※この記事が「ギリシャ人はビザンツ帝国の夢を見るか/怒濤」の次章となります。
「同盟」の章は削除要請を出しました。混乱して申し訳ありません。
おれの名はニケフォロス・パレオロゴス。
いよいよだ。オスマントルコはイスタンブールからアンカラへ首都を移転した。
ヨーロッパは我々のものだ!
いまこそ…ビザンツ帝国の再興を…果たすのだ!!
ギリシャは従来から認めてきたドイツの軍事通行権を廃止することを決めた。
これにより、ブルガリアとギリシャによって、オスマントルコはヨーロッパから隔絶される。
これで革命が起これば…すべての外交関係は白紙となり、ギリシャ最大のチャンスが訪れるはずだ。
だが、どうもアジア側にもドイツ派遣軍がいるらしく、ことごとく反乱軍は鎮圧されているようだ。
これでは好機は訪れないだろう…。
オスマントルコはもうこちらに無謀な戦争を仕掛けてこないだろう。
となれば、こちらからしかけなければならない。
だが、どうやって…??
先の戦争によって31.5K£の戦時国債を発行していたが、なんとか返済の目処が立った。
前回より倍の額を借りられているものの、ギリシャの経済規模であれば1年以上の戦争はほとんど無理だとわかる。
なんとかしなければ。
流罪植民地の建設に関してのイベントが発生する。
これってギリシャの場合、ジブチに建設するってことだろうか??
ファシストどもがなにやら労働者を組織して闘争を開始したようである。
こいつらホント害悪でしかない。
ギリシャは社会主義者とファシストで二分されている。
この国は帝国の再興までもつのだろうか…??
植民地博覧会が開催される。
PrestigeとRPの二者択一だが、ここはRPを取る。
ギリシャもそれなりに技術は進歩してはいるが、列強と比べるとまだまだだ。
やたらとギリシャ本土での危機を扇動するイベントが発生する。
この時期になると、危機は現状維持が有利なので、まず危機が本格的な戦争になることはない。
だが、面倒な話だ。
各地で危機が発生しそうだ。だが、どうもギリシャとオスマントルコ周辺が熱い。
危機になってもすぐにFailしたりするのに…。
ともかく、オスマントルコとの和平期間の6年は過ぎ去った。
第8回オリンピックの開催地にならないかとの依頼が来る。
ギリシャはこれを承諾。
国民もお祭り騒ぎだ。
改革が実施可能になったので、教育制度改革を実行する。
ま、これは鉄板である。
教育制度改革を実施したらMiddleクラスの人口が増えたりしないんだろうか?
まぁ、Middleクラスはいつも生活がカツカツみたいなのだが…。
オスマントルコとの和平期間は過ぎたものの、戦争もなく、国民は平和を謳歌していた。
だが、そんな優しい地域でないことは国民のみながわかっていた。
考えたくなかった、これからも血腥い戦いがギリシャを覆うことを。
だが、それは許されない。ギリシャの運命が我々を導くのだ。
やるかやられるか…バルカン半島とアナトリアの熱い季節が始まる。
オスマントルコがドイツの勢力圏から脱して、オーストリア=ハンガリーの勢力下にはいった。
それに伴い、ドイツは長年の同盟関係を解消。
これはチャンスである。もっとも、ドイツより弱いといっても、オーストリア=ハンガリーに敵うギリシャではない。
うまい好機を捉えなければオスマントルコに対して戦争をすることはできないだろう。
ロシア帝国で革命が勃発。
ボリシェビキが政権をとり、同国はソヴィエト連邦となった。
…赤い。
これと同盟できるだろうか?
そうすれば、前回同様にオーストリア=ハンガリーの戦力を釘付けにできるはずだが…。
ソ連はギリシャとの同盟を承諾。
さて、どれだけお互いに信用がおけるものなのか…?
オーストリア=ハンガリー近傍で危機が発生しそうである。
が、ギリシャのオスマントルコ分離主義者の力が強くて、危機が発生するのはギリシャのほうばかりだ。
どうしようもない。
閉塞感が漂う中、ギリシャは賭けに出る。
中華民国に対してHumiliateでCB作成を実行。
気が狂った? いや、そうではない。
中華民国はオスマントルコと同盟を結んでいる。
したがって、中華民国の戦争にはオスマントルコも参加してくるはずだ。
仮に参加しなかったとしても、そもそもこのCBを達成しようという気がないギリシャは白紙和平に持っていくだけだ。
そう、つまり、このCBはオスマントルコを引き出すための罠である。
作戦名「トロイの木馬」。
問題はいくつかある。
ペナルティとしてのInfamyとPrestigeはいわば賭け金。
さぁ、一天地六の賽の目はどう出る…?
