まずはゲームを開始する流れを解説?します
とりあえずゲームを起動してニューゲームを選べばこのような画面が出てくるはずです
183X年、世界は反革命の炎に包まれた!ナポレオン軍は破れ、新生国家たちは裂け、全ての革命の灯が消え去ったかのように見えた。だが、革命精神は未だ死滅していなかった!
ナショナリズム・科学の進歩・植民地/帝国主義の時代へようこそ!
さあ始めましょう!
おそらくゲームを通して一番見る画面
右下にミニマップ・右上に兵士や艦隊、影響点や建設予定などの情報・右端に通知(見ない)・そして上にずらっと並ぶ謎の文字列達
おおよそ表示されているものはクリックすると新しいウィンドウが現れます。クリックできないものでもマウスオーバーしていれば何かしらの情報がひょっこり出てきますよ。
上に並ぶアウトライナーはそれぞれ非常に重要な情報を提供し、また国を運営する場でもあります。左端からその内容を見ていきましょう
その1,production
productionモードでは主に工場に関連する物事を確認できます
この"ile de france"は州の名前で、そこには高級家具工場・弾薬工場そして製紙工場が立地していることがわかりますね
また、いくつか灰色になっている部分は政体や政権与党などの政策によってプレイヤーが関与できない(政府介入できない)ことを表しています
詳しくは後程説明しますが、フランスのプレイ開始時点では工場の増設・新設・産業補助金の支出ができない状態です
これらの関与できない事柄については民間がやってくれることになっています。詳しくはこれまた後述します
そして、clerksやcraftsmenの欄に表示される数字はそれぞれの失業者数を表しています。この状態ですと、ile de france州には無職のcraftsmen(職人)がおよそ13kいることがわかります
さらにそれぞれの工場欄の中に、いくつかのアイコンがみえますね。一番目立つものがその工場で生産されるもの、その下にあるものが使用する原材料です。赤くなっているものは原材料の欠乏を意味しています
つまり、現状高級家具工場・弾薬工場・製紙工場の3つが機能不全に陥っているということです
この原材料不足のせいで満足に生産できず、そのために従業員を解雇することで工場運営の保全を図っているようですね
この状態ですと工場は収益を出せていますが無職が生まれてしまっています
原材料以外にも様々な要因で(大体需要の有無)工場の経営状態は変わります。
その2,budget
ここでは国家財政を扱います。このゲーム(でなくとも)は何をするにも金が重要なのでより気を付けましょう
とりあえず最も気にするべき事柄は収支です。たとえあなたが財政均等主義者でなくとも20世紀前半までにおいての財政赤字がよろしくないことは直感でわかるでしょう
また、赤字でなくとも序盤は何かと金がかかります。黒字が大きいことに越したことはありません
そして、その収支を変える方法として収入と支出の調節があります
まず入ですが、手っ取り早く税収を増やす術としては民衆への増税です
しかし、税率を2倍にしたところたしかに税収は増えましたがその額は二倍になっていません。なぜならば納められる税金は民衆の財産から出されているためです。増税すれば当然民衆は疲弊しますから経済も冷え込みます。ほどほどにしておきましょう
とりあえず序盤はマックスです
他の収入源として関税があります
こちらは民衆への課税と異なり高ければ高いほどいいという訳でも低ければ低いほどいいという訳でもない微妙なものです
高ければ自国産業の保護になります。しかしこれは温室のようなもので、脆弱な産業の育成には良い影響があるかもしれませんが自由な貿易を妨げられることによって民間経済は活気を失うかもしれません
低ければ開かれた貿易を実現することになりますが場合によっては嵐の中に門戸を開くようなものかもしれません。イギリスがなぜ途上国に自由貿易を強制させたかを考えると自国産業が脆弱なうちに関税を低くすることは必ずしも賢い選択ではありませんね
ようは状況によって使い分けるということです
とりあえず序盤はマックスに
普通に収入増もうれしいですが初期フランスの産業は放っておくには頼りなさすぎます
次に支出です。こちらも重要視してよく気に留めておいてください
一番上にあるindustrial subside(産業補助金)は、自国の工場に補助金を掛け、倒産を防ぐための出費です。
赤線の箇所(右上の者はすべての工場を一律管理する)をクリックすると補助金を出せます。
