英米同盟の成立が明らかになり、参加国同盟側は海上輸送の問題に直面した。
現状では、三カ国の海軍をすべて合わせてもロイヤルネイビーに勝つ算段は無く、海峡の居留守を狙った兵輸送しか出来ない。
フランスも必死で艦艇数を揃えてくれたが、イギリスの技術的アドバンテージとアメリカの海軍力が合わさって手の施しようが無い。
唯一の救いは既に英国本土に2ステートを取っている上に、首都を分断した形で取得していること位か。
ロシアが首都占領に従事し、独仏の精兵で前線を維持し続ける事で、イギリスを厭戦で苦しめ活路を見出す方針で一致した。
とはいえ、英米側もヨーロッパ本土がオーストリア以外敵なことも相まって容易には攻め込んでこれない。
この事から、お互いにやや手詰まり感が否めないのであるが、海上封鎖を行える以上、英米側が時間と共に有利になることは明らかだ。
何とかランドパワーを最大限に生かそうと、苦し紛れにメキシコから米本土への足場となるステートを得た上で
尖兵的役割はロシアが受け持ち、後々独仏が同盟参戦でステートを要求するという作戦が組まれた。
これは、アメリカの兵員輸送を妨害する意図であり、飽くまで決戦の場は英国本土であることは間違いない。
日本がアメリカとだけ同盟を結んでいる事から、日本を盟主にイギリスへ宣戦布告を行い
最低半年はアメリカの介入を阻止し、その間にイギリス首都掌握&本土からの英兵駆逐を行う作戦が発案されたが
この交渉が決裂した事で三国同盟側の最後の望みは失われてしまった。
ヨーロッパ本土ではオーストリアが一時不穏な動きを見せていたが、3カ国と宣戦和平を行うことで
システム・ルール共に5年間宣戦布告が行えない事を確認した上で一致した。
果たして、この戦いはどのような形で決着を見るのか。
*外交内容については、メンバーの許可が取れ次第、後日公開
1873年の4月も終わりに差し掛かった頃、突如として英米側より宣戦布告がなされた。
恐らくは戦力的差を鑑みて、
開戦直後、誰かが日本が参戦していると言った為、慌てて外交ウィンドを確認したところ英米側に立って参戦したのが確認された。
最後まで日本の勧誘を行い、大幅な譲歩を図ったが、英米側の方がより良い条件を提示したのだろう。
ここへ来て、ランドパワー(独仏露)vsシーパワー(英米日)の構図で文字通り世界大戦が開幕したのである。
日本参戦に伴い、当時予定していたメキシコステート取得の為の兵員輸送は厳しさを増し、メキシコ洋上に先に到着していた
露15師団のみがこれに従事するのみとなった、もはや片道切符も良い所である。
*画像は中盤辺りの物を使用
英国本土では既に両軍が衝突しており、各地で三国同盟側の塹壕突破を図ろうとしている。
取り分け、バーミンガム・ノッティンダムラインが戦いの激しさを増し、英米の主力はここに集中しているようだ。
時同じくして、英米側は海上優勢を武器にイプスウィッチに続々と逆上陸も敢行
前面を米兵に任せ、英兵は後方を掻き乱して包囲殲滅を狙う動きを見せている。
極東方面では日中の陸軍が徐々に攻勢を掛けてきており、徐々にロシア東岸の占領を始めている。
この辺りのプロビは補給限界が低く、6師団以下でも消耗をしたりする恐れがあるので、両軍の消耗を待った方が良さそうだ。
英国本土戦線は、独仏が最新式の陸軍技術で支えてくれているものの、このままでは兵力差に押し切られて崩壊するのは時間の問題
3カ国とも兵員をドーバー海峡越しの輸送を試みるが、英国本土側にたどり着く前に大半の輸送船が撃沈されてしまった。
唯一フランスのみ、事前に輸送を行っていたのと、ギリギリまで作成していた海軍で一瞬だけ制海権を取ることに成功し
辛うじて輸送に成功したが、前面の兵士不足は明らかだ。
本来、ロシアが派遣するはずだった兵力の5分の1が前線にたどり着いたのみで、前線を盛り返すだけの戦力とはいえなかった。
戦況の悪化から、英国本土のソールズベリーとバーミンガムの2プロビを放棄し
コーベントリーの1プロビに兵力を集中させて持ちこたえる判断が下された。
もはや、ここが突破されれば前面の敵主力は抑えきれず、ノッティンダム周辺の兵力は完全に孤立するのだ。
