AAR/アメリカのヒポクラシー/2
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[[AAR/アメリカのヒポクラシー]] #ref(ss08.jpg,nolink) うえに掲げましたのは、テイラー将軍の肖像です。 テイラー将軍は史実では陸軍将校を40年務め、最後は大統領にまでなった人物です。 しかし彼はホイッグ党員であったためにこのAARでは政治的な出番はありません。 それでも彼はAARに登場します。 というのも、彼はVIC2:HODではアメリカの将軍として初期設定されているからです。 この頁では、テイラー将軍の軍歴を辿ることにより、1830年代から1840年代にかけてのアメリカ合衆国の外征の様子を見ていくことにしましょう。 *テキサス戦争 [#g37607d6] テイラー将軍はこのとき既に米英戦争や対インディアン戦争に活躍した歴戦の軍人でした。 彼はバージニアの出身で、奴隷主でした。また奴隷問題にたいしては日和見的態度をとり、政治には関心がなく、しかしホイッグ党員でありました。 ホイッグ党員であるということはジャクソンの政敵であったということです。ですが彼は前述のように政治には関心がなかったために罷免されたりはしませんでした。 #ref(ss09.jpg,nolink) 歴戦のテイラー将軍は1836年から1837年にかけて勃発したテキサス独立戦争に参戦します。 彼は砲兵付きの歩兵軍団を率いてテキサスにのりこみ、メキシコの「カウディーリョ」サンタ・アナ将軍を打ち破ったことで有名です。 テキサス戦争に参戦する際は同盟参戦ではなく、フレンドリィ参戦、介入戦争であったため、戦争目的を追加することができません。 ということは、いくら戦勝点を稼いでも講和条件は白紙和平が上々ということです。これでは旨味がありませんので、さっさと講和を目指しましょう。 テキサス戦争におけるメキシコは、領土を占領するというよりは軍隊を打ち負かしたほうがはやく講和に応じてくれます。 ですからテイラー将軍は砲兵付き歩兵軍団を駆って、メキシコの軍隊をほうぼうで打ち負かし、見事講和を締結する条件を整えてくれました。 #ref(ss10.jpg,nolink) テキサスは独立を果たし、アメリカ合衆国への合流を希望します。 こうしてテキサス州は南部の奴隷州の一員としてアメリカの一部になったのでした。 *ハイチ戦争 [#h97826e3] 皆さんはここで疑問に思うかもしれません。決断にあるManifest Destinyは初手でとらないのか、という疑問です。 いい疑問だと思います。私の見解を言わせていただければ、初手でM.D.をとる必要はありません。理由はいくつかあります。 一つの理由は、初手でとったとしても、テキサス戦争に介入した場合はどのみち5年間の停戦期間がメキシコとのあいだであるため、戦争をふっかけられないからです。 先行AARでは「そのあいだに列強の勢力圏にメキシコがはいってしまう」とありますが、これを防ぐ方法はいくらでもあるためここでは仔細は省きます。 また別の理由として、序盤においては陸軍技術が合衆国とメキシコとのあいだであまり離れていないため、メキシコと戦争するのは難儀だということです。 米墨戦争の時期を史実程度の1840年代後半に遅らすことによって合衆国が陸軍技術を研究する時間を確保するというのが理由の一つです。 ということで1830年代においては今AARではメキシコと戦争することは致しません。 ではその間になにをするのかと言いますと、BBRの自然減少点がもったいないので、開戦理由を捏造することは致します。 どこと戦争するかって? #ref(ss11.jpg,nolink) ハイチです。 そう、カリブ海に浮かぶ1ステートの小国。ハイチ共和国です。 なぜって? アフリカ系POPがいるからです。奴隷州拡大を目指してアフリカ系POPのいるハイチを侵略する南部出身の将軍テイラー。 なかなか史実っぽくないですか? ゲーム的な理由はとくにありません。ぼくはロマンをもとめてハイチを併合し、奴隷州として合衆国に編入するのです。 *ニカラグア戦争 [#lb019024] ハイチは文明国なので征服するためには保護領CBではなく征服CBをとらなければなりません。 そして征服CBは最大21のBBRを被ります。 ですが最大21なので、捏造がバレなければこれは15とか10とかにもなりうるわけです。 さて、今回のハイチ征服のCB捏造では、20.8のBBR上昇を被りました。ほぼ最大ですね。悲しい。 というわけで無事ハイチを征服したものの、今後BBR上昇を伴う行動はできるだけ慎まなければならなくなりました。 ...待てよ。ほんとうにそうでしょうか? BBWの閾値は25です。そして月間0.1ずつBBRはさがっていきます。 ということは、5年ほどクールダウンの期間を置けば、最大BBR11上昇の州の征服くらいならできるのではないか? と、アメリカ大統領は考えました。そして、そのとおりになったのです。 つぎの目標は中米のニカラグアでした。 ニカラグアは政情不安でたびたび土地を支配する中米連邦にたいする反乱がおこり、史実でも、ゲームでも、独立機運が高まっている土地です。 ここを奴隷州にすることでディキシーたちの抑えきれない政治関心の高まりの矛先を逸らすことができるのではないか? 合衆国大統領がそう考えたのも不思議ではありません。 というわけで南部奴隷主と合衆国大統領の思惑が一致し、ニカラグア遠征と相成りました。 今回かかった捏造の費用、BBRの上昇は8ちょい、これでBBRはほぼ閾値に達しました。 でも、閾値を越えなければBBWがおこらないから、別にいいんですよ! #ref(ss12.jpg,nolink) 1846年9月、こうしてニカラグア州はテイラー将軍率いる南部連隊に占領され、ニカラグア州は奴隷州として合衆国に編入されることになったのです。 *米墨戦争 [#t9f975d8] ニカラグア併合からすぐの1846年11月、アメリカでようやくロマン主義が発明されます。 ロマン主義はご存知のようにアメリカの決断、Manifest Destinyの必要条件です。これが発明されたということは、この決断が解禁になることを意味します。 M.D.の効果はメキシコ領であるテキサス州の一部、ニューメキシコ州、アリゾナ州、ユタ・ネヴァダ州、そしてカリフォルニア州((ほか、メキシコ領だった場合はオクラホマ州、コロラド州、オレゴン州も。))がアメリカ合衆国のコアになるというものです。 そうです。米墨戦争の時間です。 この日のために合衆国は、観念論を研究し終えてから、1850年までにとれる陸軍技術の二段階目を砲兵技術を除いて全て研究し尽くしました。 また、民主党支持が一定値に達した州のナショナルフォーカスを順次、兵士POP育成に切り替え、ヤンキー文化の歩兵連隊と砲兵連隊を量産してきました。 また、この日のためにメキシコに影響点をふって、イギリス(そして若干の影響点を注いでいたスペイン)のメキシコに対する態度を敵対的になるまで悪化させました。 これによって列強の介入の心配なく、メキシコをやっつけることができるのです。 #ref(ss13.jpg,nolink) 1847年から1848年にかけての第一次米墨戦争でテキサス州の一部、ニューメキシコ州、ユタ・ネヴァダ州が合衆国に編入されました。 そして停戦明けの1853年の第二次米墨戦争ではアリゾナ州とカリフォルニア州が合衆国に編入されました。合衆国はこうして着実に中核州を回復していったのです。 ところで、テイラー将軍はどうしたのでしょう? テイラー将軍は1846年に退役し、ホイッグ党員になって上院議員になりました。 彼はテキサス戦争、ハイチ戦争、ニカラグア戦争という奴隷州拡大のための戦争に従軍し、南部の英雄として持て囃され、1849年の大統領選挙にホイッグ党から出馬します。 しかし大統領選挙ではジャクソニアン・デモクラシーの流れを組む民主党候補に敗れ、テイラー元将軍は1850年に死去します。 死因は、デザートにあたって食中毒をおこしたのが原因とも、その政治的影響力を怖れた民主党員によってヒ素により毒殺されたのだとも、言われています。