この賭けにギリシャは勝利した。
オーストリア=ハンガリーはイギリスと同盟し、なんとイタリアに対してイストリア解放戦争を宣戦布告。
中欧に大きい戦乱が勃発した。
潰し合い! 列強の潰し合い…!!
好機! 天の配剤!!
ギリシャ首脳部は直ちに「トロイの木馬」作戦を実行に移す。
さぁ、どう出る? オスマントルコ…!
(メ・・)ケマル・アタテュルク「なに? ギリシャが先の戦争に対する謝罪を要求して中華民国に宣戦布告しただと? 中華民国からは? …派遣軍を送るからそれまで戦線を維持してくれ? オーストリア=ハンガリーは? 参戦を拒否したぁ?? トルコ人はそのようなことはせん! いまはイタリア戦線で忙しい…だが、アナトリア方面で防戦するぞ!!」
かかった!! しかも、オーストリア=ハンガリーは参戦を拒否!!
恨みはない…恨みはないが、オスマントルコ、これで終わりだ!
勝つのはギリシャだ! いざ、戦場へ!!
ギリシャが参戦した当初、オーストリア=ハンガリー・イギリス陣営が圧倒的優勢を誇っていた。
だが、おれは感じていた。「イタリアとオーストリア=ハンガリーが戦争すれば、イタリアが勝つ」と。
だから、ギリシャはオーストリア=ハンガリーが負けることを前提に戦争を開始した。
そして、それは…的中した。
軍事点…オーストリア=ハンガリーの249点とオスマントルコの157点を失えば…事実上、この戦争はギリシャの勝ちだ!
列強の力を利用して…出し抜くぞ!! ビザンティウムをわが手に!!
当初、ギリシャはオスマントルコにまずギリシャ領への侵攻を許す算段だった。
オスマントルコにわざと戦勝点を稼がせて、AddWarGoalでAydinなりを主張させることにより、その後の列強のStatusQuoでの介入を防ごうとしたのだ。
だが、この時点でオスマントルコはイタリア戦線にかかりきりだったらしく、国境付近にオスマントルコ軍の侵攻はなかった。
ギリシャとしてはこれは想定外だったが、いつイタリアとオーストリア=ハンガリーの戦争が終わるともしれぬ状況だったため、こちらから打って出ることとなった。
アナトリア方面で散発的なオスマントルコ軍の抵抗があるものの、ギリシャ軍を妨害するほどのものではない。
中華民国軍は援軍を送ってくるだろう。
それは陸路で来る可能性もあるが、それよりも早い経路がある。
早い経路?? もちろん、そこには待ち伏せしているさ…。
(ボーーーン!! ボーーーン!!)
( `ハ´)「地中海に入った途端に、ギリシャ海軍の襲撃だと!?」
<;`∀´>「た、たいへんです! 敵艦隊は最新鋭の戦艦です…!!」
( `ハ´)「くっ。侵入経路を読まれたか! …だが、敵艦隊の士気は低いぞ! なんとかこらえるんだ!! 生き残れば活路を開ける!!」
なかなかやるな…! 中華民国海軍…!
Ironcladの艦隊でダメ押しをするしかないか…!
<;`∀´>「て、提督! ギリシャ海軍の新手が…!! 数でも押せません!!」
( `ハ´)「是非もなし! …貴官は退艦せよ。生きて、わが戦いざまを閣下に報告せよ!」
<;`∀´>「提督ーーーっ!!!」
(ボーーーン!! ボーーーン!!)
中華民国派遣艦隊は全滅! これで中華民国の介入は防げる!
あとはオスマントルコとの一騎打ちだ!
ギリシャはオスマントルコへのAddWarGoalをためらっていた。
なぜなら、この戦争は中華民国との戦いであり、オスマントルコは同盟にしたがって戦争に加わったに過ぎない。
同盟国のオーストリア=ハンガリー。Friendlyのイタリアとドイツ。
ギリシャはオスマントルコへのAddWarGoalに際してこれらの介入があるのではないかと疑っていたのだ。
だが、イタリアの介入は、彼ら自身がオスマントルコの対戦国であるから、この時点では確実にない。
オーストリア=ハンガリーの介入はあり得るが、イタリアとの交戦中であるため、さほどの脅威ではない。
問題はドイツだ…。だが、ドイツはアメリカとともに、イギリス・フランスと第4次世界大戦を戦っているようである(何が原因かよくわからない戦争であるが)。
これも…賭けだ。ドイツが介入すれば、即座に停戦をしたほうが無難である。
AddWarGoalで、AquireCoreからThraceを要求っ…
…
…
…
…勝った! 勝ったぞ!!
