノーム博士「よし。北部アンゴラがステート化できる。ああ、ちなみに、これによってもわずかだが、Prestigeが増える。オマケみたいなものだがな」
シロツグ「へー、こんなプレイもあるんですね」
(ボーーーーン!!)
グノーム博士「ん? 危機か」
シロツグ「そうみたいですね」
グノーム博士「ギリシャのペロポネソス? 本領ではないか」
シロツグ「ギリシャはなかなか大変ですね…」
グノーム博士「ほう、将軍はこの危機を受けたようだな」
シロツグ「ありゃ? ギリシャ側でだ…大丈夫かな。相手はロシアか」
グノーム博士「まぁ、心配はいらん。将軍のことだ。うまくやるだろう」
シロツグ「次のステート化はリビア砂漠ですか」
グノーム博士「ここは人口が少なすぎてすぐにステート化されるが、何の役にもたたんよ」
シロツグ「あ、将軍がロシアに和平を提案するみたいです。このまま戦争に持っていってもいいんじゃないんですか?」
グノーム博士「いや、相手は一国だけだろう。それでは大戦にならんのだ。双方の側に2か国以上の列強が参加していることが大戦の条件だ」
シロツグ「おお、わが国のボルネオで石油が発見されているみたいですね!」
グノーム博士「いやあ、大したことはないぞ。オランダのパレンバンやルーマニアのプロイェシュティに比べればハナクソレベルだ。Tradeタブで見てみるといい。ないよりはまし、というレベルだな」
シロツグ「そ、そうですか」
グノーム博士「これはAdministrationレイヤーだ。どのアイコンかって? ハンマーのアイコンだ…わからなければ、キーボードのUを押せば変わる。これで官僚がどれぐらい効率的にやっているかがわかる。明るいグリーンに近づくほど、人口の1%に近い、というわけだ」
シロツグ「ということは、そういうところを選んで、NFで官僚増加を促進すればいいわけですね」
グノーム博士「そのとおりだ。ニジェールやボツワナ、ナミビアなんかが有望だ。だが、すでに話したとおり、ステート化するにはCPが必要だ。すぐにステート化できるわけではないので、できるようになってからでもいいが、CPを増やす手はずを整えておくことだな」
シロツグ「Battleshipを建造したりですね」
グノーム博士「ん…ま、それもあるが…」
シロツグ「北極点への挑戦が始まったようですね」
グノーム博士「うむ。わしも参加したかったんじゃがな…それにしても、燃えるな。北極点だぞ?」
シロツグ「そうですねぇ…」
グノーム博士「うん? 将軍のやつ、BukkharaにJustifyWarしているが、あんな国を取ってどうするつもりだ?」
シロツグ「さあ…? 何もない土地ですよね、あそこは…」
グノーム博士「お前がいなくなって、暇なんじゃないのか?」
シロツグ「ありゃ? 開戦直前で危機が発生したみたいですね」
グノーム博士「まぁたギリシャか」
シロツグ「ま、将軍なら大丈夫ですよね?」
グノーム博士「そうだな」
シロツグ「どれどれ?」
グノーム博士「ふーむ、将軍め、やる気か?」
シロツグ「イタリアとフランスとロシアか…わりと大変そうですね…そろそろ帰りますよ、召集がかかりそうだ」
グノーム博士「いやぁ、待て待て」
シロツグ「あ、解決しそうですね…!」
グノーム博士「うむ。戦争にはならなさそうだな。Prestigeを稼いで終わりだ」
シロツグ「そうですね」
グノーム博士「おお、アフリカを植民地にしているだけあって、ゴム生産は世界一になりそうだな!」
シロツグ「まぁ、これだけは他の国には負けなさそうですね」
グノーム博士「だが、だいたいゴムは南洋材のプロビで生産の変更が起こっているので、税収的には微妙かもしれんな」
シロツグ「Bukkharaへの宣戦布告を行いましたね。あと、危機で奪ったAegeanIslandsが奪われようとしてますね…」
グノーム博士「自身の領土を守れんような国はダメだ。ギリシャがこの後、復活できるかどうかわからんな」
シロツグ「Bukkharaは降伏しますね。ま、これは順当なところですよね」
グノーム博士「こんな小国を云々しているようでは先が思いやられるぞ」
シロツグ「あれ? 満洲で危機が発生しました」
グノーム博士「清国側はドイツが取ったか。まあいい。将軍はドイツ側に二番手で乗っかるだろうな」
シロツグ「あ。そうなりました」
グノーム博士「…この危機は深刻にはならんな。ドイツは満洲割譲で折り合いをつけるだろう」
シロツグ「ロシアが認めますか?」
グノーム博士「AIは危機に対してはクレバーだ。人間のほうが厄介なんだ。負けたくないから引かない」
