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プレ八紘一宇2-平和的工業国家日本の曙-
プレ八紘一宇2-平和的工業国家日本の曙-/外交戦略研究所†
外交戦略研究所†
ここでは外交政策のことについて記述します。
元ネタは英語版WikiのDiplomacy strategy、Uncivilized nationsなどです。
【まだ執筆中のため、不完全な部分があります。】
関係性(Relation)†
その国との親密性です。最大値200、最小値-200であり、この数値は影響力の増加や外交交渉の成功確率に影響します。対等な国同士の関係性・友好度ということができます。
100を超えると友好関係にあると見なされ、JustifyWarなど戦争関係の外交手段が取れなくなります。0未満だと信頼関係が根本的にないと見なされ、同盟の成功確率が0になります。
IncreaseRelationsで15増やすことができ、DecreaseRelationsで20減らすことができます。前者はよく使いますが、後者は相手国とどうしても戦争したいときなどに使います。相手側の国が関係性を強化してくることもあります。
BanEmbassyなど、影響力浸透を阻害する活動を行うと若干下がります。このため、同じ地域で利害関係を持つ列強同士で友好関係を築くのは至難となります。
影響力(Influence)†
列強が列強以外の国に対して持つ影響力の度合いを表します。最大値100、最小値0です。この値は個々の列強が、列強以外のすべての国に対して個別に持つ数値となります。
影響力は外交点を使って増やすのではなく、日々、影響を浸透させることで増やしていきます。外交タブの下にあるすべての国が表示されている表の「Prio」を設定することでその国の影響力を増やしていくことができます。
- 影響力は限られた値を設定された国に分配して増やしていくことになります。したがって、設定した国が1国だけであればとても早く影響力は増えていきますし、逆に多ければ影響力はなかなか増えません。ただし、以下に見るように、影響力は対象国によって増幅・減退しますので、集中したら増えやすい、分散したら増えにくい、というわけでもありません。Prioは3段階の設定があり、影響力を投じる優先度を変えることができます。
- 最大値100の国にPrioを設定することもできます。他の列強がその国に影響力を浸透させてきた場合、自国の増加分だけ他の列強の影響力の増加分を減じることができます。ただし、他の列強の増加分を0にすることはできても、マイナスにすることはできません。(他の列強が影響力をかけていない場合、影響力が無駄になっているかは不明。)
- 影響力はいくつかの要因によって増幅・減退されます。これらの増幅・減退は加算によって最終的な増幅・減退が決定されます。
- 増幅する効果:隣国である・その国の隣国が自国の勢力下である(+50%)/自国の傀儡国である(+100%)
- 減退する効果:人口(相手国が10Mを超えている場合、それに比例して)/異なる大陸である(-50%)/投資効果(最大-50%として、投資額による比率按分)
- どちらにも影響する効果:関係性(関係性を10でわった割合だけ増幅・減退)
- そもそも影響力がかけられない:休戦期間中(6年)/BanEmbassyされた(365日)
- 自国とある国との状態Opinionは6段階存在します。
- In sphere:勢力下。この状態がもっとも好ましい。この状態にある列強は当然、最大1つ。当たり前かもしれませんが、この状態の国には宣戦布告できません。(自分自身に対してRemove from sphereをする必要があるが、Infamyを受ける。)
- Friendly:友好状態。外交上、StatusQuoでの介入が可能になります。ただし、その相手国が戦争において何らかの要求をしてしまっている状態では介入できません。南米のColombiaとかアフリカのEgyptとかはFriendlyの列強が3つも4つもいたりします。
- Cordial:信頼状態。実は何の意味もありません。AIが影響力浸透を危険視し始めるようです。
- Neutral:通常の状態。基本的にはこの関係から始まります。
- Opposed:拒否状態。NeutralからDecreaseOpinionをされない限りはまずこの状態にはなりません。
- Hostile:敵対状態。ここまで下げられると、もうどうでもいいよね…。
- 影響力は次のような目的で使用します。列強を指定して実行するタイプの行為は、その列強の状態と自国のそれが同じレベルか相手が低位のレベルであるときにしか実行できません。
- Increase Opinion:影響力50を使用。自国とその国との状態を、最高Friendlyのレベルまで進展させることができます。また、関係性が20増加します。
- Decrease Opinion:影響力50を使用。指定した列強の状態を最高Friendlyから1段階低下させます。
- Add to Sphere:影響力100を使用。自国の状態がFriendlyであり、かつ、その国がどこの列強の勢力下でもない場合、その国を自国の勢力下に加えます。
