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1914年12月17日、戦いは終わった。
1914年12月25日クリスマス。ポルトガルは、講和会議が開催されたストックホルムにおいて、ドイツとともに声明を出す。
「我々は世界に新しい秩序をもたらすものである。古きと新しきはいま融合し、アジアとアフリカに文明の光をもたらすであろう」
だが、大戦に敗れたが世界に誇る工業力をいまだに有するイギリス、かつての敗北を堪え忍び復讐に燃えるフランスは、ポルトガルが言うこの「新秩序」をことほぐ気はさらさらなかった。
フランス陸軍将軍フェルディナン・フォッシュは言った。
「この和平はせいぜい10年の停戦にすぎんよ…」
1914年12月28日。ポルトガル・リスボン。国防総省。
貴族A「…言いたいことはそれだけかね?」
将軍「は、はい。以上です」
貴族A「ならば言おう。我々は低地諸国などに興味はない。ワロニアにしてもフランドルにしてもいまでこそSecondaryPowerだが、いずれベルギーの欠片にすぎん」
将軍「し、しかしぃ…ポルトガル植民地軍の低地諸国におけるプレゼンスは地域を安定化しております。何よりワロニアはシャンパーニュを領有しており、パリは目と鼻の先です」
貴族B「我々は列強の植民地争奪の話をしているのだ。低地諸国を勢力下に置き、防衛するのにどれほどのコストがかかっている? 勢力下に入れてすぐにその維持が困難であることに気づいたのだ。後悔はもうとうの昔に済んだ。あとはどう終わらせるかだ」
貴族C「聞けば君の植民地軍によるシャンパーニュ獲得作戦は向こうでは大変な評判だそうじゃないか? フランスの鼻先でポルトガルがワロニアから撤退すると…シャンパーニュはどうなるかね?」
将軍「う、奪われます!」
貴族C「奪わせるさ。それぐらいしか使い道のない国なんだからな。だが、外交的には強力な材料だ。フランスが清国でも巻き込んでくれれば、こちらもドイツや日本をひきこめばいい…」
貴族A「それで大戦になるな、はっはっは」
将軍「……」
シロツグ「ああ、マティ。どうしたんだ?」
マティ「将軍はいねえのか。何してんだ?」
シロツグ「なーんか首都に行ってるよ。総省で会議だってさー」
マティ「ふうん…それにしても、戦争は終わったが、政府が言ってた新秩序ってありゃあなんだ? そんなもの、いつできたんだ?」
シロツグ「そうだよなー。まだまだ戦争は続いている。英伊戦争は出口も見えないし…」
マティ「スウェーデンまでソ連に戦争を始めてるしな。ストックホルムでなんか妙な密談でもしてたんじゃねえか」
シロツグ「ふふ、ありえるありえる」
マティ「うちの国も大きくなったもんだよなー。いまや列強第2位だ。ヨーロッパじゃあ小さい国かもしれんが、世界規模で見れば大した国だぜ」
シロツグ「そうなんだ。ようやくNFも5に届きそうだよ」
マティ「植民地のステート化には時間がかかっているようだな?」
シロツグ「うん。人口が多いところをステート化しようとしているからね。一部ではそんなことにNFを使うべきではないって批判を受けているよ」
マティ「もともと本国の人口が少ねえんだからしょうがねえことだろ」
シロツグ「そうなんだよなー。人口が少ないからな。社会改革も医療保険を進めないと」
マティ「社会改革もどんどん進んでいるな。思うような改革方向じゃないかもしれんが…」
シロツグ「社会保険はほとんどが金がかかるものばっかりだからね。いまは賠償金が入ってきてるからいいけど、いずれダメになるかもしれないな」
マティ「お、おいおい。なんだこりゃあ…ソ連がボコられてんじゃねえかよ!」
シロツグ「本当だ…ソ連の軍事力が0ってなんだかイメージと違うなぁ」
マティ「以前にうちらとドイツでボコってから10年以上経つが、ソ連はいまだにSecondaryPowerなんだろう?」
シロツグ「そうなんだ。いつまでたっても這い上がってきやしない」
マティ「ヨーロッパロシアを失いつつあるのか。さらに復活は期待できないな」
シロツグ「お。コアステート化イベントだ。軍港のあるプロビでこれが起こると嬉しいよね」
マティ「ああ、30%だったNSPが100%になるからな。海軍力の増強には強いイベントだよ」
シロツグ「先の大戦では英国海軍に遅れをとったけど、次は負けない海軍をつくらないと」
マティ「で、間髪入れずにNavalBaseを建設できる技術を研究完了にするわけだな。カネはもつのか?」
シロツグ「賠償金を全部投入するみたい。NSPが1万を超えると面白いけどね」
マティ「そりゃあさすがにムリだろ」
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