瑞典のイタリア観戦記

瑞典のイタリア観戦記 第四話

各国の戦略-踊るベルギー

Bel.jpg 「さて……我が国は現在第三位につけている。東條大将、ここからトップへ立つためにはどうするべきか」

東条.jpg 「ドレノの軍事点で一位を狙うしかありませんな。海軍の貧弱なトルコは建艦競争に勝てますまい」

東条.jpg 「ここはオスマンと共同してスウェーデンを蹴落としましょう」

各国の戦略-沈黙するトルコ

石原.jpg 「閣下、ベルギーからスウェーデンへの共同戦線を求める使者が参っております」

Ott.JPG 「ふむ……ではスペインと約束していたオーストリア侵攻はキャンセルしよう」

Ott.JPG 「それで、我々はどちらの味方に付けばよいのだ?」

石原.jpg 「スウェーデンはシーパワーの大国で、我が国単独での攻略は事実上不可能です」

石原.jpg 「一方ベルギーは大陸国の上、領土が分散しており、縦深も浅く攻略は容易」

石原.jpg 「海軍力も我が国と差はありません。戦後を考えると、御しやすいのは後者でしょう」

Ott.JPG 「もしベルギーが一位になった場合、オーストリアを踏みつぶして陸路で叩けるわけだな」

Ott.JPG 「よろしい。スウェーデン戦の準備を開始せよ。ベルギーへの侵攻計画も立案しておくように」

各国の戦略-迷走するスペイン

Spa.jpg 「落伍したとはいえ、スペインはまだ闘志を失ってはいないわ」

Spa.jpg 「トップは無理でもせめて三位。そう、三位を狙いましょう。廉也、どうにかしてスペインを三位にしなさい」

牟田口.jpg 「上位三国は戦争で疲弊するはずです。敢闘精神をもって第三位の国を叩けば、必ずや道は開けましょうぞ」

Spa.jpg 「ひとまずは力を付けるために……ボヘミア割譲を狙って、西カメルーン奪回名分でオーストリアへ宣戦布告!」

各国の戦略-よくわからないポルトガル

Por.jpg 「世界から幼女(弱小国)がいなくなってしまった。仕方ない、内政に励もう」

辻.jpg (内政だけでスペインを越えられるかどうか……。独断でスペイン戦の準備をしておこう)

各国の戦略-海洋騎馬民族スウェーデン

Swe.jpg 「どうもオスマンとベルギーはウリナラ(我が国)を狙っているらしい」

Swe.jpg 「スペインからは『第三位を狙う。オスマンへ1902年に宣戦する』と宣言が来たが、これもどう動くかは不明瞭だ」

Swe.jpg 「ベルギー・オスマンと交戦した場合、海軍が同数で陸軍はおよそ二倍だが……この劣勢をどう覆す?」

山本.jpg 「海上優勢を生かし、各個撃破を狙いましょう。我が国には新鋭の巡洋艦が1000以上あります」

山本.jpg 「オスマンとベルギーの海軍は時代遅れの鉄甲艦ばかり。ドレッドノート登場後も数年は海上優勢を確保できます」

Swe.jpg 「よかろう。半島国の意地を見せてやれ!」

1896年時点で、スウェーデンの戦力は海軍陸戦隊350、予備役100、海軍3250となっている。
一方でオスマンは陸軍350、予備役150、海軍1500と陸軍に偏重している。
ベルギーは陸軍250、予備役80、海軍1750で、軍事力は上位三国のうち一番貧弱だった。
なお第三極のスペインは陸軍100、予備役80、海軍400。ポルトガルは陸軍150、予備役80、海軍150を保有している。

数字の上では圧倒的に劣勢だが、スウェーデンに有利な条件も多い。
スウェーデンは防衛側であり海上優勢も持っているため、防衛線を構築し、そこに全戦力を投入できる。
一方で攻撃側のオスマンとベルギーは、海上からの奇襲と第三極による攻撃に備えて、本国に守備隊を残す必要がある。
結局の所、戦争の主導権を握り、戦場を指定できるのはスウェーデンなのだ!
従って、これらの利点を最大限活かせるように戦争計画を立案した。