- Remove from Sphere:影響力100を使用。自国の状態がFriendlyであり、かつ、その国がある列強の勢力下である場合、その列強の勢力下からその国を解放します。(その列強はFriendlyの状態となります。)
- Discredit:影響力25を使用。指定した列強の影響力の増加を180日間、75%に減退します。
- Expel Advisors:影響力50を使用。指定した列強の影響力を0にします。仮に99を持っていたとしても0にすることができます。
- Ban Embassy:影響力65を使用。指定した列強の影響力を0にします。また、365日間、その列強がその国に影響力を与えることを禁止します。
勢力下に入れることは意味があるのか?†
「勢力下に置くなんて面倒くさい! 征服して植民地にしてしまったほうがいい!」
なるほど、確かにそのとおりです。勢力下に置くことにはどんな意味があるのでしょうか。
英語版Wikiによると、勢力下に置くことの価値は次のようなことがあるとしています。
- 勢力下の国の市場は国内市場として扱われます。関税がかからないため、原料の購入や商品の販売に有利になります。国内市場を平和的に拡大できるわけです。
- Prestigeを(若干ですが)得られます。
- 勢力下の国は同盟や軍事通行権といった外交交渉を受け入れやすくなります。また、他の列強との間の外交交渉に消極的になり、特に「新規に」同盟を締結することはなくなります。(すでに他の列強と締結している同盟を破棄するわけではない。)
- 列強の勢力下にある国は、その列強に対する戦争に参加しません(その国を衛星国としていたり、同盟したりしている国が攻撃側であったとしても)。
- ある国を勢力下に置くことがイベントや決断の条件になっている場合があります。
他にもある理由として…
- 征服で植民地にした場合、元の文化が強すぎて、まず自国領土化するのは不可能です(日本ではブルネイとジョホールぐらいだが、ここらへんは非文明国時代に征服するのであんまり意味がない)。このため、植民地は工業化することができず、工業点を稼ぐことができません。一方、勢力下であれば工場や鉄道への投資などで工業点を稼ぐことができます。また、仮に非文明国であっても19世紀末から20世紀にかけて文明国となるので工場などへの投資が可能になります。
- 仮に工業化できたとしても、NFは最大7であり、自ずと自国領内で重点的に工業化できるステートは限られています。一方、勢力下の国で文明化している場合はその時点でNFはおそらく2以上あり、それによる工業化(もちろん投資元は自国)に期待が持てます。
- Infamyを得ることなく、自国勢力を伸張させることができます。また、自国領土ではないため、戦争において参戦させないことにより『中立の壁』を出現させることもできます。おまけに軍事通行権を得ていれば、その領土からの越境攻撃が可能です。これはどう考えても利敵行為で戦争に巻き込まれるはずですが、Vic2ではなぜか大丈夫です。勢力下の国が同盟しているせいで勝手に参戦してきたら逆にウザいのですが…。(じゃあ同盟しなきゃいいじゃん、と思うかもしれないのですが、簡単に関係性をあげる手段のため、どうしても同盟したくなってしまいます。)
なお、欠点もあります。
- 利点でも述べたとおり、関税をかけられないため、それによる収入は得られません。
- 相手の側がバケモノじみた工業生産を誇る場合、自国産業が脆弱であると逆にその商品が流入して自国の産業が成立しなくなる可能性があります。これは清国などがそれにあたります。(清国なんてどうやって勢力下に入れるの?と思われるかもしれませんが、意外に簡単で、Add to SphereのCBで宣戦布告し打ち負かせば一発で勢力下に入ります。日本ならば1880年代以降であればなんとか可能です。もっとも、すぐ勢力を盛り返して列強入りするのであまり意味はありませんが。)
- 勢力下の国に宣戦布告することはできません。(奇妙な話に聞こえるかもしれませんが、戦争敗北や民族主義者の反乱により自国領土が非文明国の独立国になってしまったとき、AIは明らかに影響下に入れられるのに「Friendlyで影響力100」を維持する傾向があります。これはロシアのクリミア、アメリカのハワイに見られる傾向です。)
- 列強との外交戦争に巻き込まれます。ほとんどの国は「価値がある」国ですから、勢力下に置いた国は一つ以上の列強から外交的に攻撃を受けます。いくつかのエリアは特定の列強の関心を受けています。また、列強は自身の隣国に特に強い関心を持ちます。
いかにして勢力下の国を増やすか†
- もっとも大事なのは勢力下に入れる相手国です。
同じ大陸の国は別の大陸の国に比べて影響力をかけやすい。日本の場合、東南アジアへの足がかりはダイナムで、これを勢力下に置くことで、ビルマ、シャムにも影響力がかけやすくなります。本領や植民地の隣国、勢力下の隣国は狙い目です。もっといえば、最初に勢力下に入れる国は他の国を勢力下に入れやすくなる国(接している国が多くて、列強と接していない国)を狙うのもいいでしょう。
