【現在執筆中です。】
王立植民地軍と海軍の肥大化はポルトガル国内の不満を掻き立てていた。
町にあふれる失業者たちは社会主義者たちの指導のもと、失業手当や年金の拡充を求めて連日のストを行っていた。
「ああ? 海の向こうの植民地だって?」デモに参加していた人はいう。「そんなもんが俺たちになんの意味があるっていうんだ? 俺たちは日々の飯が食えることが大事なんだ。なのに、政府は植民地軍のいいなりじゃあないか。そりゃあ、改革は進んでいるよ。だけど、いつまでたっても豊かにならないポルトガル国民は、いったい、世界のどこに植民地をもっているというのかね?」
しばらくして、黒い制服をきた一団がストの集団の近くに陣取る。
ポルトガルのファシスト集団だ。
社会主義者たちとの間に衝突が生まれるかと思われたそのとき、奇妙な共闘が生まれる。
ポルトガルはポルトガルのためにあるべきだ。
植民地軍こそ、ポルトガルをポルトガルたらしめるものを失わせている元凶なのだ…。
前:ポルトガルの翼ー王立植民地軍ー/マガリャンイス
次:ポルトガルの翼ー王立植民地軍ー/