まず、スウェーデン本土と大陸を繋ぐ陸路を封鎖する。接続部はフィンランドとデンマークに存在する。

フィンランド戦線では、ロシア領を踏破してくるオスマン軍が予想される。
フィンランドとロシアの国境は4プロビで接しているが、ペトロザヴォーツクとポヴェンツを放棄することで、
戦線を2プロビにまで縮小できる。なお、ヴィボルグは森林、コストムスカは氷土である。
ここに砲兵20個連隊を含む正規兵200個連隊を配置し、損耗した部隊を入れ替えながら持久戦を図る。
補給線の長さ、損耗、兵力の回復量を考えると、ここを突破するのは事実上不可能だろう。

S4SS1.jpg

ユトランドには砲兵10個連隊を含む正規兵100個連隊を配置する。
攻勢正面が1プロビの上、多くの中立国を踏破せねばならないため、ここからの攻撃は考えにくい。
しかし念のため部隊を配置しておくに越したことはない。
この部隊は予備戦力として重要で、いざという時には海上輸送によりフィンランドへ送ったり、敵本土上陸作戦の中核となったりする。

S4SS2.jpg

スウェーデンにとって恐ろしいのは、海上からの強襲である。
北海の防衛線はスウェーデン艦隊の3分の2、鉄甲艦1200と巡洋艦800によって守られる。

S4SS3.jpg

一方アジアでは

重要拠点スマトラは海軍で守る。敵国と陸上で接していない以上、ここに兵力を配置する必要はない。
スウェーデンの東洋艦隊、鉄甲艦800と巡洋艦400はこの海域に配置する。

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最重要なのが日本の確保だ。ここは各国の兵力の畑である。日本を制した者だけが追加の戦力を得られるのだ。
日本沿岸に哨戒艦を配置しておき、強襲上陸を阻止した上で、西部戦線のベルギー軍を兵庫要塞に足止めする。
その間に東部戦線でオスマン軍を日本から叩き出し、返す刀で四国・中国・九州のベルギー軍を各個撃破する。
敵海軍の妨害が最も懸念されるのがこの海域だが、スマトラの東洋艦隊の機動によって対処する方針だ。
なお、日本の西部戦線には予備役30個連隊、東部戦線には予備役120個連隊を配置する。

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予備役を使う理由は、日本制圧後に動員解除・再動員すれば一瞬で本国へ部隊を移動できるためだ。
万一、日本制圧作戦に失敗したとしても、やはり再動員を用いれば容易に兵力を回収できる。

この再動員された兵力を基幹として、ベルギー本土、及びカラブリアへ侵攻。
ベルギーを脱落させる……というのがスウェーデンの戦争計画であった。

山本.jpg 「陛下、アフリカ戦線とバルト海南岸が空っぽですが……」

Swe.jpg 「心配ない。空城の計だ」

アフリカに守る価値はないため、ここはオスマンに明け渡す。
しかしここを『領有している』という価値は高い。これはバルト海南岸も同様である。

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Swe.jpg 「オスマンが百個連隊でナイジェリアを制圧すると仮定するだろう。ナイジェリアを制圧したら、その部隊はどうする?」

山本.jpg 「陸路を北上させ、フィンランド戦線に投入します」

Swe.jpg 「では陸路を移動中、ナイジェリアにスウェーデン軍が上陸してきたら?」

山本.jpg 「北上中の軍を転進させ、ナイジェリア攻略に向かわせます」

Swe.jpg 「そこでスウェーデン軍は華麗に撤退を決めるわけだ」

山本.jpg 「……」

以下無限ループ

Swe.jpg 「遊兵を作るって簡単でしょ」

海兵隊って本当に素晴らしい。
操作できるだけの余力があれば、予備戦力を使ってとことん嫌がらせをするつもりだ。

ちなみに敵軍の戦力配置予想はこんな感じ。

ベルギー
ベルギー本国        150個連隊 守備隊
カラブリア         100個連隊 守備隊
ジャワ・西日本        80個連隊 主攻

オスマン
オスマン本国        200個連隊 守備隊
ナイジェリア        100個連隊 助攻
バルト海南岸・フィンランド 200個連隊 主攻

これにスペインの200個連隊が加わっても、守りきる自信はあった。
なにしろゲーム序盤から、この戦略に沿うように国家を作ってきたのだから。

スウェーデンの懐事情

なお、スウェーデンは海軍を維持するためにちょっとした小技を使っている。
陸海軍の士気最大値は国家備蓄(右上のバー)の位置『のみ』に依存するが、
士気回復値は必要物資がどれだけ国家備蓄として買われているかに依存する。
このため、小火器と缶詰を購入設定に、大砲と燃料と汽船を売却設定にし、国家備蓄バーをMAXまで上げると……

