開始当初のオランダ。主用文化であるオランダ人の人口は驚くほど少なく、national focusは1ポイントしかない。
これでは工業化もおぼつかないが、インドネシアをステート化すればその莫大なる人口を工場にぶち込み、一気に超大国に名乗りを上げられる。
オランダはそんなポテンシャルを秘めた国である。
技術開発はmedicineを選択。人口増もうれしいことながら、威信+50の発明もあり、いきなり列強にも滑り込めるため有用。
予算は軍事予算、教育予算、社会予算を100%に振り、兵士、聖職者、官僚のpromotionを後押しする。
インドネシアで現地民のユニットを作成し植民地拡張のための戦争に備える。インドネシアにいるDutchは官僚にさせるために温存する。
national focusはJavaで官僚のpromotionに。初めからDutchがある程度いるためすんなり増えてくれる。
またベルギーへの中核州主張を放棄することになるロンドン条約は締結しない。機を見てベルギーは併合する。
そして一番大事なことだが...インドネシア、アフリカ沿岸の初期保有植民地に港を作成する。
こうしないとヨーロッパ⇔インドネシアで船を移動させようとすると、補給切れとなり船が難破してしまう。
自国領内を自由に行き来できないというのは酷い。こんな状況でよくシナリオ開始前にインドネシアを植民地化できたものだ...
威信は発明でなんとかなるので、スタートダッシュを兼ねて植民地を拡大させる。とりあえずジョホールとハワイを併合した。
ジョホールはともかくハワイはいらんだろと思う人もいるかもしれないが、これを放置していくとアメリカにイベント併合され、
そこから太平洋の諸島にアメリカが魔手を伸ばしていくことになるので、予防的にハワイを確保する必要がある。
二国を併合してinfamyの低下を待っていると、40年頃に発明により威信+25されオランダはいきなり列強入りした。
まだ工業点は0で工場なんか一つも無いのにこれでいいのだろうか。
ちなみに工業化の方は、経済政策が国家資本主義の政党が無いため、資本家の自助努力に頼るしかない。だが如何せん経済基盤が弱く工場の建設が一向に始まらない。
ロシアなら国家資本主義にしてプレイヤーが工場を作らずとも、一年もしないうちに資本家が作ってくれるのだが...
工場が無いステートの資本家はRGOから収入でも受けているから、こんなに差が付くのだろうか?
ふと見るとお隣のベルギーは既に工業点が30を越えている。理不尽な展開に納得しかねるが、ベルギーはいずれ自分の物になるのでまあいいとしよう。
ベルギーをさっさと併合したいところだが、列強の勢力圏に入った状態でケンカを売ると高い確率でその介入を受けることになる。
そのためにこちらも列強になって、ベルギーを他国の勢力圏を引っぺがさねばならない。
ただここで注意しなければならないのは、勢力圏の引っ張り合いにはその国の勢力圏の主の方が他の列強よりも有利であり、
一対一の勝負だと確実に勢力圏の主が勝ち続けるということである。特にフランスやオーストリアなど海外領土の少ない国は、
近隣諸国を手堅く勢力圏内にキープし続ける傾向にある。これらの国にベルギーを勢力圏に入れられたらアウトである。
反面、ゲーム開始時にベルギーを勢力圏に入れているイギリスは、勢力圏内の国が多い分一国あたりのガードは緩いので勢力圏から引っぺがしやすい。
というわけでベルギーがフランスの勢力圏内に入る前に列強化し、英仏がやり合っているところに横槍を入れ両国を蹴落とす必要がある。
これは比較的簡単だが、他の列強を勢力圏から引っぺがそうとすると、必然的にその列強との関係が悪化するため、友好度を上げてしっかりフォローする必要がある。
さもないとこんなことになる。
友好度の悪い国相手に戦争の口実を作れるイベント。こんなのでイギリスにケンカをふっかけられてはたまったものではない。
オランダは弱体なので他列強との戦争は避けるが、万が一宣戦布告されたら即ロードである。
ベルギーを中心とする英仏蘭の駆け引きは熾烈さを増したが、最後に勝利したのはオランダだった。
1848年3月英仏を危険水域以下に押し込んだのを見計らってベルギーに宣戦布告。50ユニットを越えるジャワ人兵がベルギー領内になだれ込み、10月にはベルギーを併合した。
ベルギーを併合するや否や、ベルギー内の資本家の資金が流れ込み、オランダ領内での工場建設がようやく始まった。
なおこの間、随分早いイタリア統一が成され、統一イタリアは早速残りの中核州を回収するためオーストリアに宣戦布告したが、
返り討ちにあって逆に1ステート割譲を強いられた。イタリアは忠実なる同盟国であるオランダが参戦してくれるものと早合点していたようだが、
戦争中はinfamyの下がりが悪くなるじゃんということで、オランダは参戦要請を無視した。そのためオーストリアに敗れることとなったである。
統一と同時に落ち目に入ったイタリアが列強入りすることは、結局一度として無かった。
またプロイセンはBorder Incidentで大義名分を得たフランスにラインラントを奪われ、ドイツ統一の可能性はここに潰えた。
これだからランダムイベントはおそろしい...
