世界各国が最終戦争に向け、最後の内政期間のはずだった。
トップ争いを見据えた建艦競争をしている・・・そのはずだった。
しかし、その思惑を抱いていたのは、恐らくイギリスだけだったのかもしれない。
その兆候は、プレイ開始直後からアメリカ・オーストリアがイギリスとの同盟を取り消したことで姿を現した。
この動きに対し、イギリスは前回のプレイ終了前から作成中だったCBで対独宣戦を行うべく
ヨーロッパ本土に師団を運んでいたことが災いしてか、同盟破棄自体にまったく気づかなかったようだ。
ロシアは、以前より約束されていた中央アジア利権を大義名分に
オーストリア了承の下でアフガニスタン併合し、何も怪しまれずに英領インドへの入り口を手に入れたのだ。
イギリスがドイツへ宣戦したと同時に、仏米墺露の4カ国は秘密裏に密接な連携を取りつつ
計画を実行に移す為に、各々の戦線へと兵を動かしていくのであった。
それは、オーストリアの「イギリスが不当にドイツの領土を占領していることに対して宣戦布告を行う」という発言と共にもたらされた。
参戦国 | |
4カ国同盟 | 日英同盟 |
オーストリア | イギリス |
フランス | 日本 |
アメリカ | スカンディナビア |
ロシア | 中華帝国 |
その他 | コーカンド |
ブクハラ | |
その他 |
かつての大戦で、同じ陣営で肩を並べて戦ったアメリカが対英陣営に加わり、制海権は大きく4カ国同盟側に傾いた。
ここで、列強のスカンディナビアがイギリス側に参戦した事で、大戦に発展するというサプライズが起こり4カ国同盟側を大いに勢いづかせた。
≪戦争関連の項より≫ プレイヤー国同士の同盟状態を解消してから1年間、当該国が戦争状態になるすべての行為を禁止する。
もはや大戦になっていたからなのか、はたまた次は我が身と判断したからなのか、日本はイギリス側に付いて参戦した・・・のだが
直前まで、オーストリアと同盟を結んでいたことをすっかり忘れてしまっていたのか、マルチルール無視して参戦してしまった。
一応、日本は1年間軍を動かしてはいけないという形で収まったが
ゲームシステム上、参戦出来てしまうので勘違いしてしまったのだろう。
開戦と同時にいくつかハプニングが起きたものの、4カ国同盟軍は事前の打ち合わせ通り
インド制圧を軸としたプランを実行し、イギリスの厭戦感情とその同盟領を占領することで戦勝点を稼いで行くことにした。
オーストリアはスエズを押さえつつ英領アフリカへ侵攻、他の3カ国はインドを制圧するという作戦だ。
戦勝点的には本土を攻略すべきなのだが、事前のセーブデータで確認した所
イギリス本土には、世界各地から集めた師団がびっしり敷き詰まっており、攻略不可能と判断したからだ。
完全な奇襲となった事でイギリスは本土防衛以外成す術は無く
アフリカ・インドは現地で生産されたばかりの少量の師団と、駐在していた分艦隊が抵抗を見せるくらいだ。
アフリカでは、事前に輸送しておいたオーストリアの主力が思う存分暴れまわっており、もはや抵抗のしようがない。
一方インドでも、仏米露の上陸部隊合計550師団と、アフガニスタンから雪崩れ込んだ150師団でごった返しており
幾らなんでもこの数の差では、組織的抵抗を見せる前に包囲殲滅されてしまうだろう。
あまりの絶望的戦況にイギリスは諦めの様子を見せ始め、ついにはフランス上陸を行うとまで言い出した。
ヨーロッパ本土の国々が全部敵であることから、よもや成功するとは思っていないようであるが、ささやかな抵抗しようという腹積もりなのかもしれない。
元々師団数が出ないフランスは、インドへ主力が遠征していたこともあってやや手薄であった。
イギリスは、北フランスに400師団・200師団程度の2軍団を上陸を敢行した。
あまりの数にロシアやオーストリアも慌てて軍を派遣したものの、戦闘幅も相まってなかなか終わらない。
しかし、仏墺露側はいざとなれば余白地でローテーションを組んで士気値の回復を望めるので、長期的には有利なのだ。
この際はじめて知ったのは、戦闘中は損耗しないということ。
戦闘中も損耗値が表示されているからてっきりするのだろうと思っていたが、これをうまく使えば上陸戦を有利に運べる・・・何てことも出来るかもしれない。
イギリスの艦隊の所在が掴めず、北フランス以外では決定的な戦闘点が得られず
戦勝点が伸び悩んでいたなか、ついにイギリス本艦隊が姿を現した。
場所はドーバー海峡で、恐らくノルマンディー戦線に軍団を輸送した後引き上げ忘れていたのかもしれない。
これを見たアメリカは、世界各地で遊撃をさせていた艦隊を集めて艦隊決戦へと突入した。
米仏艦隊2000隻以上vs英艦隊1000隻以上の会戦となり、殆どがクルーザーだったアメリカ艦隊が
輸送船交じりのイギリス艦隊を、1フェーズ300近く溶かし壊滅へと追いやった。
この戦闘でノルマンディーの英兵は帰る術を失い、敵地で孤立してしまったのである。
時同じくして、インド洋上で日本艦隊も米仏艦隊に捕まり
その多くが海の藻屑と化してしまったことで、日英側は制海権の奪取は不可能になってしまった。
ロシア海軍も、日本海軍撃退したよ!
