おれの名はニケフォロス・パレオロゴス。
1909年の希土戦争の勝利を受けて、メガリ・イデアの決断を実行したギリシャは、新たにコアステートとして小アジアのThrace、Hudavendigar、Aydinの3ステート得ることになった。
オスマントルコの首都、イスタンブールでもギリシャのコアとなっている。
はたしてこのプロビンスをギリシャは手にすることができるのだろうか…?
いつの間にかスエズ運河がドイツの手によって建設されていたようなので、ギリシャも初めての植民地をジブチに建設する。
ここから西アジアにある非文明国の保護領化を検討する。
オスマントルコとは休戦協定があるので本国の戦力を移動させても問題はない。
現在の戦力でMakranやSindhなどを保護領化するのはたやすいのだが、Infamyを負うことによる外交交渉の困難化は各国との同盟を推進するギリシャにとってはあまりよい方向性ではなさそうだ。
このため、ジブチへの植民のみに絞ることにする。
希土戦争によりギリシャは15.6K£の負債をつくることになった。
軍事支出を極限まできりつめ、およそ5か月でなんとか返済する。
15.6K£とは、意外に借りられないものだな…。
とにかく、ギリシャは財政が脆弱であるため、この点をなんとかしないといけない。
政権を工場建設可能な政党にしたため、電子部品工場や戦車工場、飛行機工場を設立する。
とはいえ、ギリシャの工業力でどれほどの維持ができるか不安ではあるが…。
ギリシャ軍は毒ガスの発明に成功。
次のトルコとの戦争が和平期間が切れる時期とすると、早くて1915年12月ということになる。
それ以前に毒ガスを開発できたことはよかった。
これはギリシャをトルコから守る大きな力となるだろう。
East MacedoniaでFlashPointsが上昇するイベントが発生。
近々、危機が発生するかもしれない。
こちらも以前のように小アジアのコアステートで危機をあおりたいものの、ギリシャ人が少ない地域で分離活動が盛んでないし、どうやら小アジアはアジアという位置づけらしく、列強各国の関心が偏っているため、二の足を踏んでいる。
案の定、EastMacedoniaで危機が発生。
この危機はオスマントルコ側にフランス、ギリシャ側にイギリスがつき、ほとんどの列強がイギリス側につく傾向だったため、危機はWhitePeaceで決着する。
だが、今回は偶然、危機がうまくWhitePeaceになったものの、はたして今後もそのようになるかは不明だ。
East Macedoniaの危機をみて、ギリシャ人たちはオスマントルコの影を感じずにはいられなかった。
「あの日を思い出せ」。それはギリシャ人のあいさつのようになっていた。
そして、それはやがて現実になる。
その日の朝も、静かな一日の始まりと変わらなかった。
だが、街頭では売り子たちが大声を上げながら、開戦を知らせる新聞を売り歩いていた。
1915年12月11日、第2次希土戦争、開戦。
(・∀・)メフメト5世「また来たぞ。East Macedoniaを返してもらう。」
(`・∀・)メフメト5世「最初に言っとく。前回はギリシャを『弱小国』と見くびったが、強力な国だということはよくわかった。だから、今度はオーストリア=ハンガリーさんと清国さんに味方になってもらった。もうギリシャに勝ち目はない。悪いことはいわん、降伏しろ!」
ギリシャはこれを敢然と拒否。再び国防戦争を宣言し、徹底抗戦を企図する。
ギリシャにはイギリスとポルトガルに加えて、フランスとロシアが同盟により参戦。
残念なことにスウェーデンは参戦を拒否した。
オスマントルコ側にはオーストリア=ハンガリーと清国が参戦。軍事点では相手のほうが5割ほど上だ。
幸い、ギリシャ自体の経済力が向上していたこともあり、軍事予算は4割ほどを維持、指揮統制値もかなり高い。
軍事予算を100%にすれば、しばらくすればなんとか指揮統制値を8割まではあげられるだろう。
前回の希土戦争の経験から、今回は動員をかけず、常備軍3個軍団のみで戦うことになった。
これにより、国庫の破綻がしばらくは後ろになるはずだ(が、気持ち程度だろう…)。
イギリスとフランス、ポルトガルは、ドイツ・イタリア・スイスを通行できない限り、オーストリア=ハンガリー領に侵入できない。
これは戦力としてあまり期待はできないということだ。
ロシアはオーストリア=ハンガリー、清国、オスマントルコのすべてと国境を接しているが、軍事力が乏しく、はっきりいって各国の侵攻をとどめられるとは思えない。
戦力という点でいえば、この時点でギリシャの陸軍技術は25/30で、オスマントルコの20/30を上回っているが、オーストリア=ハンガリーとは24/30でほとんど変わらないし、頼みの綱である毒ガスの技術を持っている可能性も高い。
ギリシャはオスマントルコには勝てる。それは実証済みだ。
だが、オーストリア=ハンガリーとは勝てない。それは技術が原因ではなく、そもそも戦力が続かないからだ。
ここまでか…いいだろう。
ギリシャ軍、出撃!