ベルギーを再統合したオランダであるが、本国のひ弱さは相変わらずで、順位アップのためには植民地の獲得とそのステート化が欠かせない。
national focusは未だ1ポイントであるがベルギー領内や、移民が多いたステート化に成功した旧ジョホールでは、既に大規模な同化が起こりつつあるので、
1870年のアフリカ分割にはなんとか間に合いそうだ。また手っ取り早く軍事点と工業点を稼ぐために朝鮮と日本を併合し、そのステート化を図る必要がある。
日本は神戸の貴金属RGOのおかげで大量のユニットを養えるためかなりの強敵だが、ある程度の規模の海軍があれば完全に封じ込められるので、
まずは弱体な朝鮮から手をつけるのが得策だ。日本は朝鮮以外にも中国と同盟することが多いが、何故か朝鮮は日本としか同盟しないので余計にいいカモである。
朝鮮の一発植民地化に必要な文化技術nationalisim & Imperialismを開発し、朝鮮に対する他の列強の影響を排除した1853年の3月、
またもやジャワ人兵が朝鮮半島に乗り込み、各地でキャンプファイヤーをしながら、その支配を既成事実化した。
当然というような形で日本も介入するが、海上封鎖をされては手も足も出ない。朝鮮の領土が次々と占領されるのに驚いた日本は同盟リーダーとして、
全面的な白紙講和要請を乱打してくるが、対するオランダはどこ吹く風である。一年足らずで朝鮮の木々は薪として焼き尽くされたが、ここからが問題だ。
朝鮮との単独講和が成立して朝鮮を併合できたとしても、日本との戦争は継続する。その際これまで占領してきたのは、全て朝鮮領であるため、
朝鮮を併合すると日本との戦勝点は100から0近くに一気に急降下する。これでは白紙講和要請を乱打してきた日本も態度を豹変させるに違いない。さてどうするか。
一見するととても厄介そうだが、実はとても簡単な解決法が存在する。まず日本の白紙講和要請ポップアップを残しておいたまま、朝鮮との単独講和でこれを併合する。
次に残しておいたポップアップの日本の白紙講和要請を受諾し、日本との和平を即時成立させる。
するとあら不思議! 朝鮮は併合したままで日本との白紙和平が成立してしまうのだ!
まさに「卑劣なだまし討ち」とか「Day of Infamy」という言葉がぴったりするような詐術だが、外交とは元来そういうものなので致し方ないのだ。
などと日本に教訓を垂れていると、オランダに恐れおののいた日本は保有陸軍戦力を120ユニットから230ユニットに倍増させ、明白なる敵意をむき出しにするようになった。
さすがにこれだけの数を相手にするのは手間がかかるし、なにより軍事技術がすっからかんに等しく勝算が薄いので、日本の植民地化は後日に譲ることとなった。
[[1860年代以降>> AAR/オランダ植民記/1860年代まで]]