すべての列強の介入はなかった!!
出し抜いた! 列強を出し抜いたのだ!!
あとは…オスマントルコを屈服させるだけだ…!!!
(メ・・)ケマル・アタテュルク「ギリシャの連中め、もう勝ったつもりか? いい気になるなよ…ポントス軍、前へ! 侵略者を蹴散らせ!」
黒海沿岸プロビンスにトルコ軍…?
35旅団?! どうせ動員兵だろ…!
(メ・・)ケマル・アタテュルク「ちがうんだな、これが…!」
つ、強い?!
やばい…ぞ…!!
(メ・・)ケマル・アタテュルク「くそ、ガスか…! もう少し…もう少しなのに…!! 撤退だ…!」
か、勝ったッ!
だが、予備兵力がない…。別の軍団に追撃を要請しろ!
なんてザマだ! 機械化し、化学兵器を装備したわがギリシャ軍がトルコ軍に…これほど煩わされる…だと?!
(メ・ -)ケマル・アタテュルク「む…追撃されてしまったか…。残念だが、この戦争はここまでだ…。だが、この敗戦は一時のものだ。偉大なるトルコは必ずや甦る! 諸君、その日にこそまた会おう!」
オスマントルコの残存兵力は壊滅!
ギリシャ軍の行く手を阻む敵戦力はもはやない!
…だが、わが軍団の戦力の損傷は著しい…次に大規模会戦があれば勝てるかどうかわからん…。
動員してもいいが、それがはたして戦力にできるかどうか…。本当にこの戦争に勝てるのか…?!
オスマントルコ軍を無力化したギリシャはHudavendigarを要求する。
この要求についても列強の介入が心配されたが…
オーストリア=ハンガリー、ドイツどちらの介入もなかった。
それにしても、ドイツはなにをやっているんだ??
ううむ、フランスと死闘を繰り広げているようである。
なるほど、これでは介入はしてくることはなさそうである。
あとは中華民国とオスマントルコにこの要求を飲ますことが重要になってくる。
オスマントルコ軍の残存戦力を掃討していく…が、どうも南からイタリア軍が北上してきているようだ。
これではもう占領するプロビがなくなってしまいそうなのだが…。
オスマントルコの保有旅団が0になったことを確認し、軍事予算を10%にする。
占領だけなら軍事予算は少なくてもいいのだ。
もちろん、中華民国軍がやってこないとも限らないが、おそらく陸路では侵攻してこれないだろう。
(もしそうならすでに侵入してきていてもおかしくはない。)
財政が健全化したので、戦時国債を償却したり、工場を立て直したりする。
戦争中なのに…。
オスマントルコに対する最後の目標…Konyaステートの割譲要求を行う。
CBがないが、ビザンツ帝国が要求する最後の領土だ。
この後すぐにオスマントルコはオーストリア=ハンガリーによるイストリア解放戦争から脱落。
中東のイタリア軍占領地域が解放されるので、さっそくギリシャ軍が占領し直していく。
こちらから和平交渉を検討していたところ、中華民国から和平会談の申し出があった。
こちらの要求をすべて受諾するとのことで、ギリシャ側としても拒否する理由はなく、両陣営はこれに合意。
オスマントルコは、Thrace、Hudavendigar、それに、Konyaをギリシャに割譲、中華民国は先の第2次希土戦争における「いくつかの不名誉な事件」についてギリシャに謝罪した。
(メ`・・)ケマル・アタテュルク「こんな停戦条件…国民が納得するものか! ギリシャ人の欲望に任せた内容ではないか…! 必ずやトルコ人の土地を取り戻してみせる!」
こうして第3次希土戦争(希中戦争)は終わった。
ギリシャはメガリ・イデアによって主張するすべてのコアステートを所有することに成功した。
1929年1月12日、イスタンブール。
ギリシャ軍の壮麗な軍事パレードが壮行された。
ギリシャ軍の将軍たちはハギアソフィアの前で記念撮影を行う。
帝国の再建までもう少しだ。もう少しで、悲願が達成できる。
あと…少しだ!!
死んだ帝国が呼んでいる。全列強を敵にしても、我を復活させるべし。
我は与えん、無限なる帝国を。我は伝えん、二千年の愉悦を。
偉大なる帝国の壮大な誘惑。弱小国ギリシャの壮絶なる決意。
いまヨーロッパに、最後の戦いが始まる。
最終回「帝国」。
すべてを得るか、地獄に落ちるか。