
5年前にミズレイとメノッティを使ってサルデーニャ、ロンバルディア等を統一して北部イタリア王国を樹立しようとしたが*1、奴は自由主義者だった。あの時はモデナとボローニャで革命政府が樹立され、一時はどうなることかと思ったものだ。自由主義者を勢いづかせることなく領土を拡張するにはいったいどうしたものか・・・

フランチェスコ・・・フランチェスコ・・・

ん?だれだ・・・余を呼ぶのは?

フランチェスコ・・・フランチェスコ・・・

な、何だ!?猫が喋った!

猫とは失敬な。私はモデナ神だ。

な、何だと!?

だから、モデナの化身だと言ってるではないか。

・・・なんで我が国の神様が猫の格好を?我が国はカトリックの国なのだが。

何やら領土を拡張したいというようなことを言っていたようだが。

(・・・さりげなくスルーしやがった。)5年前にミズレイとメノッティを使ってサルデーニャ、ロンバルディア等を統一して北部イタリア王国を樹立しようとしたが、奴は自由主義者だった。自由主義者を勢いづかせることなく領土を拡張することができるだろうか?

北部イタリア王国とは目標が小さい小さい。

何だと!

私が北部・中部のみならず南部イタリアも含めた統一イタリア王国の樹立に手を貸そう。

何だって!?我が国は現時点では、イタリア半島では両シチリア王国、サルデーニャ王国、教皇領、トスカーナ大公国に続く5番手に過ぎないのだが。

神に不可能はない。

本当かなぁ。で、まず何をすればいいのだ?

まずは政治体制を確認だ。税率100%にできて工場建設・拡張ができて保護貿易にできる反動主義がベストだが。

わが国は絶対君主制だ。そして、幸いにも現在の与党勢力は反動主義者だ。上院には他に保守主義者、自由主義者もいる。

どんな党派があるかも見ておこう。

現在の与党勢力は復古派(Ristorazionista)で、野党は、穏健派(Moderati)、改革派(Reformisti)だ。

ふむ。さて次は研究開発の状況だ。Army(陸軍)、Navy(海軍)、Commerce(経済)、Culture(文化)、Industry(産業)の5つの分野に分かれていて、それぞれに30の技術がある。

なるほど。わが国では、産業分野の実験的鉄道を除いて第1世代の技術は開発済みだ。で、何を研究すればよいのだ?

最序盤は研究点ボーナスの付く哲学、社会思想、文化を優先しよう。文化技術の発明では威信がもらえるので重要なのだ。まずは観念論を開発しよう。

観念論の開発を開始した。完了するのは1841年1月9日の予定だ。

それから、原材料系の資源生産を確認しよう。自国でどんな原材料が手に入るかで工業化の方向を考えるのだからな。

なるほど。我が国では、鉄と木材が生産されている。

それから、国民の構成も見てみよう。

ええと、カトリックが100%、保守主義者が95%、北イタリア人が100%というのはいいとして、農民でなくて労働者が九割近くというのは?

それは、国内RGOが鉄と木材だから、鉱山労働者と林業者だろう。

そうか。

それから、外交方針だが、当面は、隣の強国サルデーニャ・ピエモンテと手を組むのがよいだろう。

了解。まずは、サルデーニャ・ピエモンテと関係改善を図り、軍事同盟締結をめざすこととする。

それから、戦争にはどうしても兵力が必要だ。そこで、植民地兵をかき集めるために、我が国も世界の海に漕ぎ出すとしよう。ところで、現有の陸海軍兵力の状況は?

現在、歩兵2師団と輸送艦2隻がある。それで、どこを植民地化するのだ?

マダガスカルだ。マダガスカルなら、我が国から航続距離の範囲内にあり、現在の兵力でも勝算がある。

了解。

最後に、NF(ナショナルフォーカス)を設定しよう。今は人口が少なく技術上の制約もあるから1つしか設定できないが。

ならば、我が国はまだ1ステートしかないが、首都のあるEmilia(エミーリア)州にNFを設定して官僚を養成しよう。

うむ。

11月5日、我が国の艦隊がマダガスカルの近海に到着した。

いよいよ宣戦布告だな。戦争目的はとりあえず軍縮と賠償金請求として、後でAmpanihy(アンパニヒ)州の租界化を追加する。BBR上昇を避けるため2段階併合とする。

了解。我が国の宣戦布告と同時に我が国の部隊はマダガスカルへ上陸を開始した。

うむ。

我が国の部隊がToliara(トリアラ)とTananarive(タナナリヴ)を占領した。

そうか。ならば、戦争の目的を追加しよう。Humiliate(屈辱)だ。効果は相手国の威信-25だ。2回目の戦争での我が国の威信低下を避けるためだ。それでもBBRは1.6しか上昇しない。

(・・・うぅ、容赦ねぇ・・)

何か言ったか?