どう見ても輸送艦でクルーザーを退けているが、どうやったんだこいつら。
中央アジアのブクハラ・コーカンドがイギリス側に付いていたので軽く潰した後
すっかり忘れていたスカンディナビア攻略を他の国から指摘されて、慌ててサンクト・ペテルブルク周囲の師団を向かわせた。
動員込みでまだ60師団は残っていたものの、どうせ南北同時に攻め立てられて
分散するだろうと思っていたら、思いのほか北部のツンドラ地帯に40師団以上投入してきた。
おまけに、ランダム研究の引きが良かったのかロシアよりも先にガス防御を手に入れていたことで
ロシア陸軍が1.5倍程度の数で押していたのに大苦戦。
結局、フランスにストックホルム近郊に上陸して貰う手助けを受けて、やっと前線を突破出来て一息つけると思いきや
ここで、その後の世界情勢を一変させてしまう事件が発生してしまうのであった。
悲劇は突然やってきた。
攻め辛い中国と個別和平して、戦勝点の底上げを狙う提案が持ち出され
この戦争の盟主であるオーストリアは参加各国の同意の下、これに調印した。
だが、全員が大戦であることをすっかり忘れており
中国と和平を結んだことで、4カ国同盟側すべてにカットダウンが付与され、艦船・師団・収入が一挙に半減してしまったのだ。
大戦から早々に離脱した上に、ほぼ無傷で列強4カ国から賠償金を毟り取るとは・・・
この中国・・・できるっ・・・!
この事態に、インドやアフリカは既に占領間近であったことから、さほどの影響は見られなかったが
ノルマンディー・スカンディナビアの戦線と制海権が危機的状況に陥りかねなかった。
しかし、既に日英同盟側の艦隊はかなりの打撃を負っていたことから
起死回生のチャンスという流れにはなりえなかったが、一歩間違えれば敗戦ロードまっしぐらである。
大損害に見舞われながらも、4カ国側は3年間で30%以上の戦勝点を稼ぎ、何とか講和へと漕ぎ付けた。
大戦の戦勝国それぞれは、次の権利のいずれかを要求できる。敗戦国はかならず要求を飲まなくてはならない 1.戦勝国それぞれが、敗戦国それぞれに対して、屈辱+1つの要求を行える 2.戦勝国それぞれが、敗戦国全体に対して、戦勝点の範囲内で要求を行うことができる
講和内容は、大戦ルール2の項を基に戦勝点分要求をする事で一致した。
大戦に元々付いているカットダウン効果と、インドステート4つ割譲を要求して講和をした。
講和内容 | |
獲得国 | ステート名 |
フランス | アッサム |
南ベンガル | |
アメリカ | デリー |
ロシア | パンジャブ(ラホール) |
インドステートのアッサム以外は植民地判定なのだが、大戦だというのに必要点数が10以上もあったのは非常に驚きだ。
ステート人口が多いと必要点数が増加してしまうのだろうか?
この講和に伴い、敗戦国はオーストリアに収入の内50%の賠償金を支払い
戦勝国は賠償金を含めた収入のうち50%を中華帝国へ賠償金を支払うという、中国が一人勝ちする意味の分からない構図になった・・・。
オーストリアを除く3カ国は、インドステートを手に入れた上でイギリス1位の可能性を激減させた事で
本来は両手を挙げて喜びたい所だったのだが、仏米は建艦競争で軍事点を稼いでいた矢先のカットダウンだったのでどうもお通夜感が否めない。
オーストリアも全力で謝り「フランス・ロシアさんが艦船の解体を命じるなら従います」と言っているが、どうも怒りは収まりを見せそうもない。
新たな火種にならなければいいのだが・・・。
当のロシアは、カットダウン中にアイアンクラッドのランダム研究が完了した所だったので
インドステート獲得と建艦競争に好条件で参加できる立場になったことで、他国から脅威を煽られる始末であった。
全列強カットダウン事件を受けて、世界は新たな局面を迎えようとしていた・・・。
ロシアは蛮族か否か 六日目 米露冷戦へ続く....。