ポーランドいまだ滅びず第九話の編集

[[ポーランドはいまだ滅びず]]

*ポーランドいまだ滅びず第九話 [#y75f76f7]

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父は涙ながらに娘に語る
 「よく聴くんだ、
 ポーランド軍は今・・・
 勝利のドラムをたたいてるそうだ！」
 
 　　　～「ドンブロフスキのマズルカ」より～
 　　　　　　（後のポーランド国歌）
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**1892年4月10日　前線にて [#t72ada32]
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へっぶし！　春とはいえ寒いな。

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仕方ないでしょう。ロシアなんですから。

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とりあえず、南部戦線～中央戦線にかけて広く薄く展開しております。
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北部戦線でも同様です。
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しかし、どこから敵の主力級が来るかわからんのはつらい。

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わからんから取り合えず、南部と中央と北部に主力を３つに分けて展開しているが。。。

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それ、ロシア遠征失敗のフラグ立ってますよ。

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いうな。バカなのはわかっている。ただ、敵がどこから来るかわからんのではしょうがない。

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しかも前線では、定員の半数以上の兵がいる旅団が少なくなっております。

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わかってる。ロシアと戦うんだ。無理は承知だ。

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一つ一つ、確実に包囲してつぶしていくしかない。
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1892年5月5日

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中央前線では、敵が出現。包囲に持ち込みます。
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1892年5月21日

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敵が少しずつ集まってきました。
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兵が足りません！集めてください！

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予備兵力など無い。食い止めろ。
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1892年6月8日

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なんとか、包囲に持ち込みました。
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敵の増援軍も、後方から兵をかき集めて包囲に持ち込みます。
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1892年6月23日
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南部戦線でも敵が到着しましたが、若干数が少なくなってますね。
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前は１軍で１２個旅団くらいいたのが多かったですが、今は９個旅団くらいが多くなりましたね。
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1892年9月1日

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こちら南部戦線。順調です。
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こちら中央戦線。同じく順調。
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こちら北部戦線。順調です。そして奇跡が起きました。
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？

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当初、ボログダで敵と交戦しておりました。当然、包囲を敷いておりました。
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まあ、当然の如く包囲網は非常に薄く、１個旅団２０００人程度でしたが、、、

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この包囲網の薄い部分（ウグリチ）に敵の増援が着ました。

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その数およそ４万３０００。

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対するクラクフ軍の部隊は歩兵部隊指揮官なしの約２５００人。

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あわてて増援を送りましたが、ご存知の通り余剰兵力はあまり無く、やっとこさかき集めても到着に半月以上かかる見込み。

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もうダメかとおもい、第２の包囲網を築こうかと思案していたとき。。。

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主戦場のボログダでクラクフ軍が勝利しました。それを受けて、敵増援部隊が撤収しました。
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つまり。。。

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２５００人で４万３０００人の攻撃を２０日以上にわたって食い止め、撤退に至らしめたことです！

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！　すごいな！最高勲章ものだぞ！シモ・ヘイヘでもいたのか！

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誰ですか？それ？

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いや、なんでもない。ちょっと脳裏に浮かんだ名前だ。昔読んだカバの妖精の本にでも載っていたのかもしれない。

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後日談ですが、このウグリチの闘いは後に「ウグリチ川の奇跡」として、ポーランドに長く語り継がれることとなりました。

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確か・・・こっちは塹壕が＋４で、地形が＋２？敵の指揮官が－２だったので、これだけで戦闘で８ポイントの差があったことも事実ですが。
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1892年11月22日

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大佐、ウラルが見えてきました。ヨーロッパの最果てです。
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おお・・・あれがウラルか。遠くまで来たな。

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はっ。進軍は順調。敵の増援も確実につぶしつつ前進しております。

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現在戦勝点は62です・・・・って、大佐、ちょっと強欲すぎｗｗｗｗ
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言うな。一気に分捕ってみせる。

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ポーランドはポーランドのもの、だ。たとえそれがロシアが所有していようとも。

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要求が入れられるまでシベリアにでも追撃するんだ。

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ちなみに敵の戦力は49個旅団まで減っております。
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勝利は時間の問題です。
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1893年2月7日

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とうとうカスピ海まで着ちゃいました。
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1893年7月12日

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コーカサス地方を制圧中です。カスピ対岸は抑えました。
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中央戦線はすでにウラルを越えております。・・・しかし。広いですね。
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！

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大佐、いつの間にか勝利できるまでになっていました。
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！

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おお！

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おおおおおお！

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ヒグマどもに講和を提案しろ。「''今のところは''これで勘弁してやる」と。
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**1893年7月13日　復活の日 [#pe6b6110]

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大佐！ヒグマが和平案をのみました！

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ついに・・・ついに・・・・

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泣くな。分割から約１００年。ようやく祖国と呼べるものが復活できるのだ。

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国を持たぬ民族にとって、祖国という響きがいかに素晴らしいものか。

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逆に、国を持たぬ民族が、過去いかなる扱いを受けてきたか・・・・

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さあ、わがクラクフ共和国の領土を見てみよう。これが最後のクラクフ共和国の姿だ。
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この領土を得るためにインドやアフリカの植民地にはすまぬことをした。

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・・・っく・・・。

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（これからもがんばってもらわねば・・・・）

え？

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なんでもない。さあ、式典会場へ行くぞ。

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1893年7月、ついに祖国ポーランドは復活しました。

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復活したポーランドは、この先どうなるのでしょうか？

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ひっそりと東欧の一国として生き抜いていくか、はたまた、ヒグマとジャガイモとキャベツ頭にフルボッコにされるのか・・・・

[[ポーランドはいまだ滅びず]]

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