先ほどile de franceでは失業者が出ていましたが産業補助金を出せば採算性を無視して雇うようになります。また、供給量を強引に増やしたいときなどにも使えます。フランスの場合は序盤イギリスからの輸出圧力に対抗するために関税引き上げとセットで運用します。効果も関税と似たようなもので、自国産業の保護になりますがその代わりに効率的な産業構造の形成を阻害する恐れがあります。これの使用は与党の政策に影響されます。後述しますがフランスは初期において自由放任主義なので使えません。与党を変更すれば使えるようになります。ここまで言ってなんですが赤字の算出などラグが出たり面倒くさいのでフィーリングで良いです。ご利用は計画的に
次にNational stockpileですがこれは大雑把に言うと民間への政府支出です。上から陸軍・海軍・その他です。
とりあえず平和時であれば陸軍海軍をそれぞれ50%未満の好きな場所くらいでいいと思います。これだけでおよそ月々200のコストカットになりますね。その他は可能な限り100%を志向しましょう。国家(プレイヤー)による建築への支払いなので建設が思うように進まなくなります
大雑把になってしまいますがその他です。educationは識字率に関係します。これが高いことに越したことはないのでできるだけ100%にしましょう。
次にあるadministrationですがこれは公務員の給料と考えましょう。公務員が足りないと行政効率(今27.3%と表示されているもの)が低くなり、徴税や犯罪発生など様々な悪い効果が起きます。なんだかんだ言って50%でも何とでもなるのですがとりあえず序盤は金の許す限り高めで行きましょう。
次のsocial spendingは多少特殊なもので、中盤までこれは全く意味がありません。年金や失業保険などの社会改革を通すとそのために政府が支出するようになります。これはそのためのものですね。最初は関係ありません。
続いて軍事費です。さっき上にあった軍事支出は装備へ、こちらの軍事費は兵士への給料です。平時においては殆ど無用のものですから25%くらいでよさそうにも思えますが、これが多ければ多いほど兵士が増えやすくなります。できれば100%を目指したいですが懐事情に合わせて柔軟に変えましょう。たしか序盤は金にそこそこ余裕があるので75%くらいでいいと思います。
このようにすると支出の総額は殆ど変わりませんがより適切にお金が振り分けられるようになりました。
増税と関税引き上げもしたので今の財政状況は最高潮です!
その3, technology
この時代は技術の進歩の時代でもあります。技術発展は様々な選択肢や効果をもたらすでしょう
研究速度に重要な影響がある者として識字率があります。technologyタブの下にある本のマークに隣接して書かれている58%が今のフランスの識字率です。意外ですがそれなりに高水準ですよ
このadministrationは研究機関です(直訳は違いますが)。研究機関によって進みやすい研究進みにくい研究があります。
研究には種類があります。左から陸軍技術・海軍技術・商業技術・文化技術・産業技術です。大まかに陸軍と海軍が軍事、商業が外交と内政、文化と産業が内政にまつわる技術です
フランスの研究機関avantgarde intelligentsiaは文化研究が進みやすく、海軍と産業研究に弱いです
はっきり言ってあまり強い研究機関ではありませんが序盤は文化研究を優先したいのでそのままで結構です
また先述したように序盤は文化研究が大事です。その中でも初手はideological thoughtで良いでしょう
この研究は短期的にはnational focusを増やします
これが何であるかは後述します
その4,politicacl
こちらは国家の政治を扱います。あまり関与できることは多くはありませんが確認は大事です。また、得られる情報量も多いので気にとどめておきましょう
大きく分けて左1/3を占める政党などのゾーンと右2/3を占める改革などゾーンで構成されています
まず政党ゾーンです。上から、政体(HM's government)、上院の勢力図、政権与党(Orléaniste)とその政治的方針(Liberal)、人民と投票者の支持先(次回の選挙のざっくりとした予想)、そして人民の望む政策です
フランスの政治体制は立憲君主制です。史実ではオルレアン家が国王ですね。この立憲君主制は非常に便利で、民主政体として国民に見なされ、改革も行える上に与党はプレイヤーが選べます
上院のグラフは現在のイデオロギーごとの議席数を表します。今は反動主義者(濃い青)と保守主義者(青)と自由主義者(黄色)の三者だけで、自由主義者と保守主義者が争っているだけですが時代が下るごとイデオロギーが増えてゆきメンドクサイことになっていきます。
その下には今の政権与党が表示されています。初期では自由主義者のorléanisteが担当しています。さらにその下には政党の政治的方針が表示されています
上から貿易方針、経済方針、宗教方針、市民権方針、戦争方針です