また、勢力下に入れてもしょうがない(シッキム、ギリシャなど)、勢力下に入れても維持できない(遠く離れた国、戦争や反乱が起こっても助けられない国)場合は最初からやめておきましょう。
- 競合する列強が少ない国を選びましょう。
1対1であれば、AIと競り勝つことは難しいことではありません。ですが、その国に関心を持つ列強が多ければ多いほど、不毛な外交戦争に巻き込まれることが多くなります。
作者はヨーロッパ諸国でやったことはないのですが、日本でプレイ時は清国が列強になった途端の外交戦争のウザさに閉口しました。ヨーロッパはこんなもんじゃねーんだろーなーと思います。
- 有望な資源がある、またはありそうな国を勢力下におきましょう。
勢力下におけばその国の市場は国内市場と同様に扱われます。ですから、有望な資源がある国を勢力下に置くことはとても意味があります。アラビア半島は将来的に原油が産出されますから、アブダビやオマーンは勢力下に入れる価値があります。ジョホールもゴムを産出するので有望です。また、当然ですが、自国で産出できない原材料を産出する国も、勢力下に置くことで工場に安定的な原料確保ができるようになるため有望だと言えます。
商品を売り込む市場としての価値ももちろんあります。ただし、将来的には勢力下の国々も文明化したり工業化したりしますので、あまりそこに重点を置く必要はないかもしれません。
いかにして他列強の勢力下の国を分捕るか†
いかにして他列強から勢力下の国を防衛するか†
非文明国†
非文明国は、どのような場合であってもGreatPowerもしくはSecondaryPowerになることができず、特別な条件でない限りは工場を建設することもできません。得られるRPやPrestigeの基本値も低く抑えられています。また、(なぜか)文明国からステートを奪うこともできません。
非文明国であることの(唯一の)利点は、CB作成に80%の加速ボーナスがあることです。
非文明国はその西洋化進展度により、いくつかのランクに分けられます。これらのランクは状況を示す指標でしかなく、そのランクがプレイに影響することはありません。
- Primitive Nation:西洋化進展度が15%以下の国です。
- Uncivilized Nation:西洋化進展度が20〜50%の国です。
- Partially Westernized Nation:西洋化進展度が55%以上の国です。
どの国が文明国・非文明国になるか†
アジアとアフリカにある国は、TransvaalとOranjeを除くと、ゲーム開始時点ではすべて非文明国です。また、ヨーロッパに独立した非文明国は存在しません。ヨーロッパで非文明国となりうるのはCremiaを独立させた場合だけです。北米では唯一、Hawaiiが非文明国です。アジアではPhilippinesを独立させた場合のみ、文明国となります(つまり、それ以外は独立させても非文明国スタートです)。
非文明国が文明国になるには†
非文明国は文明国のようにRPを研究に使うのではなく、改革に使います。改革を進めていくことによって、西洋化進展度を増加させることができ、100%以上になれば「Westernize」ボタンを押すことができるようになり、晴れて文明国の一つになることができます。
その際、この新しい文明国には、列強8か国の「平均的な」技術を与えられます。
西洋化進展度をブーストするには†
非文明国は得られるRPが制限されており、その代わりとして、戦争勝利による征服やステート奪取をすることによって、ボーナスとしてのRPが与えられます。その際、次の改革はこのボーナスとしてのRPに影響します。
- military training
- Imported weapons
- Military constructions
- Officer training
外交Q&A†
- 同盟したほうがいい?
- 同盟していると、相手国が戦争状態になった際に参戦義務が生じます。ただし、拒否しても失うPrestigeはわずかです。強力な列強やその同盟国と敵対関係にあるような国とは同盟しないほうがよいでしょう(特にバルカン半島の鉄砲玉のギリシャとか)。AIは防衛側での同盟義務は守る傾向が強く、攻撃側ではそれほど強くないように思います。同盟の利点・欠点を以下にあげます。
- 利点:戦争のときにいくらかの増援を送ってくれる場合があり、占領を任せることができる。その国との関係性が+100。相手が列強の場合、危機において支持してくれる可能性が高まる。戦争したいときに同盟国が起こしてくれた戦争に乗っかることができる(Friendly以上の状態での介入はStatusQuoのみでおいしくないが、同盟での参戦の場合はInfamyがかかるものの盛り込み放題)。同盟国の非文明国に対する植民地要求が行われなくなる。
- 欠点:同盟国がいきなり勝手に戦争を起こして支援を求めてくる場合がある(しかも、拒否するとボコボコにされそうなので参戦せざるを得ない)。戦争の相手国があまりに強力だと参戦してくれない。そもそも同盟国がボコボコにやられるとこちらは負けてないのに戦勝点が削られてしまう。列強との同盟を求める場合、同盟の数が多すぎるとまず同盟してくれない。
…同盟ってあんまり得なことないってこと??