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[[AAR/アメリカのヒポクラシー]] #ref(ss08.jpg,nolink) うえに掲げましたのは、テイラー将軍の肖像です。 テイラー将軍は史実では陸軍将校を40年務め、最後は大統領にまでなった人物です。 しかし彼はホイッグ党員であったためにこのAARでは政治的な出番はありません。 それでも彼はAARに登場します。 というのも、彼はVIC2:HODではアメリカの将軍として初期設定されているからです。 この頁では、テイラー将軍の軍歴を辿ることにより、1830年代から1840年代にかけてのアメリカ合衆国の外征の様子を見ていくことにしましょう。 *テキサス戦争 [#g37607d6] テイラー将軍はこのとき既に米英戦争や対インディアン戦争に活躍した歴戦の軍人でした。 彼はバージニアの出身で、奴隷主でした。また奴隷問題にたいしては日和見的態度をとり、政治には関心がなく、しかしホイッグ党員でありました。 ホイッグ党員であるということはジャクソンの政敵であったということです。ですが彼は前述のように政治には関心がなかったために罷免されたりはしませんでした。 #ref(ss09.jpg,nolink) 歴戦のテイラー将軍は1836年から1837年にかけて勃発したテキサス独立戦争に参戦します。 彼は砲兵付きの歩兵軍団を率いてテキサスにのりこみ、メキシコの「カウディーリョ」サンタ・アナ将軍を打ち破ったことで有名です。 テキサス戦争に参戦する際は同盟参戦ではなく、フレンドリィ参戦、介入戦争であったため、戦争目的を追加することができません。 ということは、いくら戦勝点を稼いでも講和条件は白紙和平が上々ということです。これでは旨味がありませんので、さっさと講和を目指しましょう。 テキサス戦争におけるメキシコは、領土を占領するというよりは軍隊を打ち負かしたほうがはやく講和に応じてくれます。 ですからテイラー将軍は砲兵付き歩兵軍団を駆って、メキシコの軍隊をほうぼうで打ち負かし、見事講和を締結する条件を整えてくれました。 #ref(ss10.jpg,nolink) テキサスは独立を果たし、アメリカ合衆国への合流を希望します。 こうしてテキサス州は南部の奴隷州の一員としてアメリカの一部になったのでした。 *ハイチ戦争 [#h97826e3] 皆さんはここで疑問に思うかもしれません。決断にあるManifest Destinyは初手でとらないのか、という疑問です。 いい疑問だと思います。私の見解を言わせていただければ、初手でM.D.をとる必要はありません。理由はいくつかあります。 一つの理由は、初手でとったとしても、テキサス戦争に介入した場合はどのみち5年間の停戦期間がメキシコとのあいだであるため、戦争をふっかけられないからです。 先行AARでは「そのあいだに列強の勢力圏にメキシコがはいってしまう」とありますが、これを防ぐ方法はいくらでもあるためここでは仔細は省きます。 また別の理由として、序盤においては陸軍技術が合衆国とメキシコとのあいだであまり離れていないため、メキシコと戦争するのは難儀だということです。 米墨戦争の時期を史実程度の1840年代後半に遅らすことによって合衆国が陸軍技術を研究する時間を確保するというのが理由の一つです。 ということで1830年代においては今AARではメキシコと戦争することは致しません。 ではその間になにをするのかと言いますと、BBRの自然減少点がもったいないので、開戦理由を捏造することは致します。 どこと戦争するかって? #ref(ss11.jpg,nolink) ハイチです。 そう、カリブ海に浮かぶ1ステートの小国。ハイチ共和国です。 なぜって? アフリカ系POPがいるからです。奴隷州拡大を目指してアフリカ系POPのいるハイチを侵略する南部出身の将軍テイラー。 なかなか史実っぽくないですか? ゲーム的な理由はとくにありません。ぼくはロマンをもとめてハイチを併合し、奴隷州として合衆国に編入するのです。 *ニカラグア戦争 [#lb019024] ハイチは文明国なので征服するためには保護領CBではなく征服CBをとらなければなりません。 