シロツグ「た、確かにロシアが譲歩しました! 満洲を割譲…結局、ロシアは何も得られなかったってことですか」
グノーム博士「この方面ではな。ただ、他の方面で得られているかは確かにビミョーだ。さて、次のステート化を進めるぞ」
シロツグ「次? 次はどこですか?」
グノーム博士「Namaqualand…ま、ナミビアの南部のステートだな」
シロツグ「必要なCPは820…結構大きくなってきましたね」
グノーム博士「あらかじめ必要なCPがわかっとればいいんだがな、昇格可能になってからでないとわからんのだ」
シロツグ「北極探検は成果なく帰還したようです」
グノーム博士「なあにをやっとるんだ…やはりわしが行かねばならんか…」
シロツグ「ま、お金はあるんで、継続して探検するみたいですよ」
グノーム博士「うむ。そうしてもらわんと困る。さて、CPを増やすにはいろいろと方法があるのは知っとるな?」
シロツグ「ええ、Battleshipなどの主力艦を建造していくんですよね」
グノーム博士「うむ。だが、ポルトガルは本国ステートが3つしかない。もちろん、ここでもBattleshipや将来的にはDreadnoughtを建造するが、間に合うもんじゃない…特にCPを1500にするにはな」
シロツグ「うん? その話、昔も将軍から聞きましたけど、まさか…」
グノーム博士「ああ、植民地の軍港の総力を挙げて、CommerceRaiderを建造していくのだ!」
シロツグ「せめてCruiserとか、戦争に使えそうなのにはできないんですか?」
グノーム博士「Cruiser? 何を言っとるんだ。あんなもの、NSPを20使うわりに、CPは16しか増えん。戦争には使えるかもしれんがな。CommerceRaiderはいいぞ、NSP3でCPが8増える。望むなら海上封鎖や哨戒線構築にだって使える。沈んだところでどうということはないしな」
シロツグ「…はぁ」
グノーム博士「また失敗か! ポルトガル王立地理探検協会に抗議してやる! わしを行かせろとな!」
シロツグ「ま、まぁそうですね…」
グノーム博士「いかんいかん。いまは植民地のことに専念しなければな。次のステート化をしよう」
シロツグ「ボツワナですか。ダイアモンドが産出するステートでしたね」
グノーム博士「うむ。ステート化にCPが1110もいるが、CommerceRaider増産でステート化できるわい」
シロツグ「ミクロネシアもステート化できますね」
グノーム博士「おお、そうか。CPが1200も必要だとはな…だが、これぐらいの植民地をステート化できるようになれば、いい感じだ」
シロツグ「ありゃ、また失敗しましたね」
グノーム博士「ぬうー。一体いくらつぎ込むつもりだ。他の列強に先を越されてしまうぞ」
シロツグ「おお! ついに北極点到達を成し遂げました!」
グノーム博士「よくやったぞ! Prestigeが120も得られるとはすばらしい!」
シロツグ「これ、南極はないんですか?」
グノーム博士「あるぞ。この手の探検事業のイベントはいくつかある。アフリカ関係も多い」
シロツグ「わ! タヒチにフィジー、アフリカのザンべジアもステート化に成功しました」
グノーム博士「うむ。CPが1500必要でもステート化できるようになれば上出来だ。引き続き植民地のステート化を進めていくぞ」
シロツグ「はい」
グノーム博士「ん? フィリピンで反乱が起こっているようだな?」
シロツグ「鎮圧してもいいのですが、フィリピンを独立させてもいいかな、と」
グノーム博士「それは好き好きだな。すでにポルトガルはスペインを勢力下に置いているのだし、独立させても意味があるかな?」
シロツグ「独立しちゃいました…」
(ボーーーーン!)
グノーム博士「ん? 危機か?」
シロツグ「テッサリア…ギリシャですね。ポルトガルはトルコを、フランスがギリシャを支持しました」
グノーム博士「ふむ、これは見ものだな?」
シロツグ「ドイツとイタリアはポルトガルを支持してくれそうですね。フランス側はロシアだけか…」
グノーム博士「ポルトガル側にはドイツとイギリスがついたな。イタリアもつきそうだが…」
シロツグ「じゃあ、この危機はポルトガル側に軍配が上がりそうですね」
グノーム博士「うむ…」
シロツグ「え? Decline?」
グノーム博士「来たか! 『淀君戦法』…!」
シロツグ「なんです、それ?」
グノーム博士「危機になってもWhitePeaceを認めない…将軍はこの危機を大戦にするつもりだ!」
シロツグ「こ、これは…俺、植民地軍司令部に戻ります!」
グノーム博士「ああ。…それにしても、将軍、これを待っていたのか。確実に勝てる危機の到来を…」