特に注目するべきは貿易、経済です。orléanisteは典型的な自由主義者で、自由貿易、自由放任経済を唱えています。先述しましたがこれは少なくともゲーム序盤にはふさわしくありません
そこでプレイヤー(君主)の手で与党を自由経済ではないものに交替させてしまいましょう。共和制ではできない醍醐味です
政党欄はクリックすることができます
するとこのような画面を見ることができます。表示される政策のなかでも特に重要視するべきは貿易と経済政策でしたね。
保守主義者であるrépublican(共和主義・・・?)と反動主義者であるlégitimisteが保護貿易主義者ですが、経済政策はお互い異なりますね。両者の違いは国家の手で工場を建設できるか否かです(保守主義者のinterventionistでは不可能で反動主義者のstate capitalismは可能)
なので反動主義者に組閣を任命しましょう!
次に改革ゾーンです
左半分が社会改革・右半分が政治改革です
実際どうかはわかりませんがゲーム的にはどれも進めば進むほど良いです
すべての(資本家も最低賃金の向上で特に不満を抱いたりしない)改革は民衆の不満をなだめ、国民が移民として流出する可能性を低下させます
大まかな順番として、政治改革がそれなりに進んでから社会改革を進めることができるようになります
政治改革は上から奴隷制の可否、上院の議席、投票権、投票システム、集会政策、新聞政策、労働組合、政党(選挙システム?)です
正直言って個々の内容を覚える必要はありません
影響が出るのはプレイヤーの関与の裁量が大きい政治だけ
とりあえず重要なのは進めないと反乱が起きるということです
こちらの社会改革はかなり広範囲に影響を及ぼす重要なものです
上から
・公定最低賃金
最低賃金を定めます。これを拡充すれば拡充するほど生産物はコストの面で競争力を失っていき、工場は黒字を出しにくくなります。ただ、労働者の賃金が上がり、内需が拡大することになるのでフランスのような大国では上げておいて損はありません
・労働時間
労働者の労働時間を規制します。これによって生産量は減りますがなぜかその代わりにpopの消費財が減りますので問題ありません
・労働安全規則
工場での安全設備を拡充させます。同じく消費財が減りますので進めて大丈夫です
・失業補償
失業したpopにお金を給付します。このaarの表題にもなっている生活保護ですね。これによって失業したpopでも移民の可能性が減り、また社会不安を醸しにくくなり、内需を維持することにもなります。不景気にも強くなるので進めといて問題ないです
・年金
年金です。特にそんなにたくさん高齢者が出るわけでもないので進めても進めなくてもどっちでもいいです。ただ進めると移民が出にくくなります
・医療保険
これは最も優先して進めるべき社会改革です。vic2の時代は人口こそがパワーです。この社会改革は全くなにも代償として支払うことなく人口増加に+の補正をかけます。わざと国民の不満を溜めてまで進める価値すらあります
・学校
識字率の増加に+の補正がかかります。フランスは初期でそこそこの識字率を持ってはいますが研究力のためにはもっと上げたいので進めましょう
失業補償と年金は増やせば増やすほど先述した社会支出が増えます。現代ではこれの増大がかなりの問題になっていますがこの時代ではさしたる負担になりません
その5,population
その名の通り人口です。一言で表すと国力の礎ですね
左側に州(State)が人口順に並んでいますね。この時代はまだ都市化が今ほど進んでいないのでもっとも人口の多い州はノルマンディーで、パリを擁するIle-de Franceはそこそこにとどまっています。
右上の円グラフは時計回りにそれぞれ職種、宗教、イデオロギー、投票先政党、要求する政策そして民族です
人口はプレイヤーのあまり関与するところではないので時々眺めていましょう
上に謎の人のアイコンが並んでいますが、職業を表しています
なんかいろいろありますがそれぞれ役割を持っており、マウスオーバーすればわかります
こちらは人口の詳細です
Victoria2は国民をpopというある程度同質の存在にくくって処理していまして、ここではそのpopを表しています。
左からpopのサイズ、タイプ、民族、信教、居住プロビンス、闘争性(現状にどれだけ不満を抱いているか)、政治意識(どれだけ政治に関心があるか)、イデオロギー、要求する政策、失業率、所持金、生活水準を表す器マーク、二つ飛ばして識字率が表示されています。
最も重要視するべきは生活水準ですね。水のコップは生活必需品、ビール瓶は日用品、ワイン杯は贅沢品の充足を意味します。このAARでは全ての国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障することを趣旨にしているのでビール瓶が満杯になるように目指しましょう!