そして征服CBは最大21のBBRを被ります。 ですが最大21なので、捏造がバレなければこれは15とか10とかにもなりうるわけです。 さて、今回のハイチ征服のCB捏造では、20.8のBBR上昇を被りました。ほぼ最大ですね。悲しい。 というわけで無事ハイチを征服したものの、今後BBR上昇を伴う行動はできるだけ慎まなければならなくなりました。 ...待てよ。ほんとうにそうでしょうか? BBWの閾値は25です。そして月間0.1ずつBBRはさがっていきます。 ということは、5年ほどクールダウンの期間を置けば、最大BBR11上昇の州の征服くらいならできるのではないか? と、アメリカ大統領は考えました。そして、そのとおりになったのです。 つぎの目標は中米のニカラグアでした。 ニカラグアは政情不安でたびたび土地を支配する中米連邦にたいする反乱がおこり、史実でも、ゲームでも、独立機運が高まっている土地です。 ここを奴隷州にすることでディキシーたちの抑えきれない政治関心の高まりの矛先を逸らすことができるのではないか? 合衆国大統領がそう考えたのも不思議ではありません。 というわけで南部奴隷主と合衆国大統領の思惑が一致し、ニカラグア遠征と相成りました。 今回かかった捏造の費用、BBRの上昇は8ちょい、これでBBRはほぼ閾値に達しました。 でも、閾値を越えなければBBWがおこらないから、別にいいんですよ! #ref(ss12.jpg,nolink) 1846年9月、こうしてニカラグア州はテイラー将軍率いる南部連隊に占領され、ニカラグア州は奴隷州として合衆国に編入されることになったのです。 *米墨戦争 [#t9f975d8] ニカラグア併合からすぐの1846年11月、アメリカでようやくロマン主義が発明されます。 ロマン主義はご存知のようにアメリカの決断、Manifest Destinyの必要条件です。これが発明されたということは、この決断が解禁になることを意味します。 M.D.の効果はメキシコ領であるテキサス州の一部、ニューメキシコ州、アリゾナ州、ユタ・ネヴァダ州、そしてカリフォルニア州((ほか、メキシコ領だった場合はオクラホマ州、コロラド州、オレゴン州も。))がアメリカ合衆国のコアになるというものです。 そうです。米墨戦争の時間です。 この日のために合衆国は、観念論を研究し終えてから、1850年までにとれる陸軍技術の二段階目を砲兵技術を除いて全て研究し尽くしました。 また、民主党支持が一定値に達した州のナショナルフォーカスを順次、兵士POP育成に切り替え、ヤンキー文化の歩兵連隊と砲兵連隊を量産してきました。 また、この日のためにメキシコに影響点をふって、イギリス(そして若干の影響点を注いでいたスペイン)のメキシコに対する態度を敵対的になるまで悪化させました。 これによって列強の介入の心配なく、メキシコをやっつけることができるのです。 #ref(ss13.jpg,nolink) 1847年から1848年にかけての第一次米墨戦争でテキサス州の一部、ニューメキシコ州、ユタ・ネヴァダ州が合衆国に編入されました。 そして停戦明けの1853年の第二次米墨戦争ではアリゾナ州とカリフォルニア州が合衆国に編入されました。合衆国はこうして着実に中核州を回復していったのです。 ところで、テイラー将軍はどうしたのでしょう? テイラー将軍は1846年に退役し、ホイッグ党員になって上院議員になりました。 彼はテキサス戦争、ハイチ戦争、ニカラグア戦争という奴隷州拡大のための戦争に従軍し、南部の英雄として持て囃され、1849年の大統領選挙にホイッグ党から出馬します。 しかし大統領選挙ではジャクソニアン・デモクラシーの流れを組む民主党候補に敗れ、テイラー元将軍は1850年に死去します。 死因は、デザートにあたって食中毒をおこしたのが原因とも、その政治的影響力を怖れた民主党員によってヒ素により毒殺されたのだとも、言われています。
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