ニケフォロスの勇気がギリシャを救うと信じて…!
ご愛読、ありがとうございました!
…そんなわけあるか!
ロシアこそ最高の同盟相手…! この戦いにも勝つ!
かかってこい、相手になってやる!
(`・∀・)メフメト5世「今度は容赦しないよ…好敵手ギリシャよ、死ぬがよい!」
ギリシャ軍はとにかく自国領内でオスマントルコ軍を迎え撃つ。
毒ガスの効果でほとんどギリシャ軍に被害なく、撃退できるはずだ。
戦闘で疲弊した軍団を交代させながらトルコ側に出血を強いる…。
(`・∀・)メフメト5世「そんな戦い方がいつまでも続くか! いずれオーストリア=ハンガリー軍が来援する。そのとき、3個軍団しかいないギリシャの防衛線は崩壊する! ギリシャの終わりだ!」
終わってたまるか!
( ・∀・)メフメト5世「各所でトルコ軍はギリシャ軍に負けている…けど、これは計算のうち。ギリシャ軍はなんか新兵器を使っているみたいだけど…」
ちまちま侵入してきやがる…!
(´・∀・)メフメト5世「オーストリア=ハンガリー軍がくれば終わりだ…お、来た来た。よし、トルコ軍、撤退! ギリシャ軍をおびき出して、オーストリア=ハンガリー軍の鼻先に持ってくるんだ!」
( ゜∀゜)メフメト5世「かかったなアホが!! 勝ったッ! 『ギリシャ人はビザンツ帝国の夢を見るか』、完!」
どっちも死亡フラグじゃねえか!
よーく見てみな、このオーストリア=ハンガリー軍は…
( ;゜∀゜)メフメト5世「あれ…? 溶けてる…オーストリア=ハンガリー軍が溶けていっている…?」
動員兵どもだよッ!
(lll゜∀゜)メフメト5世「eeeeeeeee-----!!」
この戦争を乗り切る方法はロシアと同盟したときに思いついていたッ!
オーストリア=ハンガリー軍の常備軍は国境を接しているロシアに侵入するッ! 清国軍もだッ!
だが、ロシア軍は弱小すぎて、かつ国土も広く、実質、「どこにもいない」。
いわば、エクストリーム・かくれんぼッ! 戦勝点も稼がせないッ!
バカな連中は必要もないロシア領をせっせと時間をかけて占領していく…
…さぁて、その間にギリシャは何をやると思う?
(´・∀・)メフメト5世「…何をやるの?」
決まってるだろ…オスマントルコ軍を殲滅していくのさッ!
(´;∀;)メフメト5世「もしかしてオラオラですかーッ?!」
YES! YES! YES!
(´;∀;)メフメト5世「あああああ…トルコ軍がぁ…」
それにしても、どういうことだ? これほど戦闘に勝っても、AddWarGoalできない…。
領土を占領していないからか? よし、トルコ領を占領していこう。
AddWarGoalできないと…この戦争を引き起こした価値がないんだが…。
(´;∀;)メフメト5世「またイスタンブールから脱出するなんて…屈辱だ…」
オスマントルコ軍ももう来なくなったな…弾切れか、ロシア領に攻めていっているか…。
いまさらこんなイベントが起こってもな…。
海戦でも優勢だが、オーストリア=ハンガリー海軍が来ると厄介だな。…でも、いるのか、そんな連中?