各防衛ラインが崩壊の危機を迎える中、ここでイギリスがまさかの破産。
いくら経済力が現時点で1位のイギリスですら、アイアンクラッドの群れと戦需物資の出費には耐え切れなかったようだ。
この破産が、どれほど戦況に響くかは未知数だ・・・。
開戦から1年と6ヶ月が過ぎた頃、ついにコーベントリー・ノッティンダムラインが崩壊した。
要塞ボーナスと塹壕ボーナスで3対1位のキルレーティングを叩き出してはいたものの
相手は保有兵力を最大限に生かして、士気が下がった旅団を小まめに入れ替えを行い、継戦能力で押し切ったようだ。
防波堤を失った三国同盟軍は、英国南部へと押し出される形になり、増援の望みも無く全滅を待つのみだった。
ロンドン近郊に上陸に成功した英兵と南進を続ける米兵が一挙に押し寄せ、もはや命がけ運動会状態。
仏軍がサリスベリーの残存兵力を救出する為に、一瞬だけ虎の子の艦隊を派遣し救出に向かい
これを何とか救出したものの、それ以外の師団はすべて包囲殲滅されてしまった。
ヨーロッパ本土では、イギリスの影響圏に入っていたベルギー・オランダが独仏の本土にちょっかいを出していた。
よもや、ヨーロッパ本土への橋頭堡として上陸を行い、大陸本土ステート攻略を目指す事は無いだろうが
少しでも戦勝点を増やす為にこれらの駆逐へと乗り出した。
(戦勝点が30点以上を上回った上で3年間を過ぎた場合は強制的に講和に応じるルールが有る)
ここで、終にロシアの経済も限界をきたし破産をしてしまった。
何で急に出費が跳ね上がったのか・・・まったく理解が出来なかったので国家備蓄の金額欄が明らかおかしいので確認すると缶詰輸入が原因だと判明。
ロシアの缶詰工場のキャパを超えて異常な跳ね上がり方を見せているのかと思い各プレイヤーに聞いたところ、どうやら各国缶詰の高騰に頭を悩ませているようだ。
シベリア・ロシア東岸では日中両国が好き放題にプロビ占領を行っていたが
たった3師団しかいない筈の旅団でも、延々消耗をし続けているのがちらほら見られた。
稲穂狩りのシーズン到来と言わんばかりに、本土で塩漬けになっていた兵力を派遣し、ロシアは次々にこれを刈り取っていった。
実際の所、中華兵に関しては北3つの中華衛星国兵に止めてもらう予定だったが、3つとも全然兵士居ない。何これ酷い・・・。
おまけにロシアは同盟参戦だったので、それら3国は同盟参戦すらして来れず
この間、雑魚とはいえ中国本土からユニットが垂れ流されるという非常にめんどくさい状態だった。
AHDになって中国周りが非常に様変わりしていて、予習をして来なかったのが大きく響いた形となった。
大方の日中両軍を片付けた頃、まさかのオホーツクに50師団近くのスタックが上陸
後片付けを行っていたロシア兵が何師団か、撤退ままならず討ち死にした。
日本軍は、ぶつかる前から4万近く消耗していたようだが、ロシアも備蓄低下と国境警備程度の兵力しか居なかったの影響で思うように戦う事ができない。
Machine Gunsの優位性と消耗を強いる事で何とか持ちこたえ、徐々に集軍叶って来た。
消耗を強いて自然消滅を待った方が本当は楽だったが、戦闘勝利点を稼ぐ方が全体としては有利だったので駆逐を選択。
結局、上陸してきた日本軍はオホーツクの大地にすべて眠ることになり、東方戦線も静けさを取り戻した。
独仏露側は海路が絶たれた為に攻勢叶わず、対して英米日側も大陸に足場が無い事から決定的勝利を収められずに居た。
とはいえ、長期的に見れば海上優勢を保っている英米日側の方が圧倒的有利なのは確かであった。
この間、戦争が継続していた事で戦需物資は世界的に飛ぶように売れるが、それ以外の品目は値崩れこそ起きないものの需要が低く
軍民必要物資を平均的に作りがちなAI国家は次々に破産していった。(2年間の間で最低でも6個)
戦争による国内経済疲弊はプレイヤー国とて例外ではなく、英独以外は継戦能力がかなり怪しくなりつつあり
もはや誰の為に継続をしているのかよく分からない状態に陥ってきた。
お互いに譲歩の探り合いが始まった頃、この日のプレイ終了の時間になってしまった為、お開きとなった。
この間、約3年間の出来事である。(実プレイ時間は大凡3時間程度)
次回へ続く...。