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1920年、世界は動き出す。
ポルトガルは自国による世界の一体化『ヴァスコ・ダ・ガマ構想』を提唱。
パナマ地峡地帯に運河を建設することでヨーロッパを中心とした世界の一体化を実現するというものだった。
しかし、ヨーロッパの列強もすでにこの構想自体は80年代から持っており、目新しい話ではない。
単に各国がコロンビアに確固とした権益を確立できずにいたために実現できずにいただけなのだ。
そこに新参のポルトガルが強大な軍事力を背景に構想を提唱したことは、これに続く戦乱を予感させずにはいられなかった…。
将軍「…戻ったぞ」
シロツグ「海軍の連中はなんと?」
将軍「政府も総省もパナマ運河建設を本気で考えているらしい。コロンビアはアメリカ、イギリス、フランスがFriendlyの関係を構築してすでに40年が経過している。いまさらNeutralのポルトガルがコロンビアをめぐる外交戦争にしゃしゃり出ても無理というのはわかる…」
シロツグ「最悪、その3つの国を相手にする可能性がある、ということですか?」
将軍「戦争になるだろうからな。そうなるかもしれん…だが…」
シロツグ「はい」
将軍「情報部によると、もっとも強敵なのはアメリカだ。フランスは海軍力がなく、イギリスは論外だ」
シロツグ「なるほど。この戦力でイギリスは参戦してこないでしょうね」
将軍「フランスにしても、戦場となるのは仏領アフリカになるが、はっきり言ってこちらが優勢だ。まず参戦してこない…だろうし、仮に参戦してくれば思い知らせてやるだけだ」
シロツグ「となると、本命はアメリカ…?」
将軍「そういうことだ。アメリカの海軍力は63隻…技術は21/30…だから、ドレッドノートがあるかどうかというところだが、前弩級戦艦は配備されていると想定すべきだ」
シロツグ「政府はなんのCBで開戦しようとしているんですか?」
将軍「FreePeopleでパナマを独立させる」
シロツグ「Add to Sphereじゃなくて?」
将軍「うむ。わしもそのほうがいい、と説得したんだがな。Infamyも少なくて済むしな」
シロツグ「政府はなんでFreePeopleを?」
将軍「安全保障の関係らしい。コロンビアは早々に他の国にとられるし、それでいいんだが、隣国に敵対する国家を置きたくないというのが政府の意向だ」
シロツグ「ふーん、一理ありますね…」
将軍「コロンビアに対してCB作成を開始する」
シロツグ「軍団を南アメリカに集結させます…。あれ? でも、どれぐらいの軍団を集めますか?」
将軍「全部で5個軍団はほしい」
シロツグ「?? アメリカが参戦するかもしれないのに?」
将軍「フランス、イギリスが参戦する可能性を捨てられん。開戦してから、判断する」
シロツグ「わかりました…」
将軍「社会改革が進んでいるな。医療保険か」
シロツグ「国民が求めているのは失業保険のほうなんですけどね…」
将軍「とにかく、人口を増やさねばならん」
シロツグ「第7回オリンピック開催のお知らせが来ました」
将軍「無論、参加する…が、戦争で参加できんかもなぁー」
シロツグ「そうなんですか?」
将軍「コロンビアに対するCB作成が完了した。軍の配置はどうか?」
シロツグ「インドネシア駐留軍の1軍団の到着が遅れていますが、カリブ海からパナマ上陸を目指す1個軍団、エクアドルから北上する3個軍団がすでに配置を完了しています」
将軍「よし、開戦する。海軍へ連絡せよ」
シロツグ「…列強がどう反応するでしょうか…」
将軍「やってみんとわからん」
シロツグ「…どの列強も参戦してきませんでした!」
将軍「だが、なんかどっかの国が参戦しているな?」
シロツグ「あ、目に入ってませんでした。メキシコですね」
将軍「メキシコぉ? うーん、どれほどの国なんだ?? まったくわからん…」
シロツグ「エクアドルから軍団を北上させます!」
将軍「海軍の偵察報告によれば、意外に陸軍力を有しているようだ。各軍に注意喚起する」
シロツグ「ですが、コロンビアの陸軍技術は9/30…この技術力ではわが軍の1個軍団を防ぐのも運次第です」
将軍「早急にコロンビアが屈服してくれることを祈ろう」
シロツグ「陸戦では圧倒的です。海戦は相手の海軍が太平洋側にいるので手を出せません」
将軍「海軍自慢のドレッドノート艦隊はどうした?」
シロツグ「3個艦隊のうち、輸送艦隊護衛以外はメキシコのカリブ海沿岸を海上封鎖しています」
将軍「海上封鎖なんてClipper1隻でもできるからなぁ…」
シロツグ「…メキシコ軍が現れません」
将軍「USCA国境から現れると思っていたが、通行権を得られなかった…というわけか?」
シロツグ「海軍の太平洋輸送艦隊から報告。メキシコ海軍艦隊が太平洋を南下しているとのことです」
将軍「…例の艦隊は呼び寄せているな?」
シロツグ「もちろん。イースター島にいます。この艦隊から逃れられる艦隊はいません」
将軍「海軍に要請。メキシコ海軍艦隊を殲滅せよ!」
シロツグ「コロンビア本土での陸戦はなかなかうまくいっていません。一つずつ殲滅していくしかなさそうです」
将軍「それは仕方ないだろうな。インドネシア駐留軍の1個軍団も早く投入するんだ」
シロツグ「仮装巡洋艦艦隊がメキシコ海軍艦隊を捕捉!」
将軍「主力艦はManOWarか。33隻いたところでこの艦隊から逃れることはできんよ」
シロツグ「わが海軍、優勢です」
将軍「本当は300隻ぐらい用意したいんだけどな…それならドレッドノートも沈められるかもしれん…」
シロツグ「コロンビア陸軍のほとんどが無力化されました。残存戦力は1個軍団程度です」
将軍「このまま一気にかたをつけろ!」
シロツグ「メキシコ海軍艦隊は全滅しました! さすがに強い!」
将軍「技術と数の暴力だ…。コロンビアもそろそろ力つきるころじゃあないか?」
シロツグ「コロンビア政府からパナマ独立を承認することで和平したいと提案してきました!」
将軍「拒否する必要はない。受諾だ」
シロツグ「コロンビアからパナマが独立しました。これにより、パナマ政府とポルトガル政府の間で運河建設の基本合意がなされました! パナマ運河が建設されます!」
将軍「なんとか…かたがついたか…。これでポルトガルは南米をも手中におさめた。ポルトガル世界帝国の完成ということかもしれんな」
シロツグ「そうですね。これで南米東西の連絡もよくなりましたし、イースター島の重要性も高まりました」
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