NF(National Focas)
hoi4にも同じ名前の物がありますが全く別物です。州に設定してその州のpopの動向に影響を与えるものです。あくまでも「影響」なのであまり大胆な介入はできませんが結構重要です
赤で囲われている部分をクリックすると
このようなポップアップが出てきます
ここではNFを当てる先が表示されています。人のアイコンはその職業を増やすものです。序盤は識字率を上げたいのでClergymen(聖職者)に当ててください。例によって赤で囲われている場所です
その6,trade
交易です。ガチってプレイするときは大事ですが普通にやる限りではあまり気にする必要はありません。とりあえず左下に国家と民間の要求があるので眺めていましょう
その7,diplomacy
外交画面です。メインマップでどこかの国を右クリックしても出ます。左上が現在の列強とその勢力圏下国、右に今選択している国の情報と今和我が国がとれる外交事項、左下に細かい他国の状態が示されています
列強と勢力圏
メイン画面の右下の赤で囲ってあるアイコンをクリックすると列強と勢力圏のマップに切り替わります。青がフランス、赤がイギリス、白がオーストリア、緑がロシア、紺色がプロイセン、黄色がスペインそして黄緑がオスマンです。今のフランスはイタリア中部にある教皇領を勢力圏として保持していますね。
ゲームスタート時の列強は今あげた7国とアメリカを合わせて上位8国です。列強はその都度の上位8国なので流動的です。列強は他の列強以外の国を経済的従属下、勢力圏に置くことが可能です。史実イギリスが南米を勢力圏下に置いて自国の工業製品をバンバン輸出させたりしていた感じですね。つまり、多ければ多い程良く、Victoria2ではこの勢力圏を巡って有形無形の争いが繰り広げられます
無形の争いが外交による勢力圏拡大であり、vic2のキモの一つです
勢力圏に収めたい国を選択し、prioを設定しましょう。なんとなくサルデーニャ王国、チュニス、ポルトガル、そしてアルジェリアに設定します。prio目盛りが多ければ多い程優先して外交力を注ぐことになります。外交力はめんどくさいのでいつか加筆するか説明するべき時に説明します
有形の争いが戦争による勢力圏拡大です!勢力圏に収めたい国、今回はなんとなくモロッコを選択し、外交画面から赤で囲った「Justify war」を選択しましょう!
正当化(Justify)する事項を選択するポップアップが出てきますので「add to sphere」!
しばらく待っていれば正当化が完了して宣戦布告できるようになります
その8.militaly
軍隊です
あんまり見るべきものはありません
ガチ勢は何か気にするらしいですが
以上総合すると、まずスタート時にすることは
①政権与党をreactionalyに切り替え
②税金をMAXし、支出を調節する
③工場に補助金を与え、グラス・ワイン・蒸留酒・セメント工場建設を指示
④NFをclergymanし、パリと適当な人口多いステートに置く
⑤Prioを適当な国に割り当てる
⑥モロッコにadd to sphereで宣戦事由正当化を始める
くらいですね。なお、これは確立された定石でも効率良い選択でもないRP的な感情を多分に含むものなので参考程度に