い、いや、何でもない。

そうか。

我が国の部隊がToamasina(トマシナ)を占領した。

そうか。ならば、アンパニヒ州の租界化を追加しよう。

我が国の部隊は、Fianarantsoa、Antsiranana、アンパニヒも占領し、マダガスカル島南半分を占領した。

では、マダガスカルに、アンパニヒ州の租界化、軍縮と賠償金支払い及び屈辱を条件として和平提案をしよう。

12月2日、マダガスカルは、我が国の和平提案を受け入れた。これにより、我が国の序列は13位となり、準列強となった。

うむ、善哉善哉。人口も増えたことだし、イタリア統一戦争に備え、兵士を増員するのだ。

了解。

第一次マダガスカル戦争が終了したので、ここで1839年時点での世界情勢を報告しておこうと思う。

はい。

現在の列強だが、1位は英国、2位はロシア、3位はフランス、4位はオーストリア、5位はUSA、6位はオスマントルコ、7位はプロイセン、8位はスペインだ。そして我がモデナの序列は13位だ。

列強の政治体制だが、英国、フランス、スペインが立憲君主制、ロシア、オスマントルコ、オーストリア、プロイセンが絶対君主制、USAが民主制だ。それから、立憲君主制および民主制の列強での与党第1党だが、英国は自由主義者のホイッグ党(Whigs)、フランスは自由主義者のオルレアン派(Orleaniste)、USAは保守主義者の民主党(Democratic Party)、スペインは保守主義者の穏健党(Partido Moderado)だ。

ふむふむ。

最後に植民状況であるが、ロシアと英国が中央アジアに、フランスとスペインが北アフリカの勢力を伸ばしはじめている。また、オランダが東南アジアに、ポルトガルが南東アフリカに植民地を広げている。

我が国の外交官がサルデーニャ・ピエモンテと同盟を結んできた。

うむ。

観念論の開発が完了した。次は何を開発しようか。

経験論の開発をしよう。

経験論の開発を開始した。完了するのは1846年6月29日の予定だ。

うむ。

我が国の学者がProto Existentialism(原始実存主義)を発見した。

うむ、素晴らしい。威信+20がつくぞ。

神様、神様!

ん?どうした。

我が国は教皇領に対して開戦理由を得た!我が国はRomagna(ロマーニャ)を要求することができる!

そうか。いよいよ我が国が統一イタリア王国樹立への第一歩を踏み出す時が来たな。

6月1日、我が国は、ロマーニャ割譲を戦争目的として、教皇領に宣戦布告した。教皇領と同盟を結んでいたフランスは参戦を拒否した。我が国が同盟を結んでいたサルデーニャ・ピエモンテは我が国の側に立って教皇領に対して宣戦を布告した。サルデーニャ・ピエモンテの方が我が国よりも序列が上なので、サルデーニャ・ピエモンテが戦争を主導する。

うむ。

我が国の部隊がロマーニャの占領を完了した。しかし、教皇領軍が首都モデナの占領を開始している。本当に大丈夫なのか?

そちらの方は、サルデーニャ・ピエモンテ軍が対処してくれる。見ろ、教皇領軍は敗退したぞ。

10月24日、教皇領は、ロマーニャ州の我が国への割譲というサルデーニャ・ピエモンテの和平提案を受け入れた。これにより、我が国の序列は9位となった。

うむ、善哉善哉。

それから、ロマーニャの缶詰工場を接収したので、我が国の工場は、既に稼働しているセメント工場と合わせて2つになった。

そうか。それから、NFを新たに我が国の領土となったロマーニャに切り替えて、官僚を養成するように。

了解した。

イタリア統一への道が見えてきたので、ここで1842年時点での世界情勢を報告しておこうと思う。

はい。

現在の列強だが、順位変動があった。1位は英国、2位はロシア、3位はフランス、4位はUSA、5位はオスマントルコ、6位はオーストリア、7位はスペイン、8位はプロイセンだ。そして我がモデナの序列は9位だ。

列強の座はもうすぐだな。

それから、立憲君主制および民主制の列強での与党第1党だが、英国とフランスで政権交代があり、英国では保守党が、フランスでは保守主義者の共和主義派(Republicain)が政権与党となった。

ふむふむ。

最後に植民状況であるが、昨年末のことであるが、オーストリアがオスマントルコに対してボスニア割譲を要求して宣戦布告した。

オスマントルコが、オーストリアへのボスニア割譲を受諾したそうだ。

そうか。

12月7日、我が国はマダガスカルに保護国化を目的として宣戦布告した。

うむ。

9月26日、マダガスカルは我が国の領土の一部となった。

うむ、善哉善哉。

しかし、マダガスカルを併合したせいで、北イタリア人の割合が四割になってしまったが。

いくら他のイタリア諸邦が同盟国となったとしても、将来の対オーストリアのイタリア統一戦争では、我が国もそれなりの兵力を確保しておく必要がある。そのためには致し方ないことなのだ。

そうなのか。それから、エミーリアとロマーニャにさらに工場を建設した。エミーリアには製鉄工場、製材工場、製紙工場を建設し、ロマーニャにはセメント工場を建設した。

そうか、私からも報告がある。立憲君主制および民主制の列強での与党第1党だが、フランスとUSAで政権交代があり、USAでは自由主義者のホイッグ党(Whigs)が政権与党となり、フランスではオルレアン派が政権に返り咲いた。