火の車だったスウェーデンの財政もこの通り。

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資金が足りている場合、小火器と缶詰を必要とする歩兵は士気最大値MAX、士気回復量MAXとなり、戦力をフルに活用できる。
一方、缶詰・大砲・燃料・汽船を必要とする巡洋艦は士気最大値MAX、士気回復量が4分の1となる。
4分の1とはいえ士気が回復する以上、最初の一回の戦闘では100%の戦力を発揮できるわけで……
というか、回復の遅い海軍では連戦する方が希である。
巡洋艦の維持費の9割が燃料・汽船・大砲である以上、これらの供給は切るべきだろう。

注意点としては、燃料や汽船を切りっぱなしにしておくと、船の新規建造時などに材料が供給されない。
従って造船の必要がある時は、こまめに物資の購入・売却を切り替えてやる必要がある。
さらに大砲の供給を切っている場合、砲兵の製造が止まるばかりか、砲兵の士気回復速度も4分の3に低下する。
砲兵の士気を回復させたい時も、やはり物資の購入設定を弄ってやるべきだろう。

軍事支出も削減の余地がある。
軍事支出はPOPの兵士転換率に影響を与えるが、
POPの兵士転換率は『軍事支出が80%より上』とか、『90%より上』など、10%刻みに切り替わる。
システム上、軍事支出81%と90%、91%と100%は同じ扱いなのである。
これを理解すると、ゲーム序盤の資金繰りが楽になる。無駄遣いはやめよう。

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状況開始

1896年、スウェーデンは部隊の再編成を開始。正規兵を本国へ集結させる。
巡洋艦の作成数も調整し、1900年ちょうどに生産が終わるようにした。

外交点はオーストリアとの関係改善に費やし、1897年に同盟締結した。
上手いことオスマンを牽制できた。大変結構!

最終戦争を前にして、他国は不気味に沈黙を保っている。

1898年1月

スマトラ・日本・アフリカで新規に徴兵した正規兵を本国へ回していた。
再配備が終わり次第動員を掛け、予備役を本国から日本へ送る予定だった。

ところが、その作業中に宣戦布告のポップアップが飛んでくる。敵はオスマン・ベルギー・イギリスなど。
現在の兵力は予備役を入れて、日本30個、スマトラ40個、アフリカ40個。完全に戦力が分散している。
海軍もほとんどが本国におり、東洋で動かせる艦隊は僅かだった。
配置転換の真っ最中で、あまりに間が悪すぎた。

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開戦前夜の悲劇的ビフォーアフター。あまりの重さに画像に処理落ちが見られる。
プレイ時の画面は問題なかったが、kiokuでスクショ化した時に抜け落ちたようだ。
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Swe.jpg 「え、何これ? 兵士が全然いないんだけど?」

山本.jpg 「してやられましたな……」

後3ヶ月早いか、6ヶ月遅ければ、スマトラ・アフリカはもぬけの殻。
日本には十分な兵力があり、ともすれば逆撃が成功していただろう。

オスマンの財政破綻防止と、フィンランドでの決戦に備えて、
開戦は1899年と読んでいたのだが、予想より少し早かった。
というのも技術的な問題で、1900年以前は歩兵の防御力が攻撃力よりかなり高い。
この差が埋まり、歩兵の攻撃力と防御力が並ぶのは、1900年解禁の研究を待たねばならない。
このため、1900年ちょうどにロシアを踏破したオスマン軍がフィンランド国境まで到達するタイミングで仕掛けてくると考えていたのだ。

なお、同盟を結んでいたオーストリアはベルギー戦には参戦したが、オスマン戦の方はあっさり裏切られた。
スウェーデンと同盟が切れたオーストリアには、スペインが西カメルーン解放で宣戦した。

Swe.jpg 「なんて言ってる場合か! とりあえず動員。それからスマトラに海軍を展開。関東は予定通りに陸戦隊を突っ込ませろ!」

山本.jpg 「ですが陛下、兵庫要塞に兵士がいない以上、ベルギー軍が大阪に雪崩れ込みますよ?」

Swe.jpg 「関東を戦場にすることで、状況を把握する時間を稼ぐんだ。ベルギーにとってはオスマンも蹴落としたい相手だから、関東占領中の我が軍には手出ししてこない」