【ここからの内容をある事情に伴って少し変更します。理由は最後に付記しておきました。】
さて…イスタンブールの首都移転をさせるいい機会だ。
だが、どうもロシアは清国にウラル以東を占領されたりで状況が危ないので、イギリスは早期講和を図ろうとするだろう。
戦勝点以下のAddWarGoalではその時点で講和してしまう…それはまずい。
ここはプレイヤーチートくさいが…仕方がない。
イギリスの古い友人を頼るか…。
まず、イスタンブールからの首都移転イベントを起こすために、オスマントルコに対してRumeliaにおけるブルガリアの独立を要求する。
必要な戦勝点は32点か…。いまが48点…なんとかなりそうだ。
次に、これは相手国はどこでもいいが、現在の戦勝点を上回るWarGoalを設定する。
オーストリア=ハンガリーに対してセルビアの領土回復をAddWarGoalする。
必要な戦勝点は24点。あわせて56点だから、イギリスはこの条件で講和はできないはず。
これで2週間を待つ…。
そして、オスマントルコに対して、AddWarGoalでAydinのコアステートを要求。
必要な戦勝点は12点。ブルガリアの独立要求と合わせて44点。いい感じだ。
さて、イギリスの友人、そろそろやってくれるかな…。
( ^ω^)ロイド・ジョージ「清国さん、これで講和してくださいな。セルビアの独立要求? あんなものはギリシャの世迷いごとですよ、気にしたらいけません。はっはっは」
( `ハ´)馮国璋「この戦争、大清国は決して負けていないが、このまま続けてもよくない。もともと戦争自体はトルコが引き起こしたこと。彼らが代償を払うのは当然」
(´;∀;)メフメト5世「そそそんなーーーー!!!」
(´;∀;)メフメト5世「しししどい…そうだ…さっき、『この戦争を引き起こした価値がない』とか言ってたけど、あれはどういう意味なの? 宣戦布告したのはこっちなのに…」
ギリシャの軍事点はオスマントルコの軍事点よりもかなり低い。
復讐に燃えるオスマントルコの誇り高いスルタンは、きっとこう思う。
勝てそうだ。だから、戦争もしたくなる。
オーストリア=ハンガリーや清国、ドイツにオランダと同盟していればなおさらだ。
引っかかってくれてありがとう、ってところだな。
正直、オーストリア=ハンガリーは大変だった。ロシアとの同盟がなければ勝てなかっただろうし、それも実際のところ、運次第だった。
(´;∀;)メフメト5世「…」
オスマントルコはドイツと同盟している。
それだけでもうギリシャは手を出せない。
だから、オスマントルコがギリシャに戦争したくなるようにしてやるのさ…
そうすれば、こっちはAddWarGoalで簡単にオスマントルコから領土を回復できるわけ。
(#`・∀・)メフメト5世「…は、はかったなッ! よくも…よくも…!」
これがギリシャ流さ…ごっそさんでした。
1917年1月29日、イギリスと清国との間で和平条約が締結された。
オスマントルコ、ギリシャもこれを了承。
オスマントルコは、ギリシャに対してAydinの割譲およびブルガリアの独立を認めることとなった。
これで第2次希土戦争は終結した。
しかし、誰もが思った。
いずれトルコは捲土重来を期して、ギリシャに再び牙をむくはずだと。
そのためにギリシャも備えなければならない。
オスマントルコはギリシャによる2度のイスタンブール占領とブルガリアの独立に脅威を感じて、イスタンブールからアナトリア内陸のアンカラへの遷都を実施。
もうすぐだ…。
Hudavendigarを得れば、イスタンブール…いや、ビザンティウムへの道が開かれる。
その道をギリシャ人は開くことができるのか…?
戦乱の舞台は小アジアへ移る…!
今回、1917年1月1日からプレイし直しました。この理由は次のようなものです。
実は、イスタンブールからアンカラへの首都移転イベントの発生条件を、作者が「トルコにおけるThraceの【東】のステートの失陥」と思っていたところ、「Thraceの【西】のステートの失陥」でした。
このイベントは次のファイルに記載されています。
Victoria 2\events\TURFlavor.txt
「id = 31102 # Flight to Ankara」がそれです。
このイベントの発生条件は、トルコについて
です。
これが満たされると1月後には、トルコでアンカラへの首都移転が実行されることになります。
DedeagatchはEastMacedoniaに存在するため、条件を満たしていますが、BurgasとStara ZagoraについてはRumeliaステート-ブルガリアのコアステート-に存在するため、「ギリシャがコアステートを奪還していく過程での獲得」はかなり難しいと言わざるを得ません。
この第2次希土戦争では、戦勝点を48点も稼いでいながら、得られたステートはAydinだけでしたので、プレイヤーチートではありますが、
を要求し、AIが和平しないようにしたうえで
を要求し、プレイヤー国をイギリスに変更して和平において、ブルガリアの独立(Rumelia)およびギリシャのコアステート返還(Aydin)を和平要請する、ということにしました。
セルビアのコアステート要求におけるInfamy増加と、実現しなかったことによるMilitancy増加とPrestige喪失はプレイヤーチートに対するペナルティとしました。
時代は撓みに撓み、そして、放たれた。
怒濤とは正にこれ。疾風とは正にこれ。
バルカン半島と小アジアを荒れ狂う狂気と殺戮。
共産主義者もファシストも火に焼かれ、波に飲まれ、過去へと流される土砂流。
悲劇は堆積され、歴史となり、神話となる。
次回「聖都」。
ギリシャは、歴史の裂け目に打ち込まれた楔。