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世界はポルトガルによって一体化を深めた。
スエズ、パナマ両運河の開通により、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの交易と人口の移動は加速度的に増していく。
「なんだかんだ言っても」ロンドンのあるコラムニストは言う。「ポルトガル帝国主義は実際のところ、腐っている。だが、その腐臭につられてたかる資本家はハエのように多い。連中は持ちつ持たれつだ」
そう、ポルトガルによる世界帝国の建設は資本家たちに支持されていた。
だが、それに敵意を抱くものも少なくはなかった…。
将軍「シロツグ…遅かったな」
シロツグ「え? まだ10時になってませんよね?」
将軍「そうだな、遅れてはおらん。さて、全員集まったことだし、会議を始めよう。…植民地軍に対して新たな命令がくだされた」
シロツグ「新しい命令? なんです?」
将軍「『バルトロメウ』作戦だ」
シロツグ「バルトロメウ作戦? バルトロメウって?」
将軍「…バルトロメウ・ディアス。わがポルトガルが誇る冒険者だ。世界史上では、喜望峰発見者として知られている」
シロツグ「喜望峰、喜望峰…。もちろん、知っていますよ。知っていますけど…あそこって英領南アフリカですよね?」
将軍「…いいか。スエズとパナマをわが国はおさえている。この状況で、ポルトガルに感知されないように世界を移動しようとしたら、マゼラン海峡と喜望峰だ。だが、マゼラン海峡はポルトガル勢力下のアルゼンチンとチリにより監視されている。残るは喜望峰だ…」
シロツグ「…え? 喜望峰をおさえたら…つまり…」
将軍「ポルトガルはアジアとヨーロッパを切り離す」
シロツグ「!! ほ、本気なんですか!?」
将軍「総省が冗談を言うとしたら上出来だ…」
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