Swe.jpg 「それより同盟国のオーストリアはどうなってる」

Aus.jpg 「オーストリア参戦できません!」

Swe.jpg 「あの役立たずめ……」

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日本に残っていた陸戦隊30個連隊はオスマン領関東に侵入。
この辺は不意を突かれたため、戦争計画に従ってほとんど条件反射で操作していた。
オスマンは関東の防備を捨てていたが、西側からはベルギーの50個連隊が迫っている。

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スマトラにはベルギー50個連隊が侵入。いくらか消耗を強いているが、陸戦隊は動員をかけたばかりで分が悪い。
展開してあった艦隊200隻は、数に勝るベルギー海軍に撃破された。ジャワ島から援軍を止められない。

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その結果、待っているのはズタボロの消耗戦。人的資源に劣るスウェーデンにこれは辛い。

Bel.jpg 「奴は戦争経済を知らないようだ。そら、スウェーデンの策源地を制圧しろ」

山本.jpg 「スマトラの海上封鎖が突破され、ベルギー軍が上陸してきました!」

Swe.jpg 「圧倒的劣勢ではないか、我が軍は。こういうガチンコの陸戦は分が悪い」

Swe.jpg 「海軍陸戦隊は鰐である。鰐は水辺で戦うものだ。彼らを(おか)で死なせてはならぬ!」

Swe.jpg 「少し早いが、プランB(東洋放棄)を実行する。全艦隊に指示を送れ」

山本.jpg 「かしこまりました」

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日本では東海(トンヘ)沖(日本海じゃない方)で撤退を妨害するオスマン艦隊を撃破。
千葉へ強襲をかけてきたベルギー陸軍も撃退。輸送船団と護衛艦隊を呼び寄せて、27個連隊を救出する。
輸送しきれない6個連隊は解散した。

制海権を奪われたスマトラでも、隙を突いて正規兵20個連隊を回収した。

山本.jpg 「東洋艦隊より報告。『鰐は海に放たれた(我撤退に成功せり)』 繰り返す。『鰐は海に放たれた(我撤退に成功せり)』」

Bel.jpg 「鰐を海に放ったらいけない。死んでしまう」

山本.jpg 「スマトラの正規兵20個連隊も回収しました! 敵艦隊の追撃はないようです」

Swe.jpg 「よろしい。彼らを本国へ輸送しろ。回収しきれなかった予備役20個連隊は……」

Swe.jpg 「玉砕してもベルギーの戦勝点になるだけだ。速やかに解散し、再動員に備えよ」

Bel.jpg 「スマトラも日本も逃げられた。スウェーデンの操作が予想以上に早い。これは苦戦するかもしれないぞ」

Ott.JPG 「なに、苦戦するのはベルギーだけだ。オスマンは攻められにくくて守りやすいからな」

アフリカでは後退した陸戦隊が、ベニンとカラバルに立て籠もった。
こちらは本国に近いこともあり、主力艦隊を動かして制海権を確保しつつ全部隊を回収することが出来た。
どうもオスマンは本気で戦う気はないらしい。
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石原.jpg 「逃がしちゃった。テヘッ」

Bel.jpg 「絶対わざとだろ。常識的に考えて」

反撃の狼煙

Spa.jpg 「このままスウェーデン負けてしまうん?」

Swe.jpg 「落ち着け。まだ慌てるような時間じゃない」

山本.jpg 「海上優勢が保たれている限り、スウェーデンに負けはありえません」

Swe.jpg 「リカバリが上手くいったので助かった。領土は占領されたが、戦勝点的にはなんら問題は無い」

Bel.jpg 「まあ、どんなに格好いいことを言おうと、スウェーデンはドレノ生産設備の三割近くを喪失したんですけどね」

スウェーデンが奪われた領土は海外領土なので、戦勝点は痛くも痒くもない。
そしてこの時、スコアは三国が横並びだった。
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潰された港はスマトラの7とアフリカの6、日本の11のみ。放棄予定はバルト南岸の7だけだ。
スウェーデンには港がまだ十分ある。それもただの港ではない。
本国の、整備を最大まで進めてきた港が50である。
この港のそれぞれが、ドレッドノート1隻をわずか172日で生産できるのだ。
しかも連合軍は島嶼まで手が回らないようで、そちらにも手つかずの港が20ほどあった。
順調にドレッドノートを生産できれば、ベルギーはどうか分からないにしても、
オスマンの生産量は十二分に上回れるはずだ。

Swe.jpg 「ベルギー人どもは、バルト国民が勝利への信念を失ってしまったと主張する。
しかし、私は諸君に尋ねる。諸君は北欧の最終的な、完全なる勝利を皇帝とともに、我らとともに信じているか?
トルコ人どもは、バルト国民がますます過酷となる徴税に嫌気が差していると主張する。
ならば私は諸君に尋ねる。諸君バルト国民はもし皇帝が非常事態に命じるならば、五割、八割、必要とするならば十割の税率に耐える決意があるか? 」

Swe.jpg 「諸君はさらなる戦いを望むか。容赦のない総力戦を望むか。
諸君は必要とあらば、今日想像できる以上の全面的かつ徹底的な戦争を望むか」

山本.jpg 「戦争! 戦争! 戦争!」

Swe.jpg 「――よろしい――ならば嵐だ」

1899年4月
イギリスと和平を結ぶ。オスマンはロシアに宣戦した模様。

1899年8月
ベルギー軍が申し訳程度にオストプロイセンへ侵入してきたので、ユトランドから兵を引き抜いて撃退する。
海上からの奇襲を匂わせて、進軍速度を鈍らせるのが目的だ。
オスマンはロシアという道路を整地中。スペインはオーストリア戦で苦戦している模様。
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Spa.jpg 「さっさとボヘミアよこしなさい。この占領地が見えないの?」

Aus.jpg 「戦闘でボロ負けのくせに何言ってるんだか。陸軍国を甘く見ない方がいいぞ」

1899年10月
スペインがオーストリアと和平。
スウェーデンの盟友オーストリアに、対オスマンの壁となるロシアを引き連れて参戦したことは忘れない。
今回の和平といい、あまりにもタイミングが良すぎる。

Spa.jpg 「このままじゃ泥沼ね。仕方ない、和平しましょう」

Aus.jpg 「いいだろう。これでベルギー戦に専念できる」

山本.jpg 「なにやら予定調和の香りがします」

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1900年1月にはオスマン軍がカレリアに侵入。
流石にマンネルヘイム線は抜けないと思ったのか、ヴィボルグに威力偵察を送っただけで、あっさりと引き下がった。
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同年3月、ベルギーとオスマンがバルト海南岸に少数の部隊を配置していた。流石にこれは無防備すぎる。
こんな美味しい餌を見逃すはずがないじゃないか。すかさず海上から強襲する。
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Swe.jpg 「見ろ! 敵がゴミのようだ!」

山本.jpg 「弱点突いてるんだから当たり前です。さっさと掃討しちゃってください」

Bel.jpg 「ぐぬぬ……いまいましいカイゼルヒゲめ」

同年10月
めぼしい敵をどつき回した後、主力が反転してきたようなので頃合いを見て撤退。
撤退の途中、バルト海沿岸をうろつくスペイン軍を発見した。
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Swe.jpg 「これでマンネルヘイム線の防備は盤石になった。戦力を西に集中できるぞ」

山本.jpg 「しかし今回のスペインの動きは気になりますね。いつの間にかオーストリアと白紙和平してるし」

山本.jpg (偉大なる大帝が、スペインに無慈悲な鉄槌を下される日は近いのかもしれない)

同年12月
ヴィボルグにオスマン軍が侵攻。圧倒的戦果で撃退する。
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Swe.jpg 「まだ諦めてなかったみたいね……」

外交戦

山本.jpg 「戦線が安定しましたね」

Swe.jpg 「ここから先、ベルギーとオスマンは手詰まりだろう。せいぜいが太平洋の島嶼を占領する地味な作業だけだ」

Swe.jpg 「後はうちがどう反撃するかだな……」

山本.jpg 「反攻の助けになるよう、少しイベリアに働きかけてみましょう。敵に回られても困りますし」

Swe.jpg 「そうだな。ここらでスペインを焚きつけないと、イタリア半島の危険が危ない」

Swe.jpg 「スペインよ、スウェーデン側で参戦する気はないか? あれほどイタリアの覇権を欲しがっていただろう?」

Swe.jpg 「陸軍を出してくれれば、上陸戦は支援する。スペイン海軍からは一隻の損失も出させない」

Spa.jpg 「どうしようかなあ」(チラリ)

辻.jpg 「ふんふんふーん、軍拡軍拡」

Spa.jpg 「……うちは前も言ったとおり中立を保つわ」(ポルトガルがどう動くか分からないしね)

Swe.jpg 「そうか。残念だ」(こいつ、やっぱりうちに宣戦してくる気か?)

Spa.jpg 「ふふふふふ」

Swe.jpg 「あはははは」

Spa.jpg 「早く決着がつかないかしら」

Swe.jpgBel.jpgOtt.JPG (お前がいるから主力を動かせないんだよ!)

海上帝国の終焉

1901年3月

Ott.JPG 「このベルギーの軍事点は……」

Bel.jpg 「研究即ドレノ発明余裕でした」

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強調のためSSは8月のものを使用。

ベルギーの軍事点が急上昇。なんと1900年初頭にはドレノ量産が始まっていたらしい。
オスマン・スウェーデンを引き離し、独走状態が始まる。
オスマンもドレノの発明を終え、生産ラインを鉄甲艦から切り替え始めたようだ。

一方のスウェーデンは

Spa.jpg 「ドレノ来ない……」

Por.jpg 「来ないねー……」

Swe.jpg 「おちちつけ。まだあわあわ、あわわわわ」

なんということでしょう。
スウェーデン(&イベリア二国)はその実力を発揮できぬまま終わりそうです。
……まあ、こんな時のためのプランは作ってあったのだけれども。

Swe.jpg 「ベルギーがドレノを手にした以上、時間の経過はこちらにとって不利となる。
海軍力の差が縮まる前に、決定的な一打が必要だ。ベルギー本土侵攻への準備を急げ」

山本.jpg 「はっ。海軍は既にイタリア沿岸の掃海を始めております。また、陸戦隊への戦車配備も進んでおります」
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スウェーデン海軍は地中海でトルコ海軍を掃討。
欧州のベルギー領を全て封鎖して、いつでも上陸戦を仕掛けられる体制を整えた。
カラブリアの陸軍が意外と薄いので、その分主力を本土に積んでいると思われる。
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Swe.jpg (やはりベルギーを倒すにはもう一手間必要だな)

Swe.jpg 「ククク……オスマンよ、あのベルギーはいささか目障りではないか? ここは和平して一緒にベルギーを叩きつぶそうではないか」

Swe.jpg「勝利のあかつきには、世界の半分とイタリアをやろう。儂がカエサル(副帝)、お主がアウグストゥス(正帝)としてこの世界を支配するのだ」

Ott.JPG 「余はチョビ髭と、ストックホルムで貴様の足の臭いを嗅ぐことを約束したのだ。そう簡単には裏切れん」

Swe.jpg 「この匂いフェチめ……。しかし本国のサウナにどっぷり浸かった我らがそんなに魅力的か?」

Swe.jpg 「むしろチョビ髭は常に戦陣に在り、奴の軍靴は良い感じにムレムレだ」

Swe.jpg 「それにあのむさ苦しい髭。牛乳まみれの犬を拭いた雑巾のような良い匂いがしそうじゃないか」

Ott.JPG 「おお、そなたの言うとおりだ。チョビ髭よ、余が迎えに上がるまで、どうか風呂には入ってくれるなよ」

Swe.jpg 「はっはっは。『敵はブリュッセルにあり!』だ」

優雅な手ではなかったが、オスマンと和平できるよう、ひたすら口を動かした。
そこに逆転の目があるのに、それを自ら潰して手を抜いては相手に対して失礼だ。

……冬戦争ができないのは残念だが、流石にあちらもやりたくないようだ。

外交(?)の結果、1901年5月にオスマンと和平!

Bel.jpg 「おのれスウェーデン。ないことないこと吹き込みやがって」

Swe.jpg 「卑怯だろうと何だろうと勝てばいいのだよ勝てば」

Spa.jpg 「だめだこいつ、早く何とかしないと」

東条.jpg 「そういうスペインはどちらに付くか決めたのですかな?」

Spa.jpg 「うちは中立を保つ(キリッ)」

Swe.jpg 「えーマジ中立? キモーイ」

Ott.JPG 「中立が許されるのは、一年目までだよねー」

いつまでも旗幟を鮮明にしないスペインに、いい加減各国は焦れていた。

注と宣伝

バーブル.jpg 「イタリア観戦記とかタイトル詐欺になっていますが、気にしないでください。……というかどうしてこうなった」

バーブル.jpg 「あと2013年2月頃に第5回マルチをやるっぽいです。開始年時は1861年、国家は英・米・日・仏・独・奥・伊・露・土・西の模様」

バーブル.jpg 「現在9人が参加する予定です。まだ席は空いてるので、興味のある方は是非是非声を掛けてください」

瑞典